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軍事情報漏れで米が日本に怒り心頭という産経記事 (永田町異聞) http://www.asyura2.com/10/senkyo85/msg/218.html
http://ameblo.jp/aratakyo/entry-10518257954.html 〔転載開始〕
普天間移設に関して、怪しい記事が続出している。 それを、寝起きのスタッフの手になる早朝のテレビ番組が、信憑性を吟味することなく事実として紹介し、司会者とコメンテーターの瞬間判断コメントとなって、世の中に垂れ流されるのだから恐ろしい。 今日、気になったのは産経新聞の記事である。 鳩山政権への不信感を募らせるオバマ米政権が、協議内容の漏洩に厳重抗議したという。ワシントンの佐々木類記者の署名入りだ。その中身はというと。 情報管理を徹底するよう強く抗議したのは、海兵隊の地上部隊とヘリ部隊の駐留場所の距離を「65カイリ(約120キロ)以内」とするよう米側が求めている事実を、日本の政府高官が明らかにしたためだ。 米政府は在京米大使館を通じ、「海兵隊の運用という軍事機密にかかわる問題」を逐一公表しないよう外務省に厳重抗議した。 普天間飛行場の移設先について迷走を続けているうえ、協議内容を公表し混乱に拍車をかける日本政府の稚拙な対応に、米側は「怒り心頭」(日米関係筋)だという。 この記事のポイントは、海兵隊の一体運用のため、地上、ヘリ両部隊を65カイリ以内に配備できるよう米側が求めていると日本政府高官が先日、明らかにしたことに対し、アメリカ側が「協議内容の漏洩だ」と怒り心頭に発し、外務省に厳重抗議をしたということだ。 では、誰が「怒り心頭」なのか。「怒り心頭」情報を佐々木記者に漏らした日米関係筋とは誰のことなのか。事実より感情先行の内容といえる。 「鳩山政権への不信感を募らせるオバマ米政権」「日本政府の稚拙な対応への怒り」というが、ワシントン駐在の記者なら、もっと具体的にその根拠を示すべきではないだろうか。 日本の国民が本当に知りたいのは、ワシントン・ポストの政界裏話コラムの受け売り情報ではない。日本メディア全体の鳩山政権批判ムードに乗って、どこかケチをつけられないかと、無理に探し当てた情報でもない。 佐々木記者がどのような取材をして、この記事を書いたのか。 筆者にそれを知るすべはないが、この記事から感じるのは、ちょっと火をつけて、あとは知らぬ存ぜぬという「書き捨て」の匂いである。 なぜそう思うのかというと、この記事から「怒り」、そして「厳重」という言葉で「日米危機」のニュースバリューを高めようとする意図が感じられるからである。 ほんとうに事実の重さがあれば、そんな余計な印象を刷り込む言葉は不要である。事実を淡々と書けば、ことの重大さは伝わってくるはずだ。 「下種の勘繰り」であろうが、この記事の成り立ちを勝手に想像してみた。 ヒントは記事の冒頭に「水面下で日米の激しい“攻防”が行われている」としていることだ。 水面下のことだから一部の当事者しかこの内容を知らない。それを佐々木記者はつかんだということだが、記事を曖昧に済ませるための「逃げ」を最初に打っているという気がしないでもない。 ではなぜ水面下の攻防を記者は知りえたのかを推測する。 おそらく、日本政府高官が「地上、ヘリ両部隊を65カイリ以内に」という米側の主張を明らかにしたさい、佐々木記者は「これは機密情報の漏洩ではないか」と疑問に思ったのだろう。 そして、米側の誰かに「協議内容を日本政府が漏らしている。どう思うか」と質問をぶつける。聞かれた本人はさほどにも思っていなかったかも知れないが、そう聞かれたら「問題ないよ」とは言いにくい。 「ひどいね、それは」とでも言ったら、わが意を得たりだ。これで「怒っている」と書いても差し支えない。 すかさず「日本に抗議するのか」とたたみかける。「そりゃ、そうだね」で、記事の材料はそろう。あとは、これまでの経緯で脚色、作文するだけのことだ。 記事のつくり方の常套手段の一つを紹介した。今回の件で、佐々木記者がそうしたという証拠は全くないことを重ねて強調しておく。 しかし、いずれにせよ、この件でアメリカ側がどれほど怒っているかは疑問である。それは、この記事そのものからうかがえる。記事の細部と行間に真実は宿っている。
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