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マスコミ(政治評論家)は、何故、「官房機密費疑惑」を黙殺するのか?何故、論議の俎上に乗せられないのか? 「毒蛇山荘日記」
http://www.asyura2.com/10/senkyo86/msg/316.html
投稿者 明るい憂国の士 日時 2010 年 5 月 13 日 16:55:29: qr553ZDJ.dzsc
 

http://d.hatena.ne.jp/dokuhebiniki/20100513/1273703644
文藝評論家・山崎行太郎の『毒蛇山荘日記』
2010-05-13 7:34

マスコミ(政治評論家)は、何故、「官房機密費疑惑」を黙殺するのか? あるいは、何故、「官房機密費疑惑」を論議の俎上に乗せられないのか?


文藝評論家と政治評論家とは、ともに「評論家」とはいいながら、その存在性は根本的に異なる。たとえば、小林秀雄や福田恒存、ある江藤淳、吉本隆明等がそうであったように文藝評論家の場合には、作家論や作品論とは別に、自己批判や相互批判、あるいは論争は付き物であるが、政治評論家の場合はどうだろうか。政治評論家やマスコミに対する野中広務の「官房機密費疑惑」証言を、マスコミ、政治評論家、そして政治ジャーナリズム全体が完全に黙殺し続けていることが示しているように、政治評論家の場合は、政治家や政局に対する発言は繰り返すが、決して政治評論家という自己自身の存在に対する批判や相互批判、あるいは論争はほとんどしないように見えるが、これは、何を意味するだろうか。平野謙という文藝評論家について、江藤淳が戦時中に戦争遂行中の当局・政府に協力しながら、それを隠蔽して戦後、左翼的な文藝評論家として登場し、活躍したという事実を、具体的資料や文献に基づいて厳しく批判した例が示すように、あるいは「転向論」で、転向しなかったことを無前提に価値とする作家や文藝評論家たちの自己欺瞞を、転向した作家や文藝評論家たちと同様に批判した吉本隆明の例が示すように、批判や論争は、文学や文藝評論の世界では、不可欠である。もし、文藝評論家が、相互批判や論争をしなくなったら、文藝評論家は文藝評論家ではなくなると言っていい。おそらく江藤淳没後、あるいは小林秀雄や福田恒存、三島由紀夫等の没後、文藝評論家の世界が地盤沈下し始めたとすれば、それはまぎれもなく、文藝評論家の世界も政治評論家レベルへ後退し、自己批評も相互批評も論争もしなくなったということを意味している。さて、マスコミや政治評論家たちは、何故、自分達の存在原理にかかわる「官房機密費」スキャンダルを取り上げようとしないのか。おそらく、マスコミや政治評論家とは、自己自身の存在原理にかかわる問題を取り上げる才能も資質もない存在なのである。つまり政治評論家とは、ここでは政治評論家という存在に限定するが、「政治」や「政治家」を擁護したり批判したりするだけで、自己自身を問題にすることが出来ない存在である。言い換えれば、政治評論家とは未だに自立していない存在であり、「ヒモ付きの存在」、「主人持ちの存在」、つまり政治評論家という存在は、パトロンなしでは存在不可能な存在だということであろう。これは、文藝評論家が、文藝評論家という存在の「存在性」を問う存在だということと、決定的に異なる。江藤淳は『小林秀雄』論の冒頭で、こう書いている。

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人は詩人や小説家になることができる。だが、いったい、批評家になるということはなにを意味するであろうか。あるいは、人はなにを代償として批評家になるのであろうか。すくなくとも私にとっては、小林秀雄を論じようとするとき、最初に想起されるのはこの問題である。小林秀雄以前に批評家がいなかったわけではない。しかし、彼以前に自覚的な批評家はいなかった。ここで『自覚的』というのは、批評という行為が彼自身の存在の問題として意識されている、というほどの意味である。彼の出現に先立っていたのは長い、健康な啓蒙期であった。彼の沈黙と同時に出現したのは、小林の語彙を用いることを識った新しい、衰弱した啓蒙家たちである。つまり、彼は批評を創め、芸術的な表現に高めると同時に、これをこわしたのである。

(江藤淳『小林秀雄』)

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「小林秀雄以前に批評家がいなかったわけではない。しかし、彼以前に自覚的な批評家はいなかった。ここで『自覚的』というのは、批評という行為が彼自身の存在の問題として意識されている、というほどの意味である。」という江藤淳の指摘は重要である。特に、「批評という行為が彼自身の存在の問題として意識されている」というくだりは、文藝評論家という存在と政治評論家という存在の差異を浮き上がらせる言葉である。政治評論家が、彼等自身の存在根拠にかかわる「官房機密費疑惑」を無視・黙殺するのは、まさしく彼等の政治評論という表現行為そのものが、「彼自身の存在の問題として意識されて」いないということである。政治評論家にとって政治評論行為とは、「身過ぎ世過ぎ」の生活手段であって、それ自体が目的ではないからである。おそらく、もちろん多くの例外はあるが、文藝評論家にとって文藝評や政治評論という表現行為が、彼等自身の存在の問題として意識されていないはずはないのであって、もし、それが政治評論家と同様に「身過ぎ世過ぎ」の生活手段に過ぎないとすれば、何故、金儲けの手段としてそれほど効率的とも思えない文藝評論家という職業を敢えて選択したのかという説明が不可能になるからである。もし、最近、文藝評論家という存在が、福田恒存や江藤淳の時代を最後に、社会的な、あるいは政治的な存在感をなくしつつあるとすれば、それは文藝評論家という存在が、「身過ぎ世過ぎ」の生活手段としてしか認知・了解されていないということであろう。しかし、少なくとも、小林秀雄から福田恒存、江藤淳までは、文藝評論家という存在は、社会的存在としては微々たるものであったかもしれないが、思想的に、あるいは政治的には無視できない存在であった。たとえば、小林秀雄は、終戦直後に、戦争責任の追及が烈しくなり、多くの知識人や文化人が共産党に入党したり、左翼へ転向したりしていく中で、本多秋五、平野謙、埴谷雄高等「近代文学」の同人たちを相手に、こう言い放つことが出来た。

───────────────────

僕は政治的には無智な一国民として事変に処した。黙って処した。それについては今は何の後悔もしていない。大事変が終わった時には、必ず若しかくかくだったら事変は起こらなかったろう、事変はこんな風にはならなかったろうという議論が起こる。必然というものに対する人間の復讐だ。はかない復讐だ。この大戦争は一部の人達の無智と野心とから起ったか、それさえなければ起らなかったか。どうも僕にはそんなお目出度い歴史観は持てないよ。僕は歴史の必然性というものをもっと恐ろしいものと考えている。僕は無智だから反省なぞしない。利巧な奴はたんと反省してみるがいいじゃないか。

(「近代文学」「コメディ・リテレール」昭和21年1月12日)


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コメント
 
01. 2010年5月13日 17:54:27: Td0N6QHNrk
>マスコミ(政治評論家)は、何故、「官房機密費疑惑」を黙殺するのか?

それ自体は少し古い話題であるし、カネもモノも各方面から飛びかっていて、ありふれた話だから。
また、テレビの場合、いわば資産運用共同体で、利殖のため、組織防衛の必要がある。
当たり前の共通認識であるらしく、株や金利で儲けさせろ闘争を行っている。

田原氏を庇ったという点では、次の展開が田原氏を軸に計画されていることになる。


02. 2010年5月13日 18:32:48: SJtlWOySkc
森田実先生あたりに官房気密費はどういう使い道が望ましいのか聞いてみたい!
テリーとかみの、辛抱あたりにも・・・。

03. 2010年5月13日 18:56:07: JiuafC5wMQ
官房機密費は税金なんだが,当たり前,しかし彼ら大マスコミや政治評論家たちは,国から支給された給与(手当て)だと,思っている節がある。賄賂ではない貰って当然,だったら個人の所得なんだから,税金を払わなければなりません。国税局は共産党員が多いから当事者全員に御用聞き活動してもらわないといけない。調べないから自民党も共産党も同じ狢だと言われるのでしょう。賄賂も個人の所得として判断している大マスコミは一体なんなんだ。大マスコミの官房機密費を支給して貰うことについての常識と反論,正義について説明してもらわないといけない。

04. 2010年5月13日 19:14:25: v3W5Gk2ibI
「官房機密費疑惑」は野中広務が最近ばらしたようだが、そんなはした金よりも野中広務が韓国・朝鮮系銀行へばらまいた3兆円の公金の方が遙かに巨額で、問題が大きい。
北朝鮮系銀行へ渡した金は、北朝鮮の核兵器や核ミサイルの開発に使われたと言われている。議論の俎上に乗せたいのならば、野中広務や小泉純一郎の公的資金3兆円贈与の方が重要である。

朝銀って何?公的資金投入って何?
http://chogin.parfait.ne.jp/
正送金された莫大なお金は軍事費・兵器開発に使われていると考えるのが妥当です。

朝銀信用組合の破綻に対する公的資金投入に関する質問主意書
http://www.shugiin.go.jp/itdb_shitsumon.nsf/html/shitsumon/a153022.htm
多数の日本人拉致など数々の国際テロを敢行し、核とミサイルを開発してきた北朝鮮金正日政権と朝鮮総連との特殊な関係、さらにテロ資金供与防止条約の趣旨に鑑みれば、テロ支援国に対する資金の流れを規制すべき国際的要請があるにもかかわらず、朝銀の破綻原因調査も完了していないこの時期に、速くも公的資金投入の方向に動こうとする政府の方針は、異様であり不可解極まりなく、・・


05. 2010年5月13日 19:16:47: JiuafC5wMQ
民主党政権は、仮に参院選で過半数を手にしなくても、これから3年以上続く。マスメディアが反対する「クロスオーナーシップの禁止」「新聞再販制度の廃止」「押し紙の禁止」「電波オークションの実施」を粛々と進めて行けばいい。なぜ、マスメディアが民主党バッシングをして来たかも、国民が知るようになる。当然,官房機密費の政治評論家たちに支給したことについても,国民が知るようになる。

報道テロなど,大多数の国民は大手マスコミの流す「大本営発表報道」に騙されるのは戦前の日本と今の日本は全く同じです。政治評論家やお笑いタレント等が自民党政権からカネを受け取り、その見返りに、その権力者やスポンサーに迎合する言論を繰り返すという悪質な政治評論家やお笑いタレントの資質と品格の堕落の実態が暴露された。あきらかに大手マスコミを使った報道テロであることが判りました。地道にバクロしていくしかないと思います。


06. 2010年5月13日 19:17:32: VUv4twz0BY
貰ってる奴が言えるわけがない。
ここは、「黙っていような。なっ、なっ」と皆さんとお約束したのでしょう。
評論家ばかりではなく、新聞屋もテレビ屋も同じ。

07. 2010年5月13日 19:25:34: Td0N6QHNrk
>官房機密費

反共対策に流用された一面があるから必要だった、ということだろう。
反共対策といっても、古参では、反創価学会の人脈にも渡ったことになる。
創価学会封じだったのだが何か不満でも?というウラの合図に仕掛けがある。

旧の社会党が無心する辺り、国家の為になるから、というのが前提であるが、
この点、世界日報(統一教会)の左右両建て作戦の背景でもある。

今の鳩山政権が、国民新党(右)と社民党(左)に牛耳られているのは、
国民新党が世界日報と合体して左手を社民党に預け、両建て作戦を進めているからである。

世界日報の背後には、戦前からの保守系文化人、ユダヤ陰謀論研究の大御所などが控えている。
かつて、タイ発の経済危機を、ロスチャイルドやソロスの陰謀とする論を張っている。

世界日報は小沢幹事長を捨てつつあり、国民新党は他党のことと超然としている。


08. 2010年5月13日 19:40:16: DLlLzQBs2w
機密なんて戦時中の言葉・・民主的であるためには、合意形成費とすべきなんだまたは、官房運営費なんだよ、もらった方は収入申告する・・これ当たり前
収入申告しないから脱税被疑者の彼らは発言できないんだよ!!」
犯罪者に牛耳られた報道なんか全く必要ない。今後は一円たりとも渡してはいけない・・・僕にくれ。毎日コメントするから。税金の申告もするから

09. 2010年5月13日 23:00:45: ylaBHDEB2A
>>08.さん

<犯罪者に牛耳られた報道なんか全く必要ない。今後は一円たりとも渡してはいけない・・・僕にくれ。毎日コメントするから。税金の申告もするから

正論です。
座ぶとん 1枚。


10. 2010年5月13日 23:08:14: Td0N6QHNrk
>07の続き

国民新党の計画は、郵政改革の件では財投の復活を目指している、という。
(今も、報ステで報道)

この計画は、改革クラブの計画であったが、この党は先に新党改革となった。
桝添氏の本音は鎖国派であるから、改革派というのは別の意味である。

改革クラブの目指した財投は、日韓トンネルであり、自民党と民主党有志とも一致する。

国民新党は、公共事業として、日韓トンネル(国際ハイウェー計画)を実行しようとする公算が高く、
そこには、自民党の小泉郵政改革に反対していた保守系グループの人脈が通じている。

小沢幹事長を韓国系と揶揄している学者は、日韓トンネル(国際ハイウェー計画)の推進者である。
(が、政治的意図は不明で訳が分からない。)

こうして、反小泉郵政改革派で、社民支持色の強い新政権支持層は、巧みに誘導されており、
気がついたら、民主党政権が、日韓トンネル(国際ハイウェー計画)を着工することになるだろう。
(民主党支持層は中国人労働者を日韓トンネルに募ることで経費を浮かせると言っている。)

対馬問題は、日韓トンネル計画を阻止するための契機であるが、日韓トンネル派が牛耳っている。
つまり、保守派が対対馬投資を容認・推進しているので、平沼氏らは苦慮しているはずだが?
ここも、よく分からない。

一方、福岡や富山などが、対ロシア投資の強化を再開するらしい。

日本関連: The Voice of Russia
http://japanese.ruvr.ru/russia_japan/


11. 2010年5月14日 15:45:19: u8T2aRIP9Y
記者クラブにもいくら入っていたんだろう。

12. 2010年5月14日 18:45:59: oPbqQN3hXY
機密費で養育されている「素直な記者」だけが、記者クラブに所属できます。

13. 2010年5月14日 21:36:55: AouVVjBIms
>>7
買収を肯定するなよ!
単なる罪人でもだ

そもそも民主主義国家において共産主義思想は違法でもなんでもない
それを公金を使って対策するなぞ論外

やりたければ、やりたい奴が自腹を着れば済む話だ

自分の来ている場所の基本的な知識ぐらいもっておけよ!

★阿修羅♪ 迷路からの脱出3/3
http://www.asyura2.com/truth3.htm#57


14. 2010年5月15日 00:57:59: DLlLzQBs2w
>13
 ちょっと待った・・共産主義は違法だよ・・その手段においてだがね!!
共産主義の思想は君の妄想だからいいが、手段としての暴力行使と国家転覆路線は堅持しているからな。
 自民党の捏造・偽造・変造と同類なんだよ・・たとえば甘利君のように暴力で民主党女性議員に傷害を負わせたようにな。
 君の共産主義妄想はお布団の中でどうぞ。コメントは控えてもらいたい

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