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[くい打ち政府案]閣議了解は最悪事態だ (沖縄タイムス) http://www.asyura2.com/10/senkyo86/msg/533.html
http://www.okinawatimes.co.jp/article/2010-05-17_6535/ 米軍普天間飛行場移設問題で、政府は移設先を名護市辺野古とする原案を5月内に閣議了解する方針だ。鳩山由紀夫首相が23日に再来県し仲井真弘多知事と会談する方向で調整している。くい打ち桟橋(QIP)方式による辺野古移設案を説明した上で、閣議了解の手続きを踏むというシナリオを描いているとすれば最悪だ。この案に賛成している関係当事者は誰もいない。 鳩山政権の大迷走は、解決能力を疑わせるばかりである。辺野古回帰の選択をしては、政権交代の意味がない。頭を冷やして考え直すべきだ。 政府原案は、移設先の名護市、一部訓練移転先の鹿児島県・徳之島、連立与党、米国のいずれからも合意が得られていない。 福島瑞穂社民党党首は「沖縄の海をつぶして新たな基地を造ることは明確に反対だ」と閣議了解を認めない考えだ。亀井静香国民新党代表も「辺野古の海に戻ってくることはあり得ない」と反対している。米国もくい打ち桟橋方式に否定的だ。 宜野湾市できのう、土砂降りの中、約1万7千人(主催者発表)が普天間の周囲約13キロを人間の鎖で包囲した。稲嶺進名護市長も参加し、伊波洋一宜野湾市長と県内移設反対で足並みをそろえた。普天間返還が決まった1996年以来初めてだ。 両市長は包囲後、共同声明を発表し、県内移設断念と普天間の閉鎖・返還、米国が進めるグアム・テニアンへの移設を要求した。 政治状況が一変したことを無視して、政府原案を閣議了解することは許されない。 鳩山首相が5月内の閣議了解を進めるのであれば、普天間問題は出口のない隘路(あいろ)に入り込むのは間違いないだろう。「最低でも県外」と公約し期待を一身に集めたのになぜ辺野古に回帰するのか。 この期に及んで海兵隊の抑止力に言及するようでは、開いた口がふさがらない。 普天間問題は最悪の事態に陥りつつある。場当たり的で、八方美人的な言葉の軽さと指導力不足。オバマ米大統領には「トラスト・ミー」と簡単にいい、「3月中に政府案をまとめたい」と公言する。いずれも約束を裏切る結果になっている。 本来、閣僚間の調整役となるべき平野博文官房長官がその役割を果たしていない。政治主導といいながら政務三役は十分に機能せず、外務、防衛官僚は首相の公約実現に当初から消極的だった。 ここまで来たら、もう最初から仕切り直すしかない。日本政府が米国にこれまでまともに問い返してこなかった海兵隊駐留について率直な議論を始めてもらいたい。政府はこれまで国会などで説明することを避けてきた。この議論を通じて普天間問題の新たな解決策を模索すべきだ。 このままだと、その場しのぎの「やぶれかぶれ県内移設」になってしまう。 沖縄からの「ノー」を、国民的論議に高め、日米同盟の望ましい姿を議論する契機にすることができるはずだ。政府には腹を据えて米国と向き合ってもらいたい。
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