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平野サン、徳之島分断支配の野望 (池田香代子ブログ) http://www.asyura2.com/10/senkyo86/msg/561.html
http://blog.livedoor.jp/ikedakayoko/archives/51409504.html 2010年05月18日00:00 先月末、パラオ上院が、アンガウル島を米軍普天間空軍基地の代替候補地として推薦する決議を採択したそうです。米海兵隊に来てほしいなんて、その真意は測りかねますが、ともかくグワム・北マリアナに続く、海外代替地の「立候補」です。 このニュース、メディアは報じたのでしょうか。グワム・北マリアナの動きすらじゅうぶんには伝えてきませんでしたから、伝えたとしてもほんのちいさな扱いだったでしょう。 グワム・北マリアナの知事さんと市長さんが、13日に来日して鳩山首相と会談したいと、せっかく申し入れてきたのに、官邸に阻まれたことは、どう考えても納得できません。「ゼロベースですべての可能性を探る」としてきた官邸ですが、その時期はもう過ぎた、ということでしょうか。 でも、鳩山首相は最初、「国外、最低でも県外」と、国外移転を最優先していたはずです。その言葉に、沖縄の人びとも私たちも、一筋の光を見ました。その具体的な可能性が見えてきた、というか、そもそも米軍再編計画では普天間の海兵隊はグワムに行くことになっていて、これこそが本筋のはずなのに、その地の行政の長との会談を拒否したことが、納得できるはずがありません。 その官邸を取り仕切っている平野官房長官は、徳之島の、ちょっと話を聞いてくれると言っている町議さんや、基地容認派の企業主さんに会うために、東京と鹿児島を行ったり来たりしています。切り崩し作戦ですね。 これは罪が深いと思います。そうでなくても、徳之島は選挙で毎回激しいたたかいがくり広げられる土地柄です。開票をめぐって、暴力沙汰が起きたこともありました。知人が、徳之島の「うた」の調査に通っていたことがあります。「選挙が近づいたらフィールドワークはしないほうがいいの、信頼関係が壊れてしまうから」と言っていました。 そんな徳之島の人びとが、先月、1万5千人の基地反対大集会を開いたのです。人口3万人に満たない島で、日頃の対立を超えてこれだけの人びとが集まった以上、基地反対は島の総意と言っていいでしょう。 なのに、平野サンは徳之島のあの人この人に的を絞ってはたらきかける。普天間の一部を徳之島に、という自分のシナリオに反するグワム・北マリアナからの「雑音」はカットして。これでは、沖縄の基地問題を解決するのが目的ではなく、鳩山首相にさえ「黙っててください」と言って、権力を握った気になって我を通そうとしているだけだ、と映ってしまいます。沖縄の人びとのために、すべての市民のために働いているとは、とうてい見えません。ふしぎな人です。 ひとつだけ、合理的なことがあります。社会のほんのひとつまみの人びとを抱き込み、利益を供与してそのほかの人びとと対立させるのは、植民地での分断統治の常道で、植民地支配においては、それは合理的なことなのです。 平野サンは、まさにそれをやっています。つまり、平野サンのふるまいは、中央目線で徳之島を植民地視していることの表れです。これまで、官僚や自民党の政治家が沖縄や六ヶ所を見ていたまなざしと、なんら変わりません。 ご自分の行為が、徳之島という、ただでさえ政治に熱い共同体にどれほど深い傷を残すか、平野サンは考えたことがあるのでしょうか。不幸です。徳之島の人びとも、沖縄の人びとも、私も不幸です。徳之島や沖縄に住んではいない私は、それらの地域の人びとを差別的に扱って私の安泰を保護してくれるよう、政府に頼んだ憶えはありません。自分さえよければ差別主義者でけっこうです、と言った憶えはありません。
・平野サン、徳之島分断支配の野望
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