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「一億総白痴化」というリアル (Aobadai Life) http://www.asyura2.com/10/senkyo84/msg/872.html
http://ameblo.jp/aobadai0301/ 〔転載開始〕
大宅壮一は、週刊紙上において、 「テレビに至っては、紙芝居同様、否、紙芝居以下の 白痴番組が毎日ずらりと列んでいる。 ラジオ、テレビという最も進歩したマスコミ機関によって、 『一億総白痴化』運動が展開されていると言ってよい。」 と書き、有名な「一億総白痴化」という言葉を生み出した。 あれから50年以上たって、大宅が指摘したとおり、 国民は活字を読んで、いったん自分の頭で情報を整理しようとはせず、 テレビが垂れ流すままの情報を無防備に、リビングに流し込んで、 一種のマインドコントロール状態にあるといってよい。 まさに一億総白痴化、という状況に本当になってしまった。 深刻なことは、国民自身がそのことに気づいてもいないし、 問題意識さえもっていないことである。 もちろん、テレビ局自体に良識があればよいが、 そのテレビ局自身が腐ってしまっていれば、政治、経済、社会の問題はもちろんだが、 いじめを誘発しているとされるバラエティ番組の質や、 ウラでスポンサーがついた視聴者をあざむくようなインフォマーシャルの番組など、 たちが悪いものだらけなのである。 落ちぶれきったテレビがいかに社会にとって有害であるか。 例示はなんでもいいのだが、 たとえば、政治の問題ひとつとっても、 彼らが勘違いしているのは、政策を批判するということと、 反抗期の中学生が「いちゃもん」をつけるということを、 完全に勘違いをしているということである。 そもそも、マスコミの連中は教養もなければ、勉強もしていないのかもしれない。 だから、政権の政策について批判ができない。 普天間の問題にしても、当のマスコミは、 普天間残留を支持するわけでもなく、辺野古移設を支持するわけでもなく、 まして徳之島案なわけでもなく、グアムやテニアン移設を支持するわけでもない。 要するに、自分たちなりの政策に対する考え方や、理念、信条もないままに、 ひたすらに、こどもの悪口のように、いちゃもんをつけることしかしないのである。 だから、とりあげるニュースでも、 鳩山首相が、衆議院の国会内で一人落ち込んでいる映像であるとか、 記者会見にのぞむ際につまづいたとか、 国会の演説で「いのち」という言葉を、うわずって発音しただとか、 そういう、本当にどうでもいい内容は、全力のパワーで編集して垂れ流す。 いや、別にそれは民主党に批判的だから、というのでもないだろう。 その前の麻生首相の時であっても、 漢字を読み間違えたということに対して、よってたかって粗探しに熱中をしていた。 ただ、問題が深刻なのは、 「一億総白痴化」した国民は、そういったニュースを問題意識もなく、 垂れ流されるままに、受け取ってしまうことである。 まだ、ちゃんと物事を考えられる人であれば、 たとえば、普天間基地の問題についても、 沖縄に基地負担のほとんどを押し付けていることについて、 同じ日本人として、どうやって解決をしようか。 時の首相が、政権をかけて、戦後日本の宗主国にあったアメリカと、 あれだけ必死に交渉をしているのだから、それをどうやって応援しようかとか、 そもそも、日米安保とはどういうものなのかとか。 そこを真剣に考えるだろうし、 麻生政権に対する批判だって、漢字の読み間違いなどは、どうでもよくて、 それよりも、サブプライムローンの問題が起きたときに、 麻生首相は、きちんとそれを解決するための指示を出しているのかとか、 与謝野財務大臣が「蜂に刺された程度」と認識していること自体が問題じゃないかとか、 もうちょっと違う視点で考えるだろう。 国民の総白痴化というのは、マスコミが独自で集計して、 また、自分たちに権力を集中させるために使っている「支持率」の変化もそうだ。 そもそも、組閣間もない首相の支持率が、このところ70%を超えることも珍しくないが、 その半年後に30%を切るという、この支持率の変化自体が異常である。 小泉、安倍、福田、麻生、鳩山、、とつづいて、 みな当初は支持率は70%ぐらいあったが、 そもそもそれ自体がかなりおかしくないか。 昔は、支持率といっても、スタート時はあって50%あたりだった。 橋本、小渕のようなある程度、それなりにちゃんとした首相でも、そんなものだった。 要するに、国民は政権運営をきちんとみているというよりは、 マスコミが作り出す、この国を覆っている「機運」「雰囲気」のようなものを見ていて、 そこで、適当に支持率を回答しているように思えてはならない。 もうひとつ違った視点で。ツイッターでも当初からつぶやいていたが、 私は、上海万博のテーマソングの盗作騒動を、最初、どこかのテレビ局が 報道したときに、これはまたマスコミのことなので、一斉に横並びで、 騒ぎ立てるだろうな、ということを予感していた。案の定、やっぱりそうなったが。 もちろん盗作はよくない、というか、そもそも著作権に対する侵害行為である。 犯罪である。 だが、これは石景山遊園地の騒ぎの時もそうだったが、 マスコミが意図的に毎回、つくり出している騒ぎの部分もある。 石景山遊園地の時も、偽のミッキーマウスとかが話題になったが、 日本だって、地方の遊園地に行けば、偽のディズニーキャラクターの 乗り物なんていくらでもあるし、その辺の居酒屋や喫茶店も、 かってに、偽ディズニーキャラクターを模した、なぞのキャラクターを使っている。 今回の上海万博の騒動だって、 そもそも日本の音楽業界も、昔っから、洋楽のパクリのJ-POPばかりなのは周知の事実で、 B'zのヒット曲なんて、たいていエアロスミスか、モトリークルーか、ヴァンヘイレンあたりを ぱくってきているというのは、洋楽を聴いている人なら知っている周知の事実 だ。 要は、当の日本だって、人のことをいえた義理じゃない。 それが相手が、エイベックスのアーティストだったりしたら、 絶対に、日本のマスコミは、批判すらできもしないクセに、 中国にケチをつけることに対しては、夢中になる。 同じことを、アメリカに対してできるのか? という疑問もある。 このあたり、どうも日本人のアジアに対しての傲慢さが、いまだにあるからだろうか。 要するに、こんなどうでもいいことを、 マスコミはトップニュースに掲げてバカ騒ぎするが、そのこと自体が狂っているということ。 重要なニュースであれば、鳩山政権になってから、自殺者数が減少に転じた、 というのも大きなニュースであるし、 日中貿易の金額が、日米の貿易額を超えたことも、ここ数年の大きな変化だし、 名張のふどう酒事件のような冤罪は、もっと取材をつづける必要があるし、 アメリカでの安全保障サミットでも、 オバマとの昼食会ばかり報道する必要もなくて、 どうして北方領土問題の解決を話し合った日露首脳会談や、 ガス油田の問題を話し合った日中首脳会談を、 マスコミは報道しないのか、ということである。 たたでさえ、国民が総白痴になっているうえに、 当のテレビ局や、新聞社が腐っていることで、この国の「雰囲気」や「機運」は、 ますますおかしな方向に向かっているわけである。 おそらくそれは、当のテレビ局や、新聞の経営が危機に瀕していることも、 無関係ではないだろう。 インターネット広告の台頭によって、それまで既得権で守られてきた マスメディアというのは、各社、二期連続の赤字などもだして、 いまや存亡の危機にあるといっても過言ではない。 テレビ局が過剰に、「日本はおしまいだ」「この国に未来はあるのか」 というように煽り立てるが、それは自分たちの会社自体がヤバイから、 余計に、この国も、もうおしまいだろう、と悲観的になり、 そのマスコミがつくりだすネガティブな「機運」や「雰囲気」が、 この国を覆い、悪い方向に、不景気な方向に、向けていっているわけである。 そういうことに、国民がいかに早く目を覚まして、気がついていくか。 また、インターネットの使命として、 マスコミに画一的に汚染された情報を、 いかに健全なものに変えていくことができるか。 この先、しばらくはまだ混沌とした状態がつづくのであろう。
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