★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK86 > 260.html ★阿修羅♪ |
|
時論公論 「瀬戸際に立つ鳩山政権」 http://www.asyura2.com/10/senkyo86/msg/260.html
http://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/100/46571.html 2010年05月10日 (月) 今晩は。今月のNHKの世論調査で鳩山内閣の支持率が21%。赤信号とされる10%台まであと一歩のラインに落ち込みました。致命傷になったのは普天間問題の拙劣な対応です。今月末までに決着しなければ、責任を問う声がさらに強まるでしょう。しかし、民主党内では、参議院選挙は苦戦が必至だという見方が広がっているにもかかわらず、鳩山総理大臣の進退問題だけは何とか避けたいという声が大勢を占めています。一体どんなシナリオがあるというのか。今夜はこの問題について考えて見たいと思います。
潮目が変わったのは1月でした。この月、無党派層の中で支持と不支持が逆転。民主党の政党支持率もそこから落ち込みが激しくなりました。内閣支持率を下支えていた民主党支持者の大きな塊まで崩れ始めたことで支持率低下に歯止めがかからなくなりました。小沢幹事長の周辺に対する検察の捜査が政局の焦点だった頃です。自民党政権時代と変わらない政治とカネの問題が、有権者の民主党離れにつながったことは明らかです。
鳩山総理大臣についても、「普天間問題が今月末までに決着できなければ退陣すべきだ」と答えた人が40%に上りました。鳩山総理大臣は先週、沖縄県や徳之島の関係者に対する説得工作を試みました。自ら事態の打開に動くことで国民の批判を和らげる狙いもあったようですが、実際には、「総理大臣が言う腹案には何の展望もない」ということが世の中に分かっただけでした。これが響いて、世論は先月より厳しさを増しています。辞任を求める声は、まだ小沢幹事長ほど圧倒的ではありませんが、このまま今月末を迎えれば、鳩山総理大臣の政治責任を問う声は一段と大きくなるでしょう。
まず、小沢幹事長と距離を置く勢力は何を考えているのでしょうか。枝野行政刷新担当大臣や前原国土交通大臣らは、「普天間問題は今月末を超えても継続協議にすべきだ。鳩山総理大臣は辞めるべきではない」と昨日から一斉に声を上げ始めました。それは何故かと言うと、鳩山総理大臣が辞めれば、後継を選ぶ民主党の代表選挙が行われます。代表選挙では党内の多数を握る小沢支持勢力が優位に立って、結果的に小沢氏の影響力が今よりさらに強まるのではないか。小沢幹事長と距離を置く勢力はそこを警戒しています。
このように、小沢・反小沢、どちらの勢力も、同床異夢ではありますけれども、今の体制のままで参議院選挙に臨むしかないという方向に流れ始めています。そういう空気を読んだのでしょう。鳩山総理大臣も、けさになって「普天間問題の決着とは5月末までに一定の方向を出すことだ」と、これまでよりハードルを下げるかのような発言を始めました。 「参議院選挙は今の体制で」という判断は、衆議院での絶対多数がある限り、政権を手放すことはないということが大前提になっています。しかし、日本の現状は、政権の機能不全をこれ以上許して置けるほど甘くはありません。日米関係を長く見て来た人ほど、同盟関係の空洞化を心配しています。鳩山政権は「経済の成長戦略」や「財政の中期フレーム」を来月決めなければなりませんが、いい加減なものに終わったら、日本に対する国際社会の評価はますます厳しいものになるだろうと言われています。ただ「政権を維持できればいい」というだけでは、政権末期の自民党と同じだと言われないでしょうか。 それだけではありません。民主党の若手の議員は、大型連休中、地元で有権者から大変厳しい声を浴びせられたようです。そういう状況では、内閣支持率は参議院選挙前に、森内閣や麻生内閣と同じ10%台に落ち込むことが十分あり得るでしょう。現実が視野に入って来て、「選挙に勝てない」という声が一段と現実味を帯びて来れば、体制刷新を求める声が、「小沢・反小沢」というこれまでの党内構図を押し切って、一気に広がる可能性もあると見て置いた方がいいと思います。 投稿者:影山 日出夫 | 投稿時間:23:57
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
▲このページのTOPへ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK86掲示板
★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/
since 1995
▲このページのTOPへ
★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK86掲示板
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。 すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。 |