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【永田町異聞】読売の「辺野古埋め立て回帰」記事を検証する http://www.asyura2.com/10/senkyo86/msg/635.html
2010年05月19日(水) どうしてこんな記事になるのだろうか。 今朝の読売新聞一面トップ。「結局、辺野古埋め立てへ…普天間移設」。 普天間基地の代替基地は、現行案の通り辺野古崎に埋め立て方式で建設する政府方針を伝える内容だが、記事をよく読むと根拠が不明で、「飛ばし記事」の疑いが濃い。 まずは記事(原文はこちら )を読んでいただきたい。できる限り言葉を削りコンパクトにしたのが下記である。 普天間問題で、政府は辺野古に建設する代替施設を「埋め立て方式」に戻す方向で最終調整に入り、米側に伝えた。複数の政府筋が18日、明らかにした。 「杭打ち桟橋」方式は、米側が難色を示しているため、断念する方向。移設問題は、現行計画にほぼ近い案に戻る見通しが強まった。 政府は日米外務、防衛当局の課長級、審議官級実務者協議で、米側にこうした方針を提示した。沖縄県幹部にも非公式に伝えた模様だ。 政府関係者は18日、「杭打ち桟橋方式に対する米側の反応は厳しい。協議に持ち出す雰囲気ではない。こちらももう、考えていない」と語った。 この記事のなかで、「現行計画に近い案に戻る見通し」の根拠としているのが上記政府関係者の談話だ。 「杭打ち桟橋方式」に米側が反対しているから日本政府も断念したということを言っているわけだが、それなら「埋め立て方式」しかないだろうと単純に判断していいものだろうか。 辺野古への移設をあきらめるという選択肢だってある。むしろ、その可能性が出てきたと見るべきではないのか。 沖縄への基地建設を断念して、「時間が多少かかっても県外、国外に移設先を求めよう」という新たな合意が五月末までにまとまる可能性もあるはずだ。 「飛ばし記事」の特徴は、使用する言語や語尾の曖昧さにある。間違っていたときに備え、あらかじめ「逃げ」を打っておくのである。 上記記事に注目してほしい。「最終調整に入り」「複数の政府筋」「断念する方向」「ほぼ近い案」「戻る見通しが強まった」「非公式に伝えた模様だ」。ズラリと曖昧な表現が並んでいる。 おそらく、出稿した記者にしてみれば社論に沿った「書き得」記事で、「一面トップいただき」というところではないか。 その証拠に、ここから後は、辺野古埋め立て方式とこの記事自体の妥当性を強調する記述が次のように続いている。 政府は、「5月末決着」に向け、米側と一定の合意を得るためには、工法を変えざるを得ない、と判断したものとみられる。 仲井真知事は従来、沖合移動を条件に現行計画を容認、名護市でも辺野古区など3区は賛成している。市議会でも、半数近くが現行計画容認派だ。政府は地元でも一定程度の理解を得られるとみている。 ただ、政府は「現行計画回帰」との批判を避けるため、滑走路の配置などを修正したい考えだ。米側は「微修正」しか応じないものとみられる。 できもしないことを約束して、結局、辺野古埋め立てか。それを姑息に配置修正で済ませようとしているのか。読者にそう思わせる意図が感じられる記事になっている。 いまさら辺野古へ現行の埋め立て方式で移設することなど、客観的に見て不可能であろう。 そんなことを決めれば、大混乱になるのは必至だ。それを分かっていて、この記事を大きく掲載する意味が不可解である。 ここはむしろ、テニアン移設案とか、橋本晃和教授の九州自衛隊基地活用案など、県外、国外への取り組みにしっかり目を向け、沖縄の負担軽減のため全国民で考える機運を高めることが、マスメディアの使命ではないだろうか。 【コメント】
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