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【イソップの「ろばを売りに行く親子の話」考】 れんだいこのカンテラ時評714
http://www.asyura2.com/10/senkyo84/msg/677.html
投稿者 韃靼人 日時 2010 年 4 月 19 日 20:26:22: XfUHcQiPmEZmc
 

http://otd10.jbbs.livedoor.jp/1000013618/bbs_plain

れんだいこのカンテラ時評714 れんだいこ 2010/04/18 20:01

 【イソップの「ろばを売りに行く親子の話」考】

 2010.4.18日、NHKの日曜討論を聞く機会を得た。そのバカ談議を聞きながら、ふとイソップの「ろばを売りに行く親子の話」を思いだした。れんだいこはこれまでもアンデルセンの「裸の王様」、童話ではないが坂口安吾の「ラムネの話」、「目くそ鼻くそを笑うの寓意考」等々いわゆる「寓意もの」を推敲している。こういう話ををなぜ気に入るのかと云うと、簡にして要を射た話が百万言費やした論文より為になり面白いからである。昔の人は、こういう話とか諺、名言、名句を素養にして日常会話の中にもふんだんに取り入れていた気がする。現代人は知らぬせいか語彙が貧相な気がしてならない。

 せっかくだから、この機会に「ろばを売りに行く親子の話」を読み直してみよう。れんだいこが意訳すれば次のような話になる。

 「或る時、粉ひきの父親と息子が、ロバを売りに市場へ出かけた。二人でロバを引いて歩いていると、それを見た人が云うのに、『おばかさんだねぇ。せっかくろばを連れているのなら乗って行けば良いのに。歩いているなんてもったいない』。なるほどと思った父親は息子をロバに乗せた。しばらく行くと別の人がこれを見て云うのに、『おいおい。子供の方が乗って親を歩かせるなんてバカなことがあるか。親父も親父だ。子供を甘やかしてどうする』。それもそうだと思い、今度は父親がロバにまたがることにした。しばらく行くと、また別の者が云うのに、『おいおい。どうなっているんだ。親が楽をして子供を歩かせるとは。酷い親だ」。親子はほとほと困った。考えた末に二人でロバに乗ることにした。すると、別の者が見て云うのに、『おいおい。ロバに二人も乗るなんて、ロバが可哀そうではないか』。親子はまたまた困った。最後の名案として、ロバの両足を棒にくくりつけて吊るし、二人で担いで歩くことにした。これで誰にもとやかく云われないで済むと安堵したが、もうすぐ市場に到着するという頃、窮屈な姿勢を嫌がったロバが暴れだした。不運にもそこは橋の上であった。暴れたロバは川に落ちて流されてしまった。結局親子はロバを売り損ない、一文の利益も得られないままとぼとぼと帰って行った」。

 この寓話を解説するまでもなかろう。主体性なく人の意見ばかり聞いて右顧左眄するようでは詰まらない。結果として元も子もなくする、時としてひどい目に遭うと云う戒めと解する。

 NHK日曜討論を聞きながらこの話を思い出した。というのも、鳩山政権が最近打ち出した高速道路料金政策、これに関連する公共事業の論議が、議論の体をなしていないと思えたからであろう。ほんの少し聞いただけなので推定込みで批判するが、どの党も似たり寄ったりの目クソ鼻クソを笑う程度の漫談でしかなかった。こうなると国会議員が政治の遊び人集団に思えてくる。

 本来の議論なら、こたびの高速道路料金新政策に対して従来のそれよりも「よりマシ」として、もっと早く施行すべきだったこと、何でこんなに遅れたのかを詰問する場面が要るだろうに。この観点から批判していた党はなかった。公共事業に対しても抑制論ばかりで必要論を説く党がいなかった。こういうことでは議論にならない。いわゆる出来レース論でしかない。最近の政治論議が不快に思える所以である。

 消費税論議然り。最近とみに議論されつつあるが、その必要論議するのなら、その前に軍事防衛費抑制、思いやり予算カツト、公務員給与の高給部分の抑制、天下りの高給部分の抑制、高額退職金の繰り返し取り抑制と云う最大の事業仕訳ターゲットに踏み込んでからのことであろうに。実際には重箱の隅ばかり突いて正義ヅラしている。クダランことである。いつからこんな政治になってしまったのだろう。

 れんだいこに云わせれば、消費税増税、憲法改正、自衛隊の海外派兵、原子力発電推進、官営企業の民営化、著作権強化、教育行政の空疎且つ規制強化、メディアの白痴番組化、音曲の植民地音楽傾向化等々、これ皆国際金融資本が裏で糸引くシオニスタン特有の政策ばかりである。現下の政党は、これを急進主義的に主張するのか穏和に主張するのかの違いだけに過ぎない。そういう政治派ツマラン。

 鳩山政権が結局のところ、目先のパフォーマンスばかりして肝心な政策をモタモタさせているところに支持率凋落の原因がある。所詮、坊っちゃんは坊ちゃん政治しかできないと云う失望が急速に国民的合意になりつつある。これが支持率凋落の真因なのに、小沢を斬ればあたかも支持率が上がるかのような意図的故意のマスコミ報道が執拗に続けられている。エエカゲンニセンカイ、れんだいこはそう思う。

 どうすれば、この状況が変わるのだろう。何度も申し上げているが、日本版アルジャジーラ放送局、同新聞を生み出す以外にない。誰か立ち上げてくれないか。やりくりしてカンパしても惜しくないぞ。ここに関心を寄せない評論はみんなウソと考えている。本当にそうではなかろうか。日本再生のためには、そうはゆっくりしていられないんだけれども。とにかく既成の言論には飽き飽き食傷させられている。

 2010.04.18日 れんだいこ拝

 

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コメント
 
01. 2010年4月20日 07:54:43: ufsWjiuCgo
本当だ。アルジャジーラでもプレスTVでもいいからあるといい。閉塞的、洗脳的、国際標準から隔絶された現在のマス言論状況を脱却しなければ日本は何処までも劣化していく。

02. 2010年4月20日 09:30:19: BUxya29BOM
「日刊現代」があるよ。
みんなでもり立てよう!

03. 2010年4月20日 14:36:11: XCPPnYgoT6
新聞社とテレビ局が同じ系列で経営も同じ、おまけに記事もどこぞの通信社の配布するものを使うから、だから内容も同じ。検察からのリーク情報これも真相を確かめずに使い同じ報道。テレビ番組も同じ内容。こんなのなら新聞社も、テレビ局も一社でいいと思いますけど。

マスコミも競争するのが嫌なのではないでしょうか。他社に負けないようにするには、日々よく考え努力しなければ良い記事は書けないと思います。
だから、みんな同じでいいと競争しなければ非常に楽なのではないでしょうか。
紙と電波の無駄使いはやめてほしいものです。


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