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【明治維新は１日にしてならず。】
今回の検察審査会の議決は、仕組まれたものだ。
民主党は、4月23日の事業仕分けから多くの政治的課題を並べ、おそらく7月25日（事業仕分け開始から約90日）の参議院選挙に雪崩れ込むシナリオだ。
同時に、その中には連休明けから始まる、国会法改正、国家公務員法改正という大事業がある。
霞ヶ関にとって見れば、これを潰したい。
そこで、連休前に爆弾を仕込み、同時に郵便不正事件で最初の無罪判決が出た衝撃から国民目線を違う方に向けさせるため日程が選ばれた。
おそらく議決は既に決まっていて、公表日程だけになっていただろう。
これで、首尾よく検察側は、倉沢被告無罪の批判を避ける事が出来、同時に連休明けからは勿論のこと自民党野党が一斉に国会で批判の声を上げる。
今回の検察審査会は、小沢氏側の証人聴取をしなかった。
最も聴取すべきは石川議員であったはずだ。違うかね。
しかしそれをせず、検察側が提出した資料だけで議決を行った。
これは、大阪でしている他の検察審査会の手続とは差がある。
即ち、今般の審査会議決は全くの密室で行われたかたちとなっている。
今後、検察が起訴をするケースでは、選挙日程を考慮に入れざるを得ず、同時に再度要件を再捜査することとなろう。
だが検察審査会の議決内容の指摘から起訴すべしという結論は見当たらない。
ここでは現在、昨日、最後に残った「期ずれ問題」を追っており、本件が発生した時点での総務省マニアル、陸山会平成16年度17年度収支報告書につき分析中である。
まず、議決書指摘の隠蔽は、昨日指摘とおり失当であり、全て公開されているものを隠蔽とは言わない。
更に指摘の定期預金等を作成する経緯、そしてなぜ平成17年度において支出と不動産資産が計上されることとなったのかが証明されれば、一連の議決書への反駁、且つ、それはまず石川議員他3名の違反事件に対するひとつの方向性が得られることとなる。
なお小沢氏の共犯を問うには更に高いハードルがあり、それは政治資金規正法上の法的構造並びに政治家と秘書の関係を超える証拠が必要であると考えているがまずは足元からである。
つまりそもそも、石川議員他3名の起訴中事案自体の容疑事実を証明出来れば、それはイコール共犯すら霧散することを意味する。
因って、ここでは議決書に指摘された容疑事実に基づき、それを解明することとなる。
一方、今般の検察審査会の議決は、選挙３ヶ月を切った時点で行われており、民主主義が選挙によってその審判を受ける憲法上の立場からは決して好ましいとは言えない。
ただ、その一連の行動が政権交代した民主党政権に対する貶めを目論むものであることは疑いの余地が無いもので、今後も「まさか」があるかもしれない。
しかし、民主党政権側も同時に「まさか」を起こせる権力を掌握しており、連休明けからはムチが入る。
小沢幹事長は、選挙に全力を期し、同時に鳩山由紀夫首相もそれを支持している。
この二人の間には、より多くの「まさか」が想定され共有されているはず。
だから花も嵐もふみこえて参議院選挙に臨み、最終的に自民党霞ヶ関マスコミ連合軍をスターリングラードで撃滅する戦略である。
ここもいくつかの「まさか」を想定し、その「まさか」には別の「まさか」のシナリオを用意し、冷静沈着に進めている。
いわく、検察審査会やマスコミの泥塗りはその現象に過ぎず、その背景にはその現象の核心があり、その核心の清掃が成った時、この国の国民を日の差すところに導くことが出来る。
青雲の上に出る直前は、風と雨が激しくあなたを打ち付ける。
道端の草も、懸命に雨風をしのいで、花を咲かせる。
明治維新は１日にしてならず。況んや革命においてをや。
皆さんの御意見もお待ちする。
オリーブ ( 2010/04/30 18:55 )
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