投稿者 みちばたの蝶 日時 2010 年 4 月 28 日 07:16:34: JxOH7lIi5LSzQ
http://mmatusaka.exblog.jp/14263547/
2010年 04月 28日
開門へ重要局面(まとめ)
そもそも、佐賀地裁の判決を受けて控訴した際、鳩山邦夫法務大臣は、開門を前提とした控訴だった。担当の若林農水大臣は全くの農水官僚言いなりロボットだった。
開門のためのアセスは、農水省の巧みな誘導で「開門にかかるアセス」に性格が(名前も)変わり、開門するかしないかのアセスとなり、九州農政局(農水省の九州出先)は、地元(すなはち長崎県知事)の同意なくしては開門なしとの条件まで盛り込んできた。長崎県知事の意見は金子知事も中村知事も無条件反対だ。
科学的に審議して欲しいなど、口先と裏腹に理屈も科学もなく、ただただ反対だ。案内役にあれこれ策を弄しても、現在のアセスは「開門するかしないか」のアセスにも程遠い「開門しないためのアセス」である事は、誰の目にも明らかだ。
白紙に戻す。とは「開門のためのアセス」ということだ。なぜなら、開門するかしないかを白紙で考えるのであって、開門と決まれば「開門のためのアセス」論議となるわけで、開門しないと決まれば、アセスは不要だ。
赤松大臣が白紙で考えるという意味は、検討委員会に白紙委任をして自分の判断を預けるという意味ではない。検討委員会の報告を参考にして考えるという事。検討委員会の報告を聞いてそこからスタートするという意味ではない。検討委員会に白紙で検討せよと投げたと同時に、赤松大臣自らも白紙で健闘を始めたのである。(そうでなければ、検討委員会に任せて、自分はあえて第3者を決め込むだろう。)検討委員会と並行して、自らも積極的に現地入りして、自分の目と耳で確認をしたわけである。
どこかで(おそらく2/11長崎訪問の際)金子知事のウソ、農水省の陰謀に疑問を感じたのだろう。そこからが白紙なのだ。27日朝の会見を読めば、すでに大臣の腹は大きく開門に傾斜している。この数ヶ月でかなりの情報、本当の情報も伝わっている事が、会見内容から分かる。
そして朝日の記者の取材によると、すでに郡司副大臣の腹も「開門」に固まっているようだった。
ところが、おそらく最後まで抵抗した西岡武夫氏がうんと言わず昼間の会合ではまとまらなかったのだろう。しかしこの時点で赤松大臣は検討委員会は開門が大勢であって、反対があっても両論併記を見て取り、自らの最終判断にかかっている段階だと覚悟を決めたようだ。
出来うれば、検討委員会で西岡さんを説得して欲しかった・・・これが本心かもしれない。赤松大臣これからが又大変だ。中村知事・宮本市長ほかメンツの塊みたいな政治家がうようよ控えている。中村知事が「是非科学的に・・・」と言うのであれば、僕もはせ参じて説明役は買ってでましょう。
速報(夜の検討会が終わったあとの、記者の感触)では、開門の方向で郡司副大臣一任を取り付けた模様。
赤松大臣自らも言っていたが、あえて4*14ギロチンの日を選んで諫早干拓視察に訪問したのは象徴的な意味がある。
さあ開門だ!
by mmatusaka | 2010-04-28 01:19 | 諫干・環境 |
2010年 04月 28日
開門への重要局面E(赤松大臣の事前の感触)
4/27、検討委員会は2回予定されているとの事だった。昼間と夜だ。
その日の午前の赤松大臣の会見の抜粋。
***************************
平成22年4月27日(火曜日)9時55分〜10時30分 於:本省会見室
記者
諫早湾ですけれども、一部では「開門の方向」という報道も出ておりますが、そ
の点について、ちょっと。
大臣
これは、今日、27日だよね。27日、今日、検討委員会が開かれるというふうに聞
いております。もともと、座長である郡司(副大臣)さんからは、僕は、期日を、
期限を切ったことはないのですけれども、郡司さんの方からは、「早ければ4月
末までに」ということは、今月中、たぶん最後の会議が27日になると思うので、
今日、まとまれば今日、遅くとも連休明けには、という話を聞いておりますので、
今日か、あるいは、連休明けに行われる検討委員会で、一定の報告が出してもら
えるのではないかと。
これは、必ず、「シロ」、「クロ」どちらかにして来いということを、別に言っ
ているわけでもありませんし、それは、出し方について、あくまでも報告書です
から、それが最終決定でも何でもないですから、与党、政府として、一体として、
一つの考え方を、でき得ればまとめてもらうと、それを、どういうところに気を
遣いながら、どういう形でまとめたらいいのか、ということを出していただくと
いうことですから、それを受けた段階で、今度は、それを参考にしながら、また
必要な、私のところで整理しなければいけないことも、出てくるかも知れません。
それは、出てきた段階でまた考えますけれども、どちらにしても、当初から言っ
ているように、6月の参議院選挙が始まるまでに、選挙は、7月かも知れませんけ
れども、少なくとも、始まる前に、方向は出さないと意味がありませんので、方
向を出せるようにしていきたいというふうに思っております。
(中略)
記者
先ほどの諫早湾干拓に関連してなんですけれども、一部報道で、既に、検討委の
座長の郡司さんが、開門を求める報告書案というものをまとめてらっしゃるとい
う報道がありましたけれども、それについて、そういう方針をお伺いしているか
どうか、教えていただきたいのですが。
大臣
正直言って、聞いてません。聞いてませんが、この間、やっぱり、政務三役とし
て、一緒にやってきたわけですから、そういうことも、それは想像としてはあり
得るのかなと、想像としては、と思います。
ただ、もともと、3月15日だったかな、方法書を出した時点では、開門調査を前
提にして、その時の、やっぱり課題は何なのかと、どいういう困難性があるのか
とか、防災上どうなのかとか、あるいは営農に対する影響、水の問題をはじめと
して、どうなのかと、そういうことを、アセスメントでは総合的に検討してもら
うということになっているわけですから、僕の立場で言えば、白紙の状態で、皆
さんの意見を聞きたいというのが、私のスタートですけれども。
しかし、現実の問題としては、そういう形で、アセスも、今、スタートしてます
し、それからまた、いろいろな条件を、それぞれのところで進んでいると思いま
す。
ただ、僕は、丁寧にやりたいと思ってますので、賛成の人、反対の人、それぞれ
あると思いますが、どちらの結論になるにしろ、丁寧に、そうじゃない、自分が
思っているのと違う結論が出た時に、違う方の人達に対する、いろいろな説得と
言いますか、理解を求めると言うか、そういうことは、丁寧に、自分なりにやっ
てみたいなというふうに思っております。
記者
諫早で、その、「丁寧にやりたい」ということで、再度、現地に行かれるご意向
はいかがでしょうか。
大臣
「来るな」と言われれば、別ですけれど、できるだけ行きたいと思ってます。そ
れから、単に行って無理矢理説得するという意味じゃなくて、こうした場合には、
こういうことを考えているんですよとか、こういうためには、こういう施策やる
んですよとか、そういう言い方すると、何か開門が、もう前提になっているよう
に取られちゃうといけませんけれども、開門するにしろ、しないにしろ、例えば、
しない場合だったら、じゃあ、有明海どうしてくれるんだと、その問題は、開け
る開けないと、有明海再生とは、また別ですよと、今までやってきた覆土だとか、
あるいは掘り起こしだとか、例えば、生活用水をどう止めるかだとか、こういう
ことは、例えばやりますよみたいな話だって、当然しなきゃいけないし、開ける
という場合は、じゃあ、一気に、ドーッと、中の、昨日の、共産党の人(仁比参
議院議員)の(参議院決算委員会の)質問じゃありませんけれども、「それが出て
きたら、有明海は、反対に汚れちゃう」と、「だから、前回の、短期開門の時で
も、1.6メートルに絞って、開けたり閉めたりしたから良かったんだと、そうい
うやり方でやってくれ」みたいな、共産党の考え方も、だいぶ変わってきたなと、
いい意味で、僕は言っているんですよ、そういう意味で、開けろという人も、閉
めたままにしろという人も、非常に、意見が寄ってきていると、「防災上、ちゃ
んとやってくれ」、「営農の人に被害が及ばないようにしてくれ」、「それから、
ちゃんとしたアセスを実施した上で、そして、みんながハッピーになるような、
WINーWINの、そういう形になるようにして欲しいというのは、「開けろ派」、
「開けない派」ともに、非常に現実的な、冷静な議論になってきているというこ
とは、本当に、うれしいことですし、この間、僕らも、かなり、皆さんからは、
時間がかかりすぎるとか、後ろ向きだとかいってご批判を受けたこともあります
けれども、各委員会や、現地で、丁寧にやってきたことが、非常に、常識的な一
つの考え方に、どんどん、今、寄りつつあるというふうに、私は思ってます。
記者
今のと関連してですけれども、ちょっと、かぶる部分もあるかと思いますが、大
臣は、開門について、どういう条件が整えばというふうに考えてらっしゃいます
か。
大臣
それ言ったら、何か、もう、開けることになっちゃうような気が、何か、それは、
一応、検討委員会の答えを見てから検討させていただくと。
ただ、現地で、今まで、僕らが言ってきたのは、「被害が、防災上どうするん
だ」とか、「塩水が入ったら、もう、水使えないんだから、水の問題、どうして
くれるんだ」みたいな話が出ますから、そういう時に言ってきたのは、少なくと
も、これは、国の責任でやることですから、きちっとした防災対策も、もちろん、
やらざるを得ないでしょうと、それから、今、使ってる水が、塩水になっちゃう
わけですから、ですから、それに替わる代替水源を、きちっと、これもまた、確
保するということは、もし、開門ということになれば、これは、もう、当然のこ
とでしょうと。
それから、「開けろ派」の人たちも含めて、そんな、急激に、ドーンと、開けた
ら、50メートル、200メートル、こんな狭いところに、一気に、ウォーッと水が
出ると、すごい水流になって、全部、下にあるヘドロなんか、巻き上げちゃうわ
けですよね。だから、そういう開け方についても、どうするのか、特に、有明海
の場合は、干潮、満潮で、6メーターも、あそこは、特殊なんですけれども、差
があるわけですから、それを、常に、常時開け放し、フルオープンみたいになっ
たら、これは、防災対策にも、ものすごいお金が、その6メーター対応できるよ
うな、どでかい、やっぱり、あれを作らなきゃいけないというふうになりますか
ら、その辺のところは、昨日の共産党の方の発言じゃありませんけれども、非常
に、常識的な形で、ある時は、閉めたり、また、開いたり、一定の水位に保ちな
がら、そういう、海流の流れを再生させるというやり方に、せざるを得ないんじ
ゃないでしょうか。万が一、開けるとなった場合はですね。
記者
現地に行かれるタイミングは、検討委の結論が出て、それを受けて、大臣が決断
されるまでの間に、行かれるということで・・・。
大臣
それか、自分なりの方向を出してから行くことになるのか、まあ、ちょっと、そ
れは、中身がまだ決まってないのに、「必ず、私は、この時に、何日に行きま
す。」なんてことは、ちょっと、決められないので、それは、とにかく、まず、
検討委員会に、今は、お任せしてるんですから、そこに、出た結論見て、その時
に、「じゃあ、これだったら、誰が一番抵抗するだろうな」と、「ここは、一番
反発するかも知れないな」ということを見ながら、そこへ行くと。賛成の人は、
別に、行く必要ないわけですから。そういうことになると思います。
それは、県であり、市であるかも知れないし、あるいは、漁業協同組合かも知れ
ないし、あるいは、議員かも知れないし、これは、ちょっとね、結論次第で変わ
ってきますので、もう、そんな時間かかることじゃありませんので、もうしばら
くだけ、それは、待っていただきたいと思います。
以上
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by mmatusaka | 2010-04-28 00:29 | 諫干・環境 |
2010年 04月 28日
開門へ重要局面D(地元=長崎のテレビ)
諫早湾干拓検討委に座長案提案なし
KTNテレビ長崎夕方のニュース4/27
開門をめぐるギリギリの攻防がヤマ場です。諫早湾干拓地の開門調査を検討する政府・与党の委員会はきょう7回目の会合を開きました。しかしきょうにも出されると見られていた最終結論はまだ示されていません。
諫早湾干拓事業 検討委員会は、きょう正午から国会内で開かれ長崎・佐賀など有明海沿岸4県の国会議員などの委員が出席しました。検討委員会では、諫早湾干拓地の排水門の開門調査を求める佐賀県の意見と、開門に反対する長崎県の意見が対立し、最終調整が進められています。
郡司彰座長「検討委や農水相視察の報告も揃えた、皆さんの意見も整えた」
検討委員会は、今月12日に諫早湾干拓地を視察しました。そして開門調査をめぐる郡司座長の案がきょうの7回目の委員会で示されると見られていましたが、西岡武夫参議院議員によりますと座長案の提案はなかったということです。
西岡武夫参議院議員「きょう中に決めるのは無理だと思う」「(開門反対の)自分の意見は全然変わらない」
委員会は、今夜も会合を開き最終結論に向けてギリギリの調整をすると見られています。
******************************
NBC長崎放送もほとんど同じ内容で、報道。7/27夕方
有明海沿岸4県の与党の国会議員を中心に今年3月発足した委員会では、
長崎、佐賀両県の知事との意見交換のほか、
潮受け堤防などの現地視察をしてきました。
27日は、視察した際に関係者から聞いた営農の状況や漁業実態をもとに、
委員それぞれが書いた環境アセスメントのあり方や、
開門して営農が可能かなどの報告書が発表されました。
また、委員会では赤松農水大臣の「今年夏の参院選前に方針を示したい」との
考えに基づき、開門するかどうかの判断を今月末をメドに示すことを
確認しましたが、27日は結論には至りませんでした。
検討委員会は27日夜も非公式で行われる予定で、
目標とする月内の結論が出せるか注目されます。
by mmatusaka | 2010-04-28 00:07 | 諫干・環境 |
2010年 04月 27日
開門へ重要局面C(毎日新聞)
<諫早湾干拓>堤防開門へ…農相、近く表明
4月27日22時9分配信 毎日新聞
国営諫早湾干拓事業(長崎県)について、政府・与党の検討委員会は27日夜、非公式会合を開き、有明海の環境悪化の影響を調査するため、潮受け堤防の排水門を中長期にわたって開くべきだとの結論で合意した。28日午後、赤松広隆農相に報告書を提出する。赤松農相は検討委の結論を尊重し、近く開門調査の方針を表明する見通し。「無駄な公共事業の象徴」とも評され、地元の賛否が対立してきた事業は、大きな転換点を迎えた。
中長期の開門調査は、有明海の漁業被害・不振が潮受け堤防の閉め切りの影響とみる佐賀、福岡、熊本の3県の自治体や漁業関係者らが求めてきた。一方、長崎県では一部の漁業者が開門要望に転じたが、営農者や県などは、防災機能の低下や塩害などを理由に反対している。
開門調査には、防災対策や、調整池の塩水化に伴う代替農業用水の確保などが課題となる。赤松農相は27日の会見で「反発するかもしれない所へ行く」と述べており、検討委の検討結果や自らの考えを説明して理解を得るため、近く長崎県を訪れる方針。
検討委は今年3月に設置され、郡司彰副農相を座長に、地元4県の与党議員らで構成し、関係者へのヒアリングなどを重ねてきた。【佐藤浩】
by mmatusaka | 2010-04-27 23:44 | 諫干・環境 |
2010年 04月 27日
開門へ重要局面B(読売新聞)
諫早湾干拓、排水門の「長期開門調査が必要」
4月27日22時2分配信 読売新聞
国営諫早湾干拓事業(長崎県)について、有明海での漁業被害との因果関係を調べるため、潮受け堤防排水門を開門するかどうか議論していた農林水産省と与党の検討委員会は27日、「長期の開門調査が必要」との報告案をまとめた。
8日にも赤松農相に報告する。長期開門されれば、1997年の湾閉め切り以来初めて。有明海の漁業被害の原因と指摘されてきた同事業は、閉め切りから13年を経て大きな転換点を迎えた。
関係者によると、開門期間は少なくとも1年以上。閉め切り後、干拓地での農業が始まる以前の2002年に1か月間の開門調査をしているが、検討委は、一定期間以上開門しなければ有明海の漁業への影響を調べられないと判断した。同事業をめぐっては、有明海に漁業被害が出ているとして、佐賀地裁が08年、5年間の常時開門を命じたが、国が控訴していた。同省は控訴の取り下げや和解も検討する。
一方、開門した場合、周辺地域への水害や塩害が懸念されており、同省では、来年4月までに開門の影響を調べる環境影響評価(環境アセスメント)を並行して実施、対策をとった上で開門を進めたいとしている。ただ、地元では佐賀、熊本、福岡の3県が開門に賛成する一方、干拓地を抱える長崎県は強く反対しており、実際の開門時期は不透明だ。
検討委員会は、今年3月に赤松農相の諮問機関として設置。郡司彰・農林水産副大臣を座長に、与党国会議員11人で構成している。
by mmatusaka | 2010-04-27 23:42 | 諫干・環境 |
2010年 04月 27日
開門へ重要局面A(時事通信)
諫早干拓、中長期開門へ=有明海の環境影響を調査−赤松農水相
4月27日17時46分配信 時事通信
赤松広隆農林水産相は27日、国営諫早湾干拓事業(長崎県)の潮受け堤防排水門を中長期にわたって開門し、有明海の環境に与える影響を調べる方針を固めた。地元の民意を問うため、今夏の参院選前に正式に表明する。1997年の堤防閉め切りから有明海の環境が悪化したとして、漁業者を中心に開門を求める声が高まっていた。
現在、開門調査を前提に有明海の環境影響調査(アセスメント)を行っており、実際の開門はその結果が出る来年4、5月以降とする方向だ。
有明海沿岸では、諫早湾の閉め切りが水質悪化や海流の変化を招き、ノリや貝類の不漁の原因になっているとみる漁業者や佐賀、熊本両県知事らが開門調査を要求。一方、長崎県知事らは干拓地の農業への塩害などを懸念して反対している。
by mmatusaka | 2010-04-27 23:36 | 諫干・環境 |
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