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本日の「琉球新報」に拙稿『普天間問題・再考』が掲載されます。 (文藝評論家・山崎行太郎の『毒蛇山荘日記』)
http://www.asyura2.com/10/senkyo86/msg/227.html
投稿者 明るい憂国の士 日時 2010 年 5 月 12 日 06:38:11: qr553ZDJ.dzsc
 

http://d.hatena.ne.jp/dokuhebiniki/20100512/1273597376 
2010-05-12


本日の「琉球新報」に拙稿『普天間問題・再考』が掲載されます。 

百家争鳴で混迷を深める普天間問題だが、私の考えでは、沖縄県民の大衆蜂起、つまり県民の抗議行動にすべてはかかっていると思われる。鳩山首相は初め、日本政府の担当大臣やその他の政治家達の力は重要だが、しかし彼等の政治力を当てにしていては問題は決して解決しない。アメリカ政府が、住民の反対のあるところには移設しない、と言っている以上、最大の力は住民の意思と住民の烈しい抗議行動にかかっている。沖縄県民が革命的な暴動を引き起こすぐらいの覚悟で臨まない限り、普天間基地を初めとする沖縄米軍基地の全面的な海外移設は実現しない。鳩山首相が、どれだけ、「沖縄のこころ」を理解して、熱心に海外移設を切望していようとも、政府間交渉だけでは、今回の鳩山首相のように、逆に説得、あるいは脅迫され、結局、腰砕けに終わのが落ちであり、逆に「抑止力の観点から・・・」とかいうような、様々な理由をくっつけて「米軍基地存続」へと方向転換するしかない。鳩山首相の現在までの対米交渉の進め方が正しかった、正しくなかったかと言えば、僕は否定的で批判的だが、たとえ鳩山首相の対米交渉の進め方が正しかったとしても、あるいは沖縄県民への「土下座謝罪発言」には鳩山首相の深慮遠謀に基づく「演技説」もあるが、いずれにしろ僕は、鳩山首相の交渉力という個人的な熱意や行動に期待しているかぎり、今回の沖縄県民への「基地存続のお願い」のような結論以上を望むことは、初めから不可能だと思う。最後は沖縄県民の意志と行動である。鳩山首相も、最終的にはそれを期待しているのかもしれないが、おそらくアメリカ政府も、沖縄県民の意思と行動を注視しているはずである。鳩山首相やその他の関係閣僚を説得したり、様々なルートを通じて脅迫したりして、つまり東京周辺に陣取っている「ジャパンハンドラーズ」を総動員して、日本政府を「米軍基地存続」へと向かわせることはアメリカ政府にとって容易ではあろうが、しかしアメリカ政府や米軍関係者といえども、沖縄県民を説得することも脅迫することもできない。今、フィリピンでは大統領選挙が行われているようだが、かつてマルコス大統領が、民衆の蜂起によって、マラカニアン宮殿から追い出されていった時の映像が目に浮かぶ。


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コメント
 
01. 2010年5月12日 12:08:23: DEGDsq17hg
琉球新報 総合

再考普天間問題 山崎行太郎

命懸けで蜂起する時

 今回の鳩山首相の沖縄訪問で明らかになったことは、沖縄の普天間基地移設問題は、鳩山首相個人の政治手腕や交渉能力、あるいは意思や努力ではどうにもならないという現実だった、と私は思う。つまり、米軍基地問題においては、沖縄県民や日本国民の「蜂起」(抗議行動)こそが、重要な鍵を握っているということである。特に、沖縄県民の集団的な蜂起(抗議行動)なければ、普天間米軍基地の県外移設も国外移設も不可能だということが明らかになったのが、今回の鳩山首相の沖縄訪問であった。
 私は、昨年11月、「県外移設」「国外移設」を語りながら曖昧な発言を繰り返す鳩山首相を、「米軍基地存続論」公然と肯定するかのような言動を繰り返す鳩山内閣の閣僚達、たとえば岡田外相や北沢防衛相等とともに、裏で口裏をあわせているのではないかという疑惑から厳しく批判し、結論が「米軍基地存続」ということになったら、鳩山首相は責任をとって、即、退陣すべきだと書いた(2009年11月26日付琉球新報文化面)。
 しかし、今回の沖縄訪問で、鳩山首相が、「抑止力論」から沖縄の米軍基地存続論は不可避であり、沖縄に引き続き米軍基地を引き受けてもらいたいと頭を下げたことから、「鳩山の裏切り」「不誠実」「言葉の軽さ」を理由に、一部からは烈しい鳩山批判が巻き起こっているにもかかわらず、私としては、少なくとも鳩山首相個人は、強く県外・国外移設を望んでいたということが確信できた。 
 ホンネは「基地存続論」ではないのか、という私の読みは正確ではなかった。そこで、もう一度、鳩山沖縄訪問を受けてこの問題を考えてみたい。
 私の結論を述べよう。アメリカ政府は、世界軍事戦略や米軍再編の観点からも、沖縄に固執していない。日米関係を仕切る外交評議会の重鎮の一人であるハーバート大のジョゼフ・ナイ教授、沖縄問題の専門家のチャルマーズ・ジョンソン、前国家安全保障会議(NSC)アジア部長(現ジョージタウン大教授)のビクター・チャ等の論文や言動からも、それは明らかである。
 アメリカ政府は、おそらく鳩山首相の最終的な「腹案」であるグアムやテニアン等への「国外移設論」を頭から拒絶しているわけでない。むしろ、沖縄に米軍基地を据え置くことによる日米関係の悪化、そして日本国民の反米感情の高まり、あるいは反米軍暴動を恐れている。
 つまり、沖縄米軍基地の存続に固執しているのは、「沖縄に基地がなければ日本の安全は守られない」と考える石破茂氏のような自民党代議士等、冷戦時代の二元論的思考法から抜け出せない日本のマスコミ、軍事評論家、外務省、防衛省・・・等、いわゆる「日米安保マフィア」と呼ばれる既得権益者たちだけである。
 アメリカ政府は、「住民の反対するところへは移設しない」と断言している。民主主義を国家理念とするアメリカにとって、この言葉は重要である。
 「少なくとも県外・・・」と言いながら、結果的に、日米安保マフィアに説得されたか、脅迫されたのか分からないが、「抑止力という観点から、沖縄に基地存続をお願いするしかない」と言い始めた鳩山首相の「不誠実」や「裏切り」を、沖縄県民が批判・罵倒するのはかまわない。しかし、鳩山個人を批判するにしろ、あるいは鳩山首相を退陣に追い込むにしろ、それでは問題は何一つ解決しない。むしろ後退するだけだろう。
 したがって、今、やるべきことは、矛盾するような言い方だが、鳩山首相を批判・罵倒しつつ、同時にあくまでも海外移設という腹案を持つ鳩山首相の対米交渉を支持し、応援すべきだろう。そして今こそ、沖縄県民は、命懸けで立ち上がるべきである。最後に、三島由紀夫の「檄文」の言葉を引用しておく。「生命尊重のみで、魂は死んでもよいのか・・・」。  (文芸評論家)  随時掲載


02. 2010年5月12日 12:48:51: TBxNzvR1IY
是非、ご覧下さい。集会当日の写真もあります。
胸が熱くなります。

♪沖縄を返せ 歌:ガクッポイド (Vocaloid Gakuppoid) (You-Tube動画)
http://www.youtube.com/watch?v=smeeeOVB2IY&feature=player_embedded 


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