投稿者 むにゃ 日時 2010 年 5 月 18 日 23:18:30: okMc52wnlhCtY
安愚楽牧場 〜 重大犯罪だ!口蹄疫発生1ヶ月も隠ぺい (旬刊宮崎新聞社)
『4月初旬100頭以上が感染牛、データ改ざんで証拠隠滅、発覚前 県外に5頭出荷』
『川南町牛死体 西都市で処分、薬の領収書も破棄、死亡日・場所の記録変更』
和牛種の委託オーナー制度で知られる(株)安愚楽牧場(本社・栃木県、三ヶ尻久美子社長)は4月はじめ、児湯牧場(川南町)で、口蹄疫の疑いのある牛を発見したにもかかわらず、約1ヶ月間も事実を隠ぺいしていた。この間、数頭を県外に出荷した上に社内データを改ざん、感染証拠の隠滅も図った。
http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org892726.jpg 平成22年5月15日
(前略)
関係者によると、4月はじめ、安愚楽牧場第七牧場(川南町)で口蹄疫症状のひとつである’よだれ’を大量に流す牛が発見された。当初、牧場長らは「風邪だ」と無視していた。
当時、同牧場は700頭の牛を飼育していた。その後、うち、150〜200頭が同じような症状になったという。同社に社員の獣医はいるが、専ら書類作成だけ。牛の治療は通常、牧場長らが本社専務らに相談して行っていたらしい。
この時も牧場長らが牛の診察を行ない4月10日頃、「胃腸薬でも飲ませておけ」と約200頭分の胃腸薬を注文したという。ところが効果はなかった。この時、上層部は既に口蹄疫を疑っていたらしい。
その証拠に、その後、今度は「口蹄疫に利くかもしれないと」ペニシリン系の薬を大量発注して、各牛に接種したという。しかし、またもや効果はなかった。
現場でも口蹄疫を疑うようになり、石灰をまくなどの対策案を上層部に提案したらしい。ところがコスト削減を理由に拒否されたという。
4月20日、そのうちの一頭が死亡。上層部は翌日の21日、死体をトラックに載せ西都市の自社牧場へ移動させた。当時、既に都農町で発生した口蹄疫感染牛の一報が伝わっている。
上層部の計画は、牛を西南市で死んだことにして、業者に引き取らせることだった。同時に、コンピューター内のデータを4月16日の死亡に改ざんしたという。
更に関係者によると、都農町の第一種感染の一報以降、胃腸薬とペニシリン系の薬を大量発注した領収書がなくなっていたという。感染の痕跡を消すため領収書を隠滅したと考えれば納得する。
4月25日、この第七牧場からも感染牛の報告があったが、確定したのは5月4日。安愚楽牧場は一ヶ月近くも牛が口蹄疫に感染していた事実を隠していたことになる。
安愚楽牧場の悪行はこれだけではなかった。4月28日、えびの市で感染牛が見つかったが、これも安愚楽牧場が原因だった可能性があるのだ。えびの市で感染牛が出たのは、全て安愚楽牧場の預託農家だった。
関係者によると、4月18日頃、牛を出荷している。通常、出荷頭数は15頭。この時も川南町の第七牧場から牛5頭を10dトラックに載せ、えびの市の預託農家に向かった。更にそこで10頭を載せて県外へ出荷したという。
家畜伝染病予防法には、「家畜が患畜又は擬似患畜となったことを発見した時は(中略)
遅滞なく当該家畜又はその死体の所有地を管轄する都道府県知事にその旨を届けなければならない(第十三条一項)とある。
更に、口蹄疫の死体は「家畜防疫員の許可を受けなければ、他の場所に移し、損傷し、解体してはならない」(第二十一条第三項)と勝手に処分することを禁止している。
違反すれば、「三年以下の懲役又は百万円以下の罰金に処する」と罰則規定もある。
しかし安愚楽牧場はこれらを守るどころか、感染の証拠隠滅をを図り、感染拡大を引き起こす可能性のある悪質な行為を行った。利益を最優先したことは明らか。責任は、重大である。
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