★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK86 > 321.html ★阿修羅♪ |
|
「抑止力」を曖昧にするな・防衛研究所研究員柳沢協二氏の発言〜岩上安身つぶやき編集 http://www.asyura2.com/10/senkyo86/msg/321.html
「本のセンセのブログ」よりの転載です。 2010年5月13日 (木) パッカードが来日、民主党の議員らを前に講演を行う。 普天間問題で日本にゴリ押しすべきではないと論じた フォーリンアフェアーズへの寄稿論文は、 ジョセフ・ナイらとその中身をシェアしている。 米国の奥の院のコンセンサス。 続き。 私は先日、 「鳩山総理は沖縄にいった時点でチェックメイト」と記したが、 それは普天間問題の解決や この問題の終了を意味してはいない。 仮に鳩山内閣が倒れたところで、 この問題は続く。 続き。 もうひとつ。 これはさんざん反民主、反鳩山内閣を煽ってきた人物の分析、 というかボヤき。 「政局になると思っていたのに、なりそうもない。 民主党の反主流派が、政局に動くと思ったのだが、 どうやら普天間問題を、 鳩山に押しつけたいらしい。 鳩山内閣、まだ続いてしまうかもしれない」 続き。 先ほどの、はたさんのツィートで、 ご本人の願望と思われるのは、 「五月末決着が可能」という部分。 私はそうはいかない、とみる。 早期決着なら、沖縄・徳之島案だが、 地元の反対にあい、すんなりとはいくはずがない。 グァム移転案に傾く時がくるとしたら、 時期がずれこむ さて、昨日お約束した話の詳報。 ベニグノ知事は名古屋の病院にお嬢さんが 入院中の為 すでに来日しており、カマチョ知事は 首相に面会するためにだけ、来日するはずだった。 昨日が来日するかどうかの判断のリミットだったので、 日本政府の返答は首相は会わず、 武正副大臣が会う、というものだった。 続き。 つまり首相の「面会拒否」 という決定は官邸だけでなく、 外務省も絡んでいるということ。 正確にいえば、「面会拒否」ではなく、 「延期」ということらしい。 両知事がワシントンに飛んだあと、 日を改めて、鳩山首相と面会する可能性はあるという。 続き。 現在の政府案は、 外務省と防衛省の官僚主導。 親米保守の牙城。 現在は辺野古での「くい打ち桟橋案」+「一部徳之島」に なっているが、 先日の日曜討論で岡本氏らが、 この「桟橋案」を酷評していたように、 親米側にも評判が悪く、 結局は辺野古埋め立てという 現行案に誘導するのではと見られている。 続き。 他方、週刊ポストが書いた 「普天間をそのまま、九州ローテーション案」も、 確かに一部で浮上している。これは先週の金曜日、 私が出演した回の「とくダネ!」に 出演された橋下氏が言っていた 「首相の腹案」に重なる。 続き。 しかし、訓練だけを 九州内でローテーションするのはどう考えても 現実的ではない。 部隊丸ごとの移設になるであろうし、 そうなると揚陸艦のある佐世保に近い長崎案を なぜ無視するのか、 という話になる。 「九州ローテーション」案が この後、浮上してきても、 決定打にはならないとみる。 続き。 で、堂々巡りのように辺野古にもどって来るのだが、 沖縄の反対で実現できないという話になる。 しかも、どうしても 沖縄にしなければならないという根拠に 説得力がない。 いざ尖閣などが有事の際に、 海兵隊は前線のより近く、 グアムより沖縄になくてはならない、 という話は根拠がない。 続き。 防衛研究所特別客員研究員の柳沢協二氏は、 「海兵隊が沖縄に駐留することで得られる抑止力とは何か」 について、 朝日の1月28日付に寄稿している。 「海兵隊はいつでも、 世界のどこへでも出動する。 特定地域の防衛に張り付くような 軍種ではない」と断言する。 続き。 柳沢氏。 「したがって『沖縄かグァムか』 という問いに 軍事的正解は存在しない」と。 海兵隊は、「日米同盟〜変革と再編」の 取り決めに従い、日本の島嶼部の防衛のためには出動しない。 海兵隊がどこに位置するかは、 抑止力を決定する主たる要因にはならない。 続き。 では、海兵隊の位置を決めるものは? 柳沢氏はこう続ける。 「それを決めるのは、 抑止力をいかにデザインするかという政治の意思だ」。 すなわち、 「抑止力とは、攻撃を拒否し報復する能力と意思を 相手に認識させることによって、攻撃を思いとどまらせること」 である。 続き。 また、 「相手が当方の意思を疑わなければ、個別の部隊配置は 2次的問題である」と。この柳沢氏の考えは現実的であり、 妥当である。 曖昧な抑止力を口にして、 海兵隊を沖縄に駐留させておけば 侵略が防止できるかのように 言ってすませようとする 官僚や政治家を批判する。 続き。 「自戒を込めて言えば官僚も政治家もこれまで、 そういう深刻な戦略問題を十分に検証してこなかった」。 実際、それが実情であろう。制服組のエリートとして、 官邸で官房副長官補をつとめていた時の体験を、 柳沢氏はこう語ったことがある(毎日新聞4月3日) 続き。 「官房副長官補をしていた時に、 中国のコーストガード(沿岸警備隊)が 来るなど いろいろな体験を しているが(中略)、その時に 米がどういう態度をとるのか常々疑問だった」。 また、 「そもそも、 尖閣という日中2国間の対立に 米が介入してくるのだろうか」 と疑問を呈する。 続き。 この毎日の記事は森本敏氏との対談だが、 この時は森本氏も柳沢氏に同意。 尖閣での有事に際して、 「米国は多分すぐに 海兵隊を派遣することにはならない」 と 認めている。 続き。 もっとも、この対談の前段では、 森本氏は海兵隊がグァムではなく 沖縄に位置することのメリットとして、 即応力をあげているのだが、 有事の際、すぐに出動するのでなければ意味がない。 森本氏は「曖昧な抑止力」を語っているにすぎず、 曖昧なままではまずいという認識は柳沢、森本両氏に共通する。 続き。 森本氏はメディアに出ずっぱりで 「曖昧な抑止力」についての宣伝に 努めておられるが、 柳沢氏は、ほとんどメディアに出ることがない。 森本氏よりも、 現在の国防の現場に より近い柳沢氏の証言は貴重である。 私も取材を申し込んでいるが、その回答はまだ。 柳沢氏が応じてくれることを望む。 制服組がメディアで実名で発言するのは珍しいので、 貴重です。(略) 毎日新聞の記事がまだ読めました。(略) >
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
▲このページのTOPへ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK86掲示板
★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/
since 1995
▲このページのTOPへ
★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK86掲示板
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。 すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。 |