01. 2010年4月23日 20:44:07: MiKEdq2F3Q 由紀夫くんはいい子ちゃん 昔の映画でこんなセリフがあったんだそう。 「考えるな!感じるんだ!」香港のカンフー映画の大スターだったブルース・リーの映画のセリフです。と言っても私はその映画を見ていないんですが。 ただ、有名なセリフらしく、その言葉をもったいぶって引用したりする人がいたりするもの。 まあ、カンフーというか、格闘というか、大立ち回りの最中だったら、考えているヒマなんてありませんよ。その場その場の瞬時の感覚的判断が必要になるでしょ? と同時に、そのセリフの言わんとしているのは、「直感的な洞察力を大切にしろ!」そんな意味なのでは? 「研ぎ澄まされた第6感こそが重要なんだ!」 だから「感じるんだ!」という言葉の「感」は、「観」に近いニュアンスなのでは? しかし、上記のセリフは安っぽく使われることも多く、「ボクは考えるよりも感性で生きるタイプだからなぁ・・・」などと言った言葉が、お気楽に登場したりするもの。 それこそ映画などについてのやり取りにおいても、コチラが色々と説明したりすると、「ボクは感性で生きているからなぁ・・・難しいことはわからないよ!」なんて返事が返ってくるもの。 それはいいとして、じゃあ、その人ご自慢の「感性」って、そんなにスゴイの? この私が驚嘆するくらいの、細かな感性を持っているの? そんな、自称「感性で生きる」人が、映画などを語ったりすると、それこそ「泣いたよ!スゴイよ!」そんな言葉しか出てこない。 そうなんですね! 感性で生きているというよりも、思考力とか言語能力が低いというだけ。 あるいは、作品の雰囲気にのまれているだけで、直感的な観察眼があるわけではない。 そのご自慢とやらの感性だって、私よりも、ケタ違いに鈍い。 ただ、思考力とか言語能力は、さらに輪をかけて、より一回り鈍いので、相対的に、感性で生きているだけ。 何も、感性や思考力や言語能力が低いのがダメダメだと申し上げているわけではありませんよ。「ワタシは言語能力がアナタほどではない。」という言葉なら、ビックリも、軽蔑もしませんよ。しょーもない感性を、「オレは感性で生きている。」なんて自慢されても、困ってしまうというだけです。「この私に感性を語るのかよ!このタコ!」とビックリするだけ。 本当に自分の感性が鳴動するような体験をしたら、それを表現するために、色々と言葉を捜しますよ。だから、表現能力も付いてくる。それにそんな衝撃について自分なりに考えることになる。それなりに思考力も付いてきますよ。表現されたもののレヴェルが低いということは、それだけ、自分自身が相手に対して伝えたいこと、それ自体が存在しないわけ。自称「感性で生きる」人は、自分の言語能力の低さを、別の言葉で言っているだけ。 映画における「感じるんだ!」の「感」は、「観」に近い・・・そう書きましたが、抑圧的なダメダメ人間は、そんな直感的な洞察力なんてものとは無縁。 だから、そんなダメダメ人間が使う「感じるんだ!」という言葉の「感」は、どっちかというと、「雰囲気を察知する」それくらいのニュアンスとなっている。 その場の「空気に乗って」、人に合わせることになる。 http://renewalmmbacknumber.hp.infoseek.co.jp/09-05/09-05-08.html まさに「考えるな!空気を読むんだ!」というわけ。 そもそも、自分自身でやり遂げたいものがないので、発想が減点法。 http://renewalmmbacknumber.hp.infoseek.co.jp/06-02/06-02-01.htm 発生したマイナスに過剰に反応することになる。 だから、やり取りの相手が、「不快感を表明」したりすると、過剰に反応してしまう。 http://renewalmmbacknumber.hp.infoseek.co.jp/09-08/09-08-21.html あるいは、被害を主張されてしまうと、過剰に食いついてしまう。 http://renewalmmbacknumber.hp.infoseek.co.jp/09-07/09-07-31.html いわば「加害者認定への耐性が低い」わけ。 http://renewalmmbacknumber.hp.infoseek.co.jp/09-02/09-02-09.html そうなったら、自分なりの考えやポリシーを、自分の言語で相手に対して説明すればいいだけなんですが、そもそも、自称「感性で生きている」人は、思考力も言語能力も実質として低い。だから、相手に対して、自分の言葉で説明することができない。 ヘタに語って、相手がもっと怒り出すのが怖い。 とにもかくにも、「必死で人に合わせている」わけ。 http://renewalmmbacknumber.hp.infoseek.co.jp/03-11/03-11-03.htm 実は、最近の鳩山首相がそんなパターンなのでは? 沖縄のアメリカ軍基地の移設の問題で、方向性が何も出せずに、右往左往していらっしゃいますよね? とうとうアメリカ大使にまで怒られる始末。アメリカ大統領との会談も拒否されたとか。 政治的には前代未聞の光景といえるのでしょうが、あんな光景は、ダメダメ家庭の出身者にはありがちなこと。 皆さんの中にも、身に覚えのある方もいらっしゃるのでは? 「嫌われたくない!」と人に合わせるのはいいとして、複数の人に合わせようとして、「パニック状態になってしまう」わけ。 http://renewalmmbacknumber.hp.infoseek.co.jp/05-06/05-06-20.htm 鳩山さんとしては、やり取りの相手の気分を悪くしないように必死なんですね。 http://renewalmmbacknumber.hp.infoseek.co.jp/07-09/07-09-11.htm 別に意図的にウソを言ったり、悪気があるわけではない。 まさに、その場その場で「考えるな!感じるんだ!」で生きているわけ。 しかし、当然のこととして、相手によって言っていることが違ってきてしまうわけですから、相手も怒り出すことになる。だから相手から嫌われる。 その怒りを「感じて」ますますパニックが進行してしまう。 そうなったら、感じてはダメなんですね。自分なりに考えて、自分の言葉で相手に伝えるしかないわけ。以前に小泉元首相が言っていましたが、鈍感力が必要になるわけです。 しかし、いい子である鳩山さんは、マイナス面を見せられると、それを鋭敏に察知して、パニックになってしまう。だからこそ、そんな場所からトンズラしたり、見ないようにしたりすることになる。だから、ますます相手も怒り出す。 そんな姿は、意外にも、多くの日本人のメンタリティを共通しているのでは? トラブルがあったら、そのトラブルに対して応急処置を施して、それを見ないという対処を取りたがるのは、多くの日本人がやっていることですからね。 現在の日本人としては、眼前にある不都合な事態から目をそらしたいと思っている。鳩山さんはそんな役割には最適な人物といえるのでは? いわば、以前に大阪の知事をなさっていた横山ノックさんがインテリになったようなもの。機能としては同じでしょ? しかし、何も対処しないままなので、まさにトルストイ描くアンナ・カレーニナのように、ドッカーンと行ってしまうことになる。 http://renewalmmbacknumber.hp.infoseek.co.jp/08-10/08-10-20.htm まさに、先送り先送りの連続で、絵に描いたようにアンナ・カレーニナ街道を驀進していらっしゃる。 ちなみに、鳩山さんには弟さんがいらっしゃいますよね? 昔はともかく、今は、あまり「仲がよくはなさそう」・・・ http://renewalmmbacknumber.hp.infoseek.co.jp/04-09/04-09-03.htm 以前に兄の由紀夫さんが、「弟はボクに対してコンプレックスがあるんですよ!」とか言っていました。そのせいで、仲が悪くなってしまったんだ・・・そう言いたいんでしょう。 まあ、優秀な兄に対して、出来の悪い弟がコンプレックスを持つのはよくある話。 しかし、鳩山さんの弟の邦夫さんは、出来が悪い人じゃない。 国会議員になったのだって、弟さんの方が十年早い。それに弟さんは東京大学の法学部で首席を争った人なんだそう。学問的な優秀さという点では、兄に対してコンプレックスを持つ必要もないのでは? それに・・・邦夫さんの言動は、コンプレックスを持っている人の言動ではありませんよ。思っていることをその場その場でポンポンと言うだけの人。 コンプレックスを持っている人は、あんな感じで、思っていることをポンポンと言いませんよ。耐え難きを耐え・・・なんて、まさにコンプレックスな雰囲気で言ったりするもの。 実際に、邦夫さんの部下だった人は、「邦夫さんは、その場で思っていることを言っているだけで、権謀などは、何も考えていない人」と、邦夫さんの放言を弁護?していました。 少なくとも弟の邦夫さんは、「空気を読んで」「人に合わせて」行動するタイプではないでしょ? ヘンな話ですが、兄の由紀夫さんの方が、そんなポンポンと発言し行動する弟さんにコンプレックスがあるのでは? 人は往々にして自分の欠点を、他者に投影して、その投影した欠点を非難したりするもの。 http://renewalmmbacknumber.hp.infoseek.co.jp/09-02/09-02-16.html なんでも、鳩山さんは3人兄弟で、由紀夫さんの上に姉がいるんだそう。 由紀夫さんは、自由奔放な弟から突き上げられて、威張っている姉から色々と言われて、必死に空気を読んで、人に合わせる子供時代を送ってきたのでは? 以前にこのメールマガジンでは、現外務大臣の岡田さんを取り上げました。 http://renewalmmbacknumber.hp.infoseek.co.jp/09-10/09-10-24.html 彼も、3人兄弟の真ん中で、「いい子ちゃん」志向が強い人。 「いい子ちゃん」というものは、発想が常に減点法であって、一見は頼れる雰囲気に見えたりするわけですが、自分がいい子としての認定が崩壊するような状態になったら、どうしていいのかわからなくなってしまう。 http://renewalmmbacknumber.hp.infoseek.co.jp/09-05/09-05-29.html しかし、逆に言うと、減点面を見ないようにしてくれる人としては、それなりに役に立つ。 ダメダメ家庭の人間は「信頼と好意の区別が付かない」というよりも、信頼というものが理解できないことは、このメールマガジンで頻繁に書いています。 http://renewalmmbacknumber.hp.infoseek.co.jp/06-07/06-07-18.htm そんな観点から見てみると、鳩山由紀夫さんの言動というか、そのブレのスタイルも一貫しているでしょ?嫌われないようにして、信頼を失ってしまうわけ。 やりたいものがなく、その場その場で人に合わせているだけ。だから組織のトップとしての判断はしない。 http://renewalmmbacknumber.hp.infoseek.co.jp/07-08/07-08-31.htm 相手の気持ちに配慮しようとして、結局は信頼を失い、嫌われる。 相手に伝えたいことそれ自体がないので、逆に言うと、「アナタに会いたい!」などと言い出すことになる。 http://renewalmmbacknumber.hp.infoseek.co.jp/09-04/09-04-20.html そして、「ボクは悪くない!」と言いたいために、立派な「大義にすがってしまう」。 http://renewalmmbacknumber.hp.infoseek.co.jp/06-01/06-01-23.htm 会話の能力がなく、そして「いい子」としての自分を見せたいので、「恵んであげる立場」を求めてしまう。 http://renewalmmbacknumber.hp.infoseek.co.jp/09-11/09-11-09.html そんな人を求めてしまった日本は、まさに現実から目をそらしたい状態なんでしょうね。 「いい子ちゃん志向の日本」としては、 http://renewalmmbacknumber.hp.infoseek.co.jp/09-08/09-08-15.html そんないい子ちゃん志向の総理大臣がフィットしているといえるのかも? ただ、いずれかはドッカーンと行ってしまうのも確実なんですが。 そんなシーンは、ダメダメにおいては、実に既視感のある光景なんですよ。 http://renewalmmbacknumber.hp.infoseek.co.jp/06-10/06-10-31.htm 何も政治信条の問題を云々しているわけではないんですよ。 人に嫌われないように、必死で人に合わせたあげく、人から嫌われる姿は、ダメダメ家庭出身者の典型だと申し上げているだけです。 ヘンな話になりますが、私としては最近の鳩山さんの言葉の背景となる心理が手に取るようにわかるんですよ。 この私が、よくわかると言っているんだから、色々な意味でシャレにならない。 トルストイの「アンナ・カレーニナ」において、レーウィンとキティ夫妻は、問題が発生したらその都度、真摯で激しい議論を行い、一つ一つ解決していくのに対し、アンナは、問題が起こっても、先送りに徹してしまっている。彼女は、問題から目をそらすために、余計なことに手を出す。実子をネグレクトしているのに、わざわざ養子をもらってきてかわいがる。そして「子供をかわいがるワタシって、なんていい人なの?!」と自画自賛。しかし、その横で、ネグレクトされた実子は悲しみの真っ最中。そんなアンナのように今の日本人がなってきてしまっている・・・鳩山さんはそのことの象徴なんですね。 (終了) *************************************************** 発信後記 何度も書きますが、政治信条の問題を議論しているわけではありません。 政治には「言葉」が必要だと申し上げているだけです。 1億人以上の人間を情緒でまとめようとしても無理がある。 しかし、友愛って、まさに情緒そのもの。 逆に言うと、情緒であるがゆえに、現実を見なくても済む。 以前に民主党の岡田さんが「自分たちだけが、幸せになっていいのか?」とおっしゃっていましたが、鳩山さんが語る「友愛」も含めてですが、じゃあ、自分の目の前の人間は、本当に幸せなのか? 目の前にいる人間が幸福であることが、あまりに大前提になっているようですが、それって、要は現実逃避なんですね。見たくないし、考えたくないだけ。まさに実子をネグレクトして、養子をかわいがるアンナ・カレーニナとそっくり。ちなみに、そんなことをまとめた文章はドラフトとしてあがっていますが、配信はちょっと後になると思います。 R.10/4/5 http://renewalmmbacknumber.hp.infoseek.co.jp/09-12/09-12-12.html
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