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あれ、連休の小沢訪米はどうなったの?(リチャード・コシミズ・ブログ) http://www.asyura2.com/10/senkyo85/msg/461.html
http://richardkoshimizu.at.webry.info/201004/article_73.html
タイトル: 小沢訪米ドタキャン報道にみるマスコミ対米観の病的卑屈性 1.小沢訪米キャンセルに大喜びする反小沢マスコミ 2010年4月7日、ゴールデンウィークを3週間後に控えて、2月に米国務次官補カート・キャンベルに要請されていた小沢氏の5月訪米(注1)が米国サイドからドタキャンされたようです。小沢氏は、オバマとの会見を条件にしていたので、その条件が受け入れられなかったのでしょう。 このニュースに小躍りして喜んでいるのが産経、読売など反小沢マスコミの連中です。日米外交が暗礁に乗り上げた、それもこれも、小沢民主党のせいだといわんばかりの論調です。彼らの対米観は例によって“アメリカ様を怒らせると日本は大変なことになる”という、いつもの陳腐なオオカミ少年まがいの報道です。この期におよんで、どこまで寝ぼけた報道をかましているのでしょうか、反小沢マスコミは。 ところでオオカミ少年の反小沢マスコミにまんまと乗せられるイイ大人が多いようです。彼らマスコミ世論調査で、もっとも首相にふさわしい政治家に、あのマスゾエ氏(注2)が挙げられています。この世論調査が正しいなら、人を見る目がないイイ大人が増えています、日本には。マスゾエ氏がどんな人物かは、拙稿ブログ(注2)を読めばよくわかります。単に目立ちたがり屋の扇動屋(アジテーター)です。 ところで、オオカミ少年の反小沢マスコミは、マスゾエよいしょ、“たちあがれ日本”新党ヨイショばかりやって、風雲急を告げる米国連邦政府の内情をなぜちっとも報道しないのでしょうか。
さて今回の小沢訪米ドタキャンに関して、今のオバマサイドの内情をみれば、やっぱりそうかと、だいたい想像がつきます。まず3月下旬のオバマのグアム訪問がドタキャンされ、3月末のアフガン電撃訪問が行われる(注3)など、今、オバマ政権は、トテモトテモ日本を相手にしているどころではありません。米国D系戦争屋は、アフガン開戦に向けて盛んにオバマを背突いています。しかしオバマ政権にとっては戦争どころではありません。連邦政府には戦争やるおカネなぞビタ一文ないのです。 おカネがないどころか、財政は借金まみれで真っ赤っかです。米国連邦政府財政赤字の累積は、6000兆円台(65.5兆ドル)を超えると言われています(注4)。折しも2010年3月8日、米財務省は4月に新百ドル札を発行すると発表しています(注5)。いよいよ出ました。何かやるつもりなのは間違いありません。 上記、米国連邦政府赤字6000兆円台という数字は、2007年末にピークを打った金融商品CDS(Credit Default Swap)の想定元本総額62.2兆ドル(6220兆円)に相当します(注6)。21世紀になってさんざん暴れ回った国際金融資本(銀行屋=FRBのオーナー)のツケがすべて、米国連邦政府(=オバマ政権)に押しつけられていることを意味します。この天文学的巨額のツケをいったん、ご破算にする方法はひとつしかありません。オバマによる米国連邦政府のデフォルト宣言です。 上記の背景を鑑みれば、小沢・亀井コンビが、郵貯・簡保でいくら米国債を買い増し(注1)しても、焼け石に水です。だからと言って、D系戦争屋の要請どおり、アフガン・イラン戦争に使われるのは(注1)、日本にとってまっぴら御免です。小沢氏がオバマに対し郵貯・簡保資金による米国債購入の戦争流用に難色を示した可能性があります。それなら、小沢訪米ドタキャンはむしろ大歓迎です。今、アメリカ様が日本に作り笑いするようなら、それは、日本政府が国民に内緒で、こっそりアメリカ様に何か貢いでいるケースしかありません。わかっているのか反小沢マスコミよ。
戦争屋と銀行屋で構成される双頭の鷲・世界的寡頭勢力(白人)がなぜ、黒人オバマを米国大統領にしたか、そのワケが見え始めました。オバマ発デフォルト宣言によって世界中から殺到する対米非難を黒人オバマにいっさいがっさい押しつける魂胆でしょう。 ここで誤解なきよう断っておきますが、上記は、あくまで米国連邦政府が、巨額の財政赤字を抱えているという意味であって、米国あるいは地球上から6000兆円規模の米ドル(数字だけが動く架空的金融取引を含む)が消えたわけではありません。米国中央銀行FRBを牛耳る世界的寡頭勢力(国際金融危機の仕掛け人)の懐に、それがたんまり隠されているはずです。彼らは、自分たちの道具に過ぎない米国連邦政府を犠牲にしても痛くも痒くもないのです。
ここで言っておきますが、世界一の対米債権国、それは我が日本です。日本の外貨準備高1兆ドル(100兆円)という数字は、2001年以降に公表されている日本政府持ち分のみの累積です。2001年以前の対米債権を含み、日本全体の抱える対米債権累積総額は700兆円規模(副島隆彦氏の試算値)にのぼると言われています。オバマがデフォルト宣言すれば、もちろん、これはすべてパー、国家による借金の踏み倒しです。米国連邦政府の中枢に陣取る米国覇権主義者は、日本を属国とみなしていますから、日本政府を脅かして、借金をチャラにしようという魂胆でしょう。このように日本国民は真底、なめられています。 副島隆彦氏命名の“日米抱きつき心中”(注1)がいよいよ、実行される可能性が高まりました。米国連邦政府は、日本の対米債権累積総額の真の値(700兆円規模)を日本国民に、絶対に秘密にするよう日本政府に強く迫り、負債総額は公表されている1兆ドルという額で通し、日本国民を最後まで徹底してごまかそうとするでしょう。 それでも賢明なる日本国民が、ネット情報によって(大手マスコミによって、では決してない)米国連邦政府の対日借金踏み倒しに気付き、激怒したとしても、その怒りの矛先は、真のワルである世界的寡頭勢力には向かわず、黒人大統領のオバマ(黒人タイガーウッズのネガティブ・イメージとダブるようすでに心理工作されている)に向うよう仕向けられています。つまり有色人種同志が憎み合うようすでに細工されています。
日本とならぶ対米債権国・中国も公表200兆円規模のドル債権を保有していますが、中国は米国にとって重要な市場となる上、日本と違って属国扱いされてはいません。そこで4月8日、ガイトナー米財務長官が急遽、訪中するそうです。中国に対しては、米中間にて何らかの密約が交わされる可能性が高いでしょう。 ところでネット世界では、オバマのデフォルト宣言後、米国通貨がドルからアメロに変えられるというウワサが前からあります。すでにアメロ紙幣や硬貨がデンバーの造幣局で製造され準備(スタンバイ)されているというウワサもあります。中国政府の保有するドル債権(2兆ドル規模)はアメロへの交換を認めるという密約が交わされているとのウワサもあります。でなければ、あの中国がハイリスクの米国債を買うはずがありません。ガイトナーは人民元の切り上げの交換条件で、中国保有の米ドルのアメロ交換を認めるつもりでしょう。一方、日本の場合は、米国市場で多くの日本企業(人質)が商売している限り、有無を言わせず無理やり米国債を買わざるを得ません。 ほんとうに、最後の最後まで、米国覇権主義者から徹底的にクソバカにされるのが今の日本です。戦後、自民党政権にて、長期にわたって朝貢的屈辱日米外交が繰り広げられた結果です。そのような自民党を支持してきたのは日本国民ですから、今の状況はわれわれ国民の自業自得です。小泉政権下で行われてきた郵政民営化の本質露呈(日本の貧乏化が顕著になった)で、その実態にやっと気付いたが、気付くのがあまりに遅すぎたということです。
さて米国のような白人文化には“Give and Take”の文化は存在しますが、日本型の“義理と人情”の文化は存在しません。つまり、日本人が一生懸命にアメリカ様に尽くしても、彼らはこう考えます、つまり“日本人が気味悪いほど、自分たちに尽くしてくれるが、それは所詮、アメリカのためではなく、自分(日本)のためにやっていることだ”と考えます。なぜなら、アメリカ人自身がそうだからです。だから、日本には、遠慮なく何でも要求し、言うことを聞かないなら、脅かせばよいという対日観が米国覇権主義者の間に定着してしまっています。一方、同じアジア人でも、彼らは中国人には一目を置いて接します。中国政府は米国政府にいつでも“NO”と言える対等関係を構築しているからです。その証拠に、今回、オバマ政権は、財務長官ガイトナーをあわてて中国に派遣し丁重に対応しています。その一方、日本に対しては、平気で無礼なドタキャンをやるし、高飛車対応しています。こうなったのは、決して小沢民主党政権だからではありません。自民党時代からちっとも変わっていません。
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