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デフレ脱却は大規模景気対策が無ければ不可能─「消費税増税」これは極めて危険な考えである。(小野盛司)〔神州の泉〕 http://www.asyura2.com/10/senkyo85/msg/600.html
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最近は景気対策の話題は影を潜め、もっぱら財政再建のための消費税増税が語られるようになった。これは極めて危険な考えである。デフレ下での増税議論は、私に言わせれば「正気の沙汰とは思えない」のである。最新の政府発表ではGDPデフレーターは平成21年度−1.7%、平成22年度−1.0%(見通し)だからデフレ脱却の見通しは全く立っていない。日本は十数年前からデフレに陥っており、余程の規模の景気対策を行わなければデフレ脱却は無理だということは、明らかだ。次の名目GDPのグラフを見ていただきたい。
しかも消費税増税などと言っているから、それをやれば中小企業の倒産が続出、GDPは更に下がっていく。逆に、増税でなく、年間50兆円規模の減税や日本の将来のための投資を行ったとすれば、上図の緑の線のようにGDPが急上昇する。これは日経モデルによる試算である。GDPが増えれば、国の借金のGDP比も下がってきて将来世代へのツケを減らし、税収も増えるので財政赤字も解消してくる。 この不況に入る前は、「戦後最長の景気回復」などと言われた。景気回復など無かったのだが、それでもわずかながら「景気回復」が感じられたのは、輸出の伸びによるものだった。それが世界金融危機によって輸出入が半減し一気に景気が悪化した。新興国や米国などでは、大量のお金を刷ってこの危機を乗り越えた。そのお金のおこぼれが日本にも流れて来て、輸出入は下図のように急回復しつつある。
不況の深刻化のもう一つの理由は、日本はこの金融危機の前から大不況であり、金利はほぼゼロの状態であったから、更に金利を下げる余地はなかった。日本以外、ゼロ金利を長年続けているような馬鹿な国はどこにもなく、金融危機に際しては金利を大幅に下げ景気を刺激し、景気回復を助けた。これから諸外国は景気対策が終わり、金利を元に戻して、平時の経済に戻そうとしているが、日本だけは最悪の経済状態から抜けられず、再び世界で唯一のゼロ金利を続ける国になろうとしていることが下図からわかる。
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