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「口蹄疫」赤松農林水産大臣はどこにいるのだ?=宮崎(PJNEWS) 【PJニュース 2010年5月5日】 5月4日。今日も口蹄疫の疑い事例が宮崎県から発表された。これで19例目である。 口蹄疫はいまだに収まる気配をみせない。宮崎県内の畜産農家、酪農農家は気が休まない日々を過ごされている。宮崎県の職員は殺処分の作業に追われ、人手不足から5月1日には東国原英夫宮崎県知事は自衛隊に派遣要請を行った。 私たち県民にできることは、冷静な対応と風評被害を防ぐことである。県民総力戦で口蹄疫への取り組みが行われているなか、国の対応は十分なのだろうか。
○4月20日 これまでに、牛2915頭、豚2万4855頭が口蹄疫に感染し、殺処分、またはこれから殺処分される。前回、10年前は10頭の牛が感染したが、今回は規模が違う。それだけに畜産農家への被害は大きい。 宮崎県は日本有数の農業県で、2010(平成22)年1月19日に公表された「農林水産統計」(農林水産省大臣官房統計部)によると、08(平成20)年の本県の肉用牛の算出額は589億円で鹿児島県に次いで2位。豚も鹿児島県に次いで2位で543億円となっている。国内有数の食肉生産地といっても良いだろう。その生産地が口蹄疫によって大打撃を受けているのである。 これまでに県は、発生2日後に県の関係課や各地の保健所、家畜保健衛生所などの関連機関に相談窓口を設け、「牛肉、牛乳などの食品の安全」「牛、豚といった家畜の病気に関すること」「家畜の飼養管理を含む営農や制度資金活用に関すること」などの農家や一般消費者からの問い合わせ、「中小企業の経営、金融相談」にも応じるようにしている。 国も口蹄疫防疫対策本部を設置して経済的な支援を打ち出しているが、どうも国の対策がいまいち見えてこない。それは、トップの動きである。 県のトップとして精力的に動いている東国原知事に比べ、国の農業政策のトップである赤松広隆農林水産大臣は、4月30日に外遊に出掛けて日本にはいない。これはどういうことだろうか。EPA・FTA等にかかる会談も大切だろうが、日本の食を支えている生産地が口蹄疫で大変な状況であることも、当然知っているはずである。 大型連休中に会談を組むこと自体、国民に疑われるのに、自国のピンチに現場に駆け付けようとしない赤松農林水産大臣は、糾弾されるべきである。8日に帰国する予定になっているようだが、そのまま宮崎に駆け付けてほしいものである。 鳩山由紀夫首相もそうだが、民主党政権は、どうしてこうも国民の側に寄り沿おうとしないのだろうか。沖縄「普天間基地移設」、宮崎「口蹄疫対策」の2つの国内課題への対応次第では、次の選挙では国民は重大な判断を下すだろう。 何はともあれ、大型連休に外遊に出掛ける大臣とは関係なく、私たち宮崎県民は口蹄疫の撲滅に取り組んで行くしかない。【了】 ■関連情報
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