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くり返されるアメとムチ(海鳴りの島から)
http://www.asyura2.com/10/senkyo86/msg/744.html
投稿者 世話をかける少女 日時 2010 年 5 月 21 日 22:14:01: IxT49uoyvizzs
 

http://blog.goo.ne.jp/awamori777/e/e9be16a505d605d98a96e95e54522afe

 5月21日付琉球新報1面に、前原誠司沖縄担当相と島袋吉和前名護市長、県建設業協会前副会長の仲泊弘次氏、名護市商工会会長の荻堂盛秀氏が東京で会談した、という記事が載っている。

〈会談は政府側からの要請に基づくもので、普天間移設問題に関連して島袋氏らは沿岸部を埋め立てる現行計画を引き続き容認するとの立場を説明。前原担当相は従来の北部振興策に代わる新たな地域振興策について提案したという〉

 去る5月4日に鳩山首相が来沖した。その翌日の5日夜に鳩山首相のブレーンと言われる外交評論家の岡本行夫氏と名護市の新基地建設推進派の有力者数名が、ヒンプンガジマル近くのスナックで会談したという。その席にも島袋前市長と荻堂商工会長が同席していたと言われている。稲嶺進名護市長が「海にも陸にも新しい基地は造らせない」という公約を貫いている中で、再び名護市民を分断、対立させ、辺野古への新基地建設を強行しようとする画策が、鳩山政権によって進められている。

 この琉球新報の記事を読んで思い出したのが、『週刊現代』5月22日号に載っていた「かくて鳩山政権は終わった」という記事の一節だ。

〈鳩山首相の沖縄訪問が公表される直前のこと。民主党の幹事長室には、小沢氏の腹心とされる議員や、ブレーンが集まっていた。そこにやや遅れて到着した小沢氏は、ソファーにどかりと腰を下ろすと、こう言い放った。

「鳩山がやっとこさ、基地の問題で自分が決断すると言っている。ならば、全力で支えにゃいかん。沖縄県民の反発は、オレが抑えるしかないだろう」

 この直前、小沢氏は鳩山首相と携帯電話で、およそ1時間にわたって今後についての協議を行っていたという。さらにその前、小沢氏は別の議員と首相に提示するべきプランの検討をしていた。相手は新党大地の鈴木宗男代表。鈴木氏は北海道・ロシアの専門家として知られるが、自民党政権時代に沖縄開発庁長官を務めた経験があり、沖縄事情にも精通している。

「小沢氏は鈴木氏を含めた複数のブレーンから、『米国防総省が、辺野古沖の海上滑走路なら譲歩する可能性もあるようだ。向こうが譲歩している間に決着させるしかない』との進言を受け、事態収拾に乗り出した。沖縄県民の説得にあたっては、地元が納得する経済的特典を付与する、というプランが出ている」(小沢氏周辺)

 この「経済的特典」とは、基地の候補先である名護市を経済特区にし、関税などの免税・減税を加えたフリートレードゾーンにするプランや、カジノを誘致する計画だという。また、法人税を減税して、大企業の工場を誘致する、という案も出ているとされる。

「これから進めようとしている辺野古沖の杭打ち・桟橋滑走路も、反対が多いのは、技術的に中央のゼネコンしか受注できず、地元にカネが落ちないから。逆に言えば、地元に利益がある形にすれば、反対運動もある程度抑えることができる、ということ。この件で米国と善後策を協議する準備がいま進められている〉(36〜37ページ)

 長い引用になったが、岡本行夫氏の動きや前原沖縄担当相と島袋前市長らとの会談などを見ていると、『週刊現代』で書かれていたことが着々と進められているようだ。自公政権から民主党を中心として政権に代わっても、沖縄に基地を押しつけるための発想や手法は何も変わらない、というところか。岡本行夫氏や鈴木宗男氏という昔の名前が出てきて、手垢にまみれたアメとムチの手法を再び振るおうとしている。

 岡本氏は羽地内海の土砂を浚渫し、それで辺野古の海を埋め立てるという方法を提案しているが、浚渫といい、埋め立てといい、〈地元に利益がある形〉として名護の業者や新基地推進派にばらまくアメであるのは見え見えだ。辺野古沿岸部の埋め立てという現行計画への回帰は、米国政府の圧力への屈服であると同時に、名護市や県内の新基地建設推進派を絡めとるためのものでもある。

 鳩山首相が口にした「腹案」という言葉に踊らされて幻想を抱いたり、あるいは鳩山政権が倒れたらもっとひどい政権になる、などという主張に同調して批判を弱めたら、辺野古への新基地建設の動きはどんどん進んでいく。すでに仲井真知事に対しても、埋め立て容認と引き替えに与えられるアメが、政府から密かに提示されているだろう。辺野古をはじめ「県内移設」を決して許さない、という県民運動をさらに大きくしていくと同時に、ケント・E・カルダーのいう「補償型政治」の有効性に対して、それを批判し、対抗する運動作りも問われている。
 

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コメント
 
01. 2010年5月22日 22:29:55: VBQol1Jua6
見てきたみたいに書いて。ハトヤマと小沢の電話回線は完全に傍受されていることだろう。電話で話せることならたいした結論にならんということか。

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