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指揮者が違えば音色は変わる〜前原大臣とJR西日本社長の違い http://www.asyura2.com/10/senkyo86/msg/429.html
ゲンダイネット 【田中康夫 にっぽん改国】 指揮者が違えば音色は変わる 同じ楽団員が同じ楽曲を同じ公会堂で演奏しても、指揮者が違えば、その音色は著しく変化します。指揮者自身は音を奏でていないにも拘(かかわ)らず。同様に企業という組織も、経営者次第で躍動もすれば硬直もします。 西日本旅客鉄道(JR西日本)福知山線列車事故から5年。昨年8月31日から経営トップを務める佐々木隆之社長が追悼慰霊式で述べたお詫びと追悼の言葉に僕は感銘・落涙しました。 「世の中の常識と当社の常識、世の中の倫理観と当社の倫理観、その間に大変に大きなギャップが有った」と「週刊東洋経済」のインタヴューでも述懐する彼は、「私どもは、お客様の『お命』をお運びする極めて責任の重い事業を営んでおり、世の中やお客様からの『信任』を得て初めて存在出来る企業」だと社員に説き続ける経営者です。 「あの日、皆様は通い慣れた、或いは新しいお仲間がお待ちの職場や学校へ向かわれる所でした。又、ご家族やご親戚、ご友人との待ち合わせ場所へ向かわれる所でした。お仕事を終えてご自宅へお帰りになる所でした。或いは、心待ちにされていたご旅行にご出発される所でした。その平穏で幸せな毎日を、そしてその後も続いていかれたであろう幸せな未来を、私どもは一瞬にして絶ってしまいました。皆様の大切な方への最後のお別れを告げる間も無く、奪い去ってしまいました」 情念的な言葉だ、と揶揄(やゆ)するのは簡単です。が、民営化後の歴代社長の中で唯一、今回も参列を拒んだ井手正敬初代社長が妄信し、JR西日本を硬直化させた利益至上主義と相容れず、平取締役からキヨスク運営会社に事故当時は転出していた彼は、本社と現場の枠を取り払い、現場の意見を門前払いしない、本来ならば当たり前な、然(さ)れど、多くの巨大組織で見失われている基本認識に立つ経営者なのです。 凡(およ)そ人間としての体温が感じられぬ前原誠司国土交通大臣の官製弔辞の後、約1時間に亘(わた)って遺族、友人、負傷者、救助者の献花が続き、その後に初めて「公人」に献花を促した式次第にも感銘を受けた僕は、舞台の袖に立つ年長者の佐々木氏に、僭越(せんえつ)ながらも言葉を掛けました。「どうか、“お子ちゃま大臣”の気紛れ行政指導に屈する事無く、お客様から信頼して頂ける組織の再生に御尽力されますように」と。 【田中康夫】
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