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たそがれの鳩山内閣 続くのか消え去るのか=ゲンダイネット http://www.asyura2.com/10/senkyo85/msg/591.html
たそがれの鳩山内閣 続くのか消え去るのか=ゲンダイネット 2010年05月01日 掲載 小沢幹事長に対する検察審査会の「起訴相当」議決が、鳩山内閣を揺さぶっている。 30日の会見では、どの大臣も判で押したように「参院選への影響」を懸念し、そのうえで「党代表の鳩山由紀夫首相と小沢氏本人の判断を待つ」(菅副総理)などと言った。「鳩山、小沢で決めろよ」ということだ。とりあえず、首相の判断を尊重するが、展開次第だ。「場合によっては辞めなさいよ」という意味である。 そんな中、内閣支持率がまた、下がった。共同通信の調査では20.7%。前回調査から12.3ポイントの急落だ。そこに普天間がのしかかる。 「最近の首相は表情がない。ひと言で言うと、反応がない」(官邸関係者)などと言われる。こりゃ、ヤバイのではないか。 普天間の問題にしても解決の妙案がないのではなく、実はそれ以前の混乱ばかりが目立つ。たとえ解決策があってもどうしていいか分からない。役人は動かないし、官邸に経験者がいない。なす術なく、呆然としているのが、鳩山首相なのである。 ●政治家主導で官邸崩壊の現実 「普天間ではとくに、この内閣の弱点が露呈しましたね。事務方が動かないから、問題点の整理や情報の共有、管理がペーパーにまとまっていないのです。だから、政治家が勝手なことをしゃべって、どんどん、情報が漏れる。新聞に候補地が先に載れば、地元は『聞いてないよ』でヘソを曲げる。ますます、窮地に追い込まれる。滝野欣弥官房副長官が鹿児島県徳之島の3町長にいきなり、電話し、平野官房長官との面会を求めて、断られていましたが、あれが典型です。ふつうは官邸から指令を受けた県庁が打診するものです。なんで官房副長官がやるのか。それも平野官房長官の指令で、首相は何も知らなかった。こうやって、どんどん、地元は硬化してしまったんです」(官邸事情通) これが政治主導といえば、聞こえはいい。しかし、意図的に役人を排除するから、役人もサボタージュで動かない。かくて、官房副長官や副大臣が右往左往し、「毎日3時間くらいしか寝ていないよ」などとボヤいている。これでは、マトモな政治判断ができるわけがないのである。 「首相官邸でさえ、こうですから、無能大臣の役所なんかひどいものです。JALの迷走、高速道路の混迷で馬脚を現した前原・国交省を筆頭に、機能不全のところばかり。そこに自民党の負のツケが重くのしかかる。民主党の迷走は、改革の混乱であり、前政権の負の遺産のせいですが、それにしても目に余ります」(民主党関係者) 政権交代に期待した国民の間からも、「こりゃダメかも……」という不安の声が上がっているのだ。 ●普天間決着に失敗すれば激動の5月政局に こうなると、今後の鳩山政権はどうなるのか、新聞は盛んに5月政局を煽るが、その可能性が強まっている。 内閣がジリ貧のうえに「普天間の大失敗」や「小沢起訴」など、懸念材料は山のようにあるからだ。政治コメンテーターの松田光世氏はこう言う。 「私は鳩山首相がまだ明かしていない腹案を持っていると思いますが、もし、普天間で追い込まれるようなことがあれば、激動の政局の可能性が出てきます。もともと、鳩山首相が期限を5月末に区切ったのは、もし、ダメだった場合、次の総理にバトンタッチして参院選を戦うことを考慮しているからでしょう。普天間でコケれば、鳩山―小沢会談が開かれ、重大決意をするでしょうね。閣僚が30日、くしくも『総理と小沢さんが決めなさい』と言ったのは、そうした事態を想定しているのだと思います。総理が代わるようなことがあれば、衆参ダブル選挙の可能性も出てきます。総理の首だけをスゲ替えるのであれば、自民党政権と同じだし、ダブルになれば、自民も第3極も大慌てになる。窮地の民主党も、ある程度の議席を見込めるからです」 普天間移設に失敗した場合、5月末にも首相が会見し、総辞職。国会会期中なので代表選はやらず、両院議員総会で次を決める。 しかし、民主党内に鳩山以上の首相候補者がいないのも事実だ。菅は不人気だし、岡田外相や仙谷国家戦略相では小沢一派が黙っていない。衆院議員にしてみれば、総理を代えて、またまた選挙ではかなわない。そこそこ勝てても議席数が減るのは間違いない。つまり、誰も鳩山総辞職を望んでいるわけではない――。 ●小沢防衛相というウルトラCもある 「そこで出てくるのが、鳩山首相は続投で、内閣改造と小沢切りでしのぐ選択肢です。普天間の責任を取らせる形で官房長官を更迭、内閣改造を行う。その際、鳩山首相が小沢幹事長にも辞任を迫る。そうすれば、支持率が下げ止まる可能性も出てきます」(政治評論家・浅川博忠氏) だが、これも大きな賭けだ。小沢がいなければ、民主党はガタガタになるし、切られた小沢が150人の小沢派議員と一緒に党を飛び出せば、一気に政界再編になってしまう。 実は一部で、小沢を閣僚にする案もささやかれている。それも防衛相である。こういうカードがあれば小沢が自ら引くかもしれない。 「連休中に議員は地元に戻る。選挙情勢や地元の声を聞いてくる。やっぱり、小沢幹事長では戦えないという声が強まれば、小沢氏も決断を迫られます。もっとも、そうした展開になれば、小沢氏は辞めるのではなく次の展開を考える。参院選後の政界再編です。逆に小沢氏の手腕に頼らないと、参院選後の政局を乗り切れない。ここが鳩山政権のジレンマです」(浅川博忠氏=前出) いずれの展開でも鳩山は地獄だ。ジリジリ下落する支持率に悶絶する日々を過ごすことになる。普天間を解決し、一発逆転に持っていかない限り、たそがれの鳩山政権に明日はない。
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