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沖縄のみなさま、「ゆるさん独立(ちゅいだち)」、どうですか? (池田香代子ブログ) http://www.asyura2.com/10/senkyo86/msg/514.html
http://blog.livedoor.jp/ikedakayoko/archives/51408851.html 2010年05月17日00:00 乱切りの人参と切り昆布、牛細切れ肉少々に水をたっぷり注いで火にかけ、人参がやわらかくなったらしょう油でごく薄く味をつけ、椀に盛っておろし生姜をひとつまみ、天に盛ります。名前は知りませんが、わが家の定番のお汁です。教えてくれた女性の当時の恋人は、あの沖縄国会で、傍聴席から爆竹を投げました。そのころ私はまったくのノンポリで、彼女の恋人のことを知りませんでした。知らないままに、おいしいお料理を教えてもらった、と喜んでいました。 このお汁、沖縄のどこかの島の、どこかのおばあが今もつくっているのか、そもそも沖縄料理なのか、いまだに知りません。豚ならともかく牛肉をつかうところが、ちょっと沖縄っぽくないかも知れないし。それでも、私の中では沖縄の料理です。いただくたびに、これを教えてくれた人の恋人が国会の天井桟敷から爆竹を投げた瞬間の切迫と火薬の臭いが、まるでそばにいたかのように甦ります。 かれら3人は裁判で、沖縄の「本土復帰」ではなく、独立をめざしているのだと主張しました。それは、今思えばですが、手順として正しくなかったろうと思います。米軍をどっさり抱えたまま「独立」したら、グワムや北マリアナ諸島のようなアメリカの信託統治、つまりは植民地支配を許したろうと思うのです。独立運動は、即座に軍事的につぶされたでしょうから。
それをプラスに反転させて、あいまいな、ゆるい独立、「ゆるさんちゅいだち」という道を模索することはできないでしょうか。具体的には、米軍基地をなくし、その跡地を利用した思い切った大幅な経済特区化で、アジアの商の中心になるのです。その地理的条件にもっともふさわしく、中継貿易で栄えた本来の沖縄の姿に戻る、ということです。那覇の、返還された米軍住宅跡地が新都心として沖縄商業の中心になっているように。フィリピンの、返還されたスービック米軍基地跡地が繁栄しているように。 それは、「本土」からすれば、沖縄にたいする償いという意味合いをもつこともできます。薩摩支配への、琉球処分への、沖縄地上戦への、戦後の昭和天皇による沖縄長期租借申し入れ、すなわち、「米国が沖縄その他の琉球諸島の軍事占領を継続するよう天皇が希望している……天皇の見解では、そのような占領は、米国に役たち、また、日本に保護をあたえることになる。 天皇は、そのような措置は、ロシアの脅威ばかりでなく、占領終結後に、右翼および左翼勢力が増大して、ロシアが日本に内政干渉する根拠に利用できるような〃事件〃をひきおこすことをもおそれている日本国民のあいだで広く賛同を得るだろうと思っている」(「『琉球諸島の将来に関する日本の天皇の見解』を主題とする在東京・合衆国対日政治顧問からの1947年9月22日付通信第1293号への同封文書 GHQ外交部」より)といった暗澹としてくる差別的思考への、そしてそのとおりに現在まで一貫して沖縄の人びとがこうむっている「占領」の苦しみへの、さらには日本政府にとっては公然の秘密だったアメリカによる核持ち込みへの、けっして過分ではない償いになる、と。 とくに、沖縄租借願望は、沖縄県外の多くの人びとがおおっぴらに唱え、あるいはひそかに考えてきたことではないでしょうか。「日本国民のあいだで広く賛同を得」てきた発想ではないでしょうか。だとしたら、それはいいかげん償われて当然です。発言者の昭和天皇ですら、「長期租借、25年ないし50年あるいはそれ以上」というように、25年刻みで考えていました。50年はとっくの昔に過ぎました。万一次の区切り、75年までに沖縄が復権していなかったら、沖縄県外の私たちは、「植民者の堕落」の汚名を歴史により深く刻むことになります。 償い実現のために、沖縄県外の私たちは、全力を尽くして当然です。 沖縄経済特区が実現すれば、おそらく沖縄は、衰退していく「本土」を尻目に、風通しのいい、多文化のさきわう島になるでしょう。そうなるよう、私は心から願っています。
沖縄のみなさま、「ゆるさん独立(ちゅいだち)」、どうですか?
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