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イシハラ都政による「土壌汚染除去実験」の目茶苦茶さ<1>(豊洲新市場見学会概略:参加者情報) http://www.asyura2.com/10/senkyo85/msg/175.html
転載元:Like a rolling bean (new) 出来事録 by Rolling Beanhttp://ameblo.jp/garbanzo04/day-20100425.html 2010-04-25 予定地入り口の事業者一覧です。「大きすぎて潰せない」と強弁するに十分な数の利害関係者のある大規模公共事業(無駄遣い)であることを示唆しています。一箇所塗りつぶしてある看板は別に画像を処理したものではありません。 そして、今回の結論をまとめて簡単に言えば、およそ実験という形式にはなっていなかったこと、つまり非科学的この上ないことが判明しました。 ◆1 汚染処理前の初期値を非公開にしていることに代表される、実験のありかたの疑わしさ(詳しくは、この先で書きます)。 ◆2 汚染調査の精度が疑わしく、また実際に、今回実験した工法が全面的な実施時どの程度効果のあるものか、永続的に実施できかどうかは、こんなプチ実験ごっこでは確認されないこと(何回かに分けて書きます)。 ◆3 おまけに、相変わらずの不誠実な態度丸出しの対応だったということ(これもまた何回かに分けて書きます)。 〜〜〜 では、◆1の「初期値問題」です。 そもそも、きわめて普通の考え方として、実験と言えば、あること(今回で言えば、土壌汚染処理と地下水汚染処理)を実践して、その「使用前(初期値)・使用後(処理後の値)」を比較するものです。だから、はじめの状態を把握し、突き合わせる必要があるのは言うまでもえ。ないことですn けれど、すでに10日ほど前の報道にもあったように、お東京都様にはそうした科学以前の理科の基礎知識すらもないらしく、汚染処理実験前の初期データが開示されていません! 「汚染除去」(本当に除去なのか疑わしい!という点もさておき)この関連の報道はこちら。 毎日 2010/4/15 この記事で、 「データを開示しないまま安全というのは科学の世界では想像もできないこと」と、日本環境学会の坂巻先生もおっしゃっています。 当然のことです。 ちょっと近い喩えを考えてみれば、 はじめに熱を測らず、ただ熱冷ましを飲ませて平熱を確認したって、その薬は熱が下げる効果がある、とは言えませんね。 または、本当はお腹が猛烈に痛いのに、そのことには絶対に聞く耳を持たず、頭痛薬を飲ませて、その後、頭痛だけはないことを確認しても、その結果だけから、その人が「頭痛薬のせいで完璧な健康状態になった」とは言えません。 さらに言えば、今回の場合、そもそも、使用前・使用後で、同じ人を対象にデータ取りをしているかすら定かではありません。 業者から都に対しては「中間報告」の際のデータは納入されています。 にも関わらず、一般向けにはあらかじめ存在していなかったような顔をして、議員の求めに対してもケンカを売るように墨塗りになっています。 比較を作成して配布してくださった方がいらっしゃいます。こんな感じです。 左側(東京都が、H22.3.9に日本工営株式会社より受けた「中間報告」) 右側が東京都が一般公開しているものです。 左には、「試験開始時点での濃度」という欄がありますが、すべて数字が真っ黒に塗りつぶされています。 一般向けの右側の表では、その項目の存在すら消してあります。 これでは、作業として「実験もどき」に、担当者が汗水垂らしても、一体何をやっているのだか分からないことになります。 都は、隠蔽でないとする理由(言い訳)をもごもご言っているようですが、まったく理解不可能です。 このことは決して小さな問題でなく、後から公開されても実験の妥当性は信頼できません。感情の面での信頼感だけの問題でなく、科学的な意味での「信頼性」をまったくもっていないからです。 ・何に基づいて、汚染をどう判断して複数組み合わせる工法を選んだのか、そこには根拠があるのか ・元の(隠蔽中)データの測定と今回の測定の条件がまったく違うはずだがどうしてよいと言えるのか ・具体的にどのように(増減を繰り返し)数値が変わっていったのか やはり、そもそも汚染物質の見逃しがないことなどの過剰に単純な考え方で、ほとんどが不透明な状態で、実験もどきを通じて安全性を語ろうとすることは到底見逃されて良い問題ではないでしょう。 また、これまでにあまり実績のない、最先端技術(クリーニング店の跡地で行ったことがあるが、40ヘクタールは未踏)を使いまくっていることも、きわめてハイリスクです。 〜〜〜 こんな状態で、大枚はたいて実験もどきを行い、今年度の移転費用1281億円を執行させようと、6月には安全宣言というアリバイ証明をしようというのですから、あいかわらず、イシハラ都政は大胆すぎます。 現地の様子です。 今回も、ちょっとした降雨があっただけで、さっそく水浸し、沼地と言っていい、東京ガス豊洲工場跡地。 水面に高層ビルが映えていますね・・・。 そして、こちらは掘削微生物処理の実験プラント。 中に入ったら、有機溶剤のような匂いがして、具合があまりよくなかった、と聞いています。建材によるものだけでしょうか?? また、見せられたのは、単に土が山積みになっているだけで、土を温めて栄養を与えれば、微生物によってきれいになっていくものです、こうしたテントで囲んで行いますよ、事前にベンゼン濃度は測りますよ、というお話だけだったとのことです。 微生物処理全般で、どんな栄養の与え方をするかを聞いても、回答がなかったそうです。 大きなテント内部の設備などで、「最先端」のバイオ処理を実践する、などというパフォーマンスを見せて、そのくせ、参加者が何を質問してもまともな答えが返ってこないということ、「息を呑むほど」呆れます。 どこまで都議会や都民、市場関係者、全国の消費者、世界での日本食文化愛好者、をバカにした話なのでしょう。 (素人に)中身が分かるような実験でないのでご容赦を、というような説明をした職員もいたようです。 また、ちょっとでも回答に詰まる質問があると、すぐに「時間が限られている」と話を終わらせ、また、何回めか(全部で4回ありました)の見学の終わりの挨拶では、「皆さんの心がけが良いので晴れてよかったですね」というありがたいお言葉までもがあったそうです。 あの心がけの開催者とクビ長の元、よく晴れたもんだ、と思いますけれど。 まずは、こうした概略に続いて、実験公開の中身についても、エントリーを分けて、これからまだまだ続きます。 〜〜〜 関連記事です。 毎日 2010/4/15 そして24日の実験公開について、比較的早く挙げられた記事です。 反対派うんぬんの問題ではなく、客観的に、科学的にまずいという実態があるのに、メディアが真実を語ることは期待できるでしょうか? 想像通り、産経はすごい印象操作記事です。 産経さすが、イシハラ都政の御用新聞だけあって、都合のよい談話を引っ張ってきたものです。 発言者の意図がねじ曲げられていないか、あるいは(略)、などとついつい、思ってしまいます。 それと、同じくフジサンケイグループのフジテレビニュースです。 タイトルもさるごとながら、動画で、築地市場が移転必須であるかのように、「老朽化」「手狭」をわざわざ赤字で強調していました。 それに、このあたかも、ものすごい実験が公開されたかのような表現には、怒りを通り越して思わず笑ってしまいそうになります。 FNN(動画ニュース)この最後の「結論が出る」とは、イシハラ都政の思惑通りの移転のことだけを指していますね。 ===
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