★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK85 > 169.html ★阿修羅♪ |
|
橋龍・クリントンのフテンマ美談を作文した日経コラム (永田町異聞) http://www.asyura2.com/10/senkyo85/msg/169.html
http://ameblo.jp/aratakyo/entry-10517368152.html 〔転載開始〕
少しくらいなら、騙されてその物語に感情移入してみるのも、楽しく生きるための知恵だろう。 それでも、下手な物語には興ざめするばかりである。今日の日経新聞コラム「風見鶏」がそうだ。タイトルは「米大統領が示した敬意」。 例のごとく普天間移設について鳩山政権を批判した内容なのだが、そのなかで紹介されたクリントン大統領と橋本龍太郎首相の、映画のようなシーンをまずは吟味してみよう。 (日経・風見鶏より) 普天間の返還は1996年2月、当時の橋本龍太郎首相がクリントン米大統領に直談判して動き出した。江田憲司元首相秘書官は「住宅密集地の危険除去を急いだ。県外移設を言う余裕はなかった」と証言する。(中略) 忘れられない光景がある。98年11月、再来日したクリントン大統領を招いた迎賓館での歓迎式典での出来事だ。小渕首相とともに狂言を鑑賞し終えた大統領がしきりに周囲を見回し、突然、次の夕食会場とは逆方向へ歩き出した。(中略)
以上が、この記事を書いた坂本英二編集委員の描く“名シーン”である。 「国を背負って何度も渡り合った相手に、最大限の敬意を払ったように見えた」という坂本氏の主観的作文を付け足すことによって、橋本がクリントンに直談判して普天間移設が動き出したという最初の部分と結びつけ、まずは橋本を持ち上げる。 その後に、つなぐのが以下の文章だ。 訪米した鳩山首相とオバマ大統領との「10分間の接触」に冷ややかな報道が相次いだ。だが会談の形式が問題なわけではない。核軍縮やテロ防止、経済などの問題を語り合うパートナーと見なされていない現実こそが危険である。 橋本・クリントン賞賛のあとに、鳩山・オバマの「10分間会談」を持ち出して、光と影にくっきり区分けし、最後に「(鳩山は)パートナーと見なされていない」と決めつけて締めくくる。 これが悪しき新聞記事作成法の典型である。多くの“ごまかし”がこの中にある。
しかし、その前段で普天間返還直談判を書き、さらに「国を背負って何度も渡り合った」という麗句を配することで、それらがモンタージュされ、橋本賛美の映像が読者の頭に浮かび上がる。 しかし、よくよく考えてみると、江田の言う「「住宅密集地の危険除去を急いだ」という言葉は、その後14年を経てもなお宙に浮いたまま実現していない。
もういい加減に、新聞はこのような記事作成法の呪縛から解き放たれなくてはならない。多くの良識ある記者はジレンマを感じているはずだ。 今必要なのは、美辞麗句を弄した小手先の作文でも、バッシング目的の悪材料寄せ集め記事でもない。事実にいかに迫るか。この一点に尽きる。 たとえば「鳩山首相が米国からパートナーと見なされていない」と心配するのなら、そのテーマを引っさげて米国に飛び、自社の特派員の既存の取材ルートにとらわれずに広範な人々に会って話を聞けばいい。 おそらく、米国政府や議会、シンクタンクにもさまざまな考えの持ち主がいることを実感するだろう。 一つ一つ、丁寧に事実を確認し、正確にわかりやすく読者や視聴者に伝えていく。それが、国を誤った方向に向かわせないために、メディアが最も心を砕くべき事柄である。 ご面倒でしょう がワンクリック(1日1回)してください、ランキングが上って読む人が増えるそうです ↓↓↓↓↓
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
▲このページのTOPへ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK85掲示板
★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/
since 1995
▲このページのTOPへ
★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK85掲示板
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。 すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。 |