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「生活に必要な金額は国が支給する」ベーシックインカムで所得再分配を見直せ!/BIの理念を共有し、社会保障の改善を求めよ
http://www.asyura2.com/10/senkyo84/msg/662.html
投稿者 ベーシックインカム@全ての人に健康で文化的な生活を 日時 2010 年 4 月 19 日 17:15:37: S27q4DRmV.QEQ
 

■「生活に必要な金額は国が支給する」BIで所得再分配を見直せ!

■社会保障 ベーシック・インカムで所得再分配を見直せ!
<現行の社会保障は機能不全。無条件の金銭給付=ベーシック・インカムで社会の安定を>

ここ数年、社会保障の新しい形として「すべての人に無条件で給付される所得保障制度=ベーシック・インカム(以下、BI)」が注目を集めている。

「私たちの社会には『賃金労働に従事してお金を稼ぐ』『失業や病気、年を取ったら雇用保険や健康保険、年金で対応する』
『それでもどうにもならない場合は生活保護』という3段階の仕組みがある。
しかし、金融危機後の雇用不安のなかで仕事の確保が難しくなり、非正規雇用が増えて雇用保険も機能しなくなっている。
しかも、生活保護水準以下で暮らしている人のうち、受給できている人は2割以下と、国際的な比較でもかなり低く、
3段階の仕組みからこぼれ落ちる人が増えています。
つまり、今の社会保障が機能不全を起こしており、仕組みを抜本的に改善する必要があるという声が急激に高まっているのだと思います」

と語るのは、『ベーシック・インカム入門』の著者・山森亮氏。
しかし、BIの考え方はすでに200年以上の歴史があるが、どの国にも採用されていない。つまり、夢のような話、なのでは?

「しかし例えば、子供がいれば誰でも受け取れる『子ども手当』や、
年金の基礎部分を税財源化しようという議論は『カテゴリー別でのBI』と考えることができる。
私の同僚で経済学者の橘木俊詔先生は消費税を15%に上げれば、
夫婦で月17万円、単身で9万円という年金の基礎部分を保障できるという案を出しています」

子供と高齢者の中間層には「給付付き税額控除」という形もある。

「これは低所得者に国が控除金を出すという形の賃金保障。
アメリカでは1970年代に導入され、例えば時給800円で働いている人には国が320円を上乗せして支給しています。
すでに世界十数か国で導入され、日本でも経産省などで議論が続いています。
こう考えると、日本の社会保障は少なくとも今よりはBI寄りな方向に行くのは間違いないと思います」

では、本格的なBIが導入されるなら、どの程度が必要なのか?

「それは『生活にいくらかかるのか』とセットで議論する必要があり、
私は現金によるBIとサービスによる保障の両方が必要だと思っています。
例えば、イギリスでは医療は無料で、低所得者には住宅や教育もタダ同然で保障され、
介助が必要な障害者には介助サービスか、そのための費用が支給される。
これだけサービスが給付されるならBIは月5万〜8万円でも十分だと考えることができます」

BIどころか、日本の社会保障制度が遅れているのは国際的に見ても明らかだ。

「GDPに占める社会保障額はOECD諸国と比べて大変低い状況です。
ですから、まずはBIを理想的な青写真だとする共通の理念を持って、BIを導入するよりは安上がりだという議論で、
今より社会保障制度を充実させることができれば、不安定な社会が改善していくのではないでしょうか」

▼ベーシック・インカムとは?:
アイルランド政府が2002年に発行した「BI白書」を要約すると、
BIとは「国家や地方自治体から個人に対して定期的、かつ無条件に給付される無課税の所得。
給付水準は尊厳を持って生きることを保障する程度で、使い方に制約がない」のが特徴の社会保障制度だ。

【提言】「生活に必要な金額は国が支給する」というBIの理念を共有し、社会保障の改善を求めよ

■山森亮氏 1970年生まれ。同志社大学経済学部教員。
著書に『貧困を救うのは、社会保障改革か、ベーシック・インカムか』(共著、人文書院)、『ベーシック・インカム入門』(光文社新書)などがある
http://www.zakzak.co.jp/zakspa/news/20100408/zsp1004081600005-n1.htm

■国際比較で見ても日本の社会保障費は少ない。

▼GDPに占める公的扶助(生活保護)の割合
オーストラリア  6.3%
ニュージーランド 3.4%
イギリス     2.7%
フィンランド   2.6%
フランス     1.9%
ドイツ      1.5%
アメリカ     1.2%
韓国       0.7%
日本       0.5%←オーストラリアの12分の1以下!
OECD平均   1.5%
(Adema and Ladaique(09年)をもとに山森氏作成)

▼GDPに占める社会政策支出の割合
スウェーデン   29.4%
フランス     29.2%
ドイツ      26.7%
イタリア     25.0%
イギリス     21.3%
日本       18.6%
アメリカ     15.9%
OECD平均   20.6%
(OECDデータベースをもとに山森氏作成)
http://www.zakzak.co.jp/zakspa/photos/20100408/zsp1004081600005-p1.htm

■生活保護制度の改正を!/“負の所得税”(≒擬似ベーシックインカム)化が必要
生活保護制度を誰もが利用できるよう改正する必要があると思います。
現行の「最後の砦」であるはずの生活保護制度は、給付を受ける際に極めて厳しい条件が課せられており、
また、“水際作戦”のような悪質な違法行為が横行していることもあり、日本の捕捉率は9〜20%に過ぎません。
( http://www.nichibenren.or.jp/ja/publication/booklet/data/seikatuhogohou_kaisei_youkou_leaflet.pdf )
ちなみに、イギリスは87%、ドイツは85〜90%です。
これは、先進国であるはずの日本が、他の先進国に比べて、いかに貧困層を見殺しにしているかの証左です。

この欠陥だらけの現行制度を、何らかの理由でフルタイムで働けなくなり、一時的に稼得所得のみで生活ができなくなった人が、
フルタイムで働けるようになるまで利用できる「入りやすく出やすい」制度へと変える必要があります。

そのためには、全額国庫負担とした上で、以下のように改正する必要があります。

(1)水際作戦を不可能にする制度的保障
(2)保護基準の決定に対する民主的コントロール
(3)権利性の明確化
(4)ワーキングプアに対する積極的な支援の実現

■生活保護の捕捉率
ドイツで稼動年齢層に対応する「失業手当U」の捕捉率は85〜90%、
イギリスの「所得補助」の捕捉率は87%と言われています。
日本については、上記各研究のうち最も低い数値は9%、最も高い数値でも、19.7%にすぎません。
困窮者のうち、8割以上の者が放置されているのが現状です。
http://www.nichibenren.or.jp/ja/publication/booklet/data/seikatuhogohou_kaisei_youkou_leaflet.pdf
■生活保護法改正要綱案 生活保護法改正要綱案
http://www.nichibenren.or.jp/ja/publication/booklet/data/seikatuhogohou_kaisei_youkou_leaflet.pdf
■日弁連・生活保護法改正要綱案
http://www.nichibenren.or.jp/ja/opinion/report/081118-4.html
http://www.nichibenren.or.jp/ja/opinion/report/data/081118_3.pdf

■第65回「日本の奇妙な生活保護制度」
http://bizplus.nikkei.co.jp/colm/harada.cfm?i=20071101c3000c3&p=1
■「年越し派遣村」後の生活保護、入りやすく出やすい合理的な制度設計を
http://www.toyokeizai.net/business/society/detail/AC/e7af0fe01d0f796f45f3ee108b447500/page/1/


【関連】
■「ベーシック・インカム」を支持します
http://blog.goo.ne.jp/yamazaki_hajime/e/df9729ff82024e97dd3447d08d9c5f27
■ベーシックインカムに関する補足
http://blog.goo.ne.jp/yamazaki_hajime/e/39789e023a0ba7d25be7d882d9fc84d8
■年金・福祉事務所が不要になる(プレジデント・ロイター)
http://www.asyura2.com/10/senkyo83/msg/180.html
■ツイッターで原口総務大臣にベーシックインカムの質問をした人が居るようです。
http://www.asyura2.com/10/senkyo82/msg/103.html
■ベーシックインカム 一番かんたんな方法/財源は政府通貨を発行することで確保/インフレターゲットをベーシックインカムで実装
http://www.asyura2.com/10/senkyo81/msg/838.html
■ベーシックインカム7つの長所=中抜きなし、行政の裁量なし、使途が自由、恥ずかしくない、行政のムダなコストを大幅削減等
http://www.asyura2.com/10/senkyo83/msg/404.html
■失われたGDPを取り戻す秘策:若田部昌澄(早稲田大学教授)/財源として危機対策特別国債を発行し、日銀が直接引き受けよ!
http://www.asyura2.com/10/senkyo81/msg/409.html
■“貧困”国家 日本の深層 内橋克人氏がNHKの番組で日本のあり方を問う【“日本の良心”内橋氏、“日本の悪意”ネット右翼】
http://www.asyura2.com/10/senkyo82/msg/614.html  

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コメント
 
01. 2010年4月19日 18:01:23: 4fvNm4k56Y
BI大賛成です。

現行の生活保護制度や他の年金・社会保険等の制度は
行政判断の困難さに加え行政コストの増大、担当者の過度な負担があります。

BIはこれらを解消し、生活困窮者や弱者にとって不安がなくなり、安心して対策を立て生活設計をし直すことが出来ます。
将来への不安もなくなります。

一人ひとりの人権を尊重し、憲法の下での国民平等の精神の表れと見ることが出来ます。
より良き生活をしたい人、ボランティアに力を入れたい人、あまり収入には繋がらないが自分のやりたい職業が自由に選択できる。
行政コストが限りなくゼロに近づけられる。

素晴らしい制度です。


02. 2010年4月19日 18:16:23: L12jvwhJgI
さらに、ワーキング・シェアーをすればいい。

8時間労働では、なく、午前3時間、午後3時間、などと時間の短縮で対応。

そうすると、子育てが終わった女性を活用出来る。近所で。

障害者も、近所で、短時間社会に貢献出来る。役所の仕事も分担すれば良い。

 さらに、地方の過疎地でも、農業を手伝える。

忙しい時だけでも、雇用が生まれる。


 政府が、実験で、一部地域で実施してみたらどうか?

半年くらいで、分かるはず。1万人の人口ぐらいのとこで。

賃金は、政府が保証するのです。そうすれば、みんな安心する。


介護でも、いける。近所の手の開いている人。


 まあ、何事も、いっぺんやったら、エエねん。

やらんと、ありゃりゃ、こりゃりゃと、言うばかり。


国や破れて、誰もいない、より、


ましですね。


03. 2010年4月19日 18:36:39: yDzOBtnKH2
ベーシックインカムを導入すると、日本はこう変わる。
(1)労働環境が改善され、企業の負担も軽くなる
低賃金や長時間労働など、劣悪な労働条件のもとで働くことを拒否できるようになり、労働環境は改善される。
(2)家族の形態が変わり、少子化問題も解決
家族が多いほど収入も増えるため、結婚や共同生活も増える。
これで少子化問題も解決。
(3)第一次産業が復活、文化的に進歩する
生活の不安がなくなることで、芸術や学問、スポーツなど、自分の一番好きな分野を追求する人が増える。
分配された資源をどのように使うべきかについて、個人が決定する自由度が高まり、
その結果、ライフスタイルや文化の多様性が促進される。
(4)ホームレスや自殺者激減、再チャレンジも可能に
全国民に一律に支給されるため、現在の生活保護のように、後ろめたさを感じる必要はない。
生活保護の受給者がバッシングに遭いやすいのは、制度運営に行政の恣意的な判断が強く働いているためである。
ベーシックインカムには、こうした恣意が介入する余地が少なく、国民の間の疑心暗鬼や不公平感を和らげることができる。
また、失敗してもやり直しが現在より容易になるため、さまざまなチャレンジが可能となり、自由な競争が促進される。
ホームレスや自殺者、生活苦による犯罪も激減する。
(5)行政の仕事がスリム化する
生活保護、失業手当、子ども手当て、年金などの社会保障が原則としてBIに一本化されるため、
煩雑な手続きや審査が必要だった行政の仕事が不要になり、その分の労力を他の重点政策に振り分けられる。
(高齢者や障害者等には、別途、加算が必要)
また、官僚・公務員の人数やムダな予算も大幅に減らすことができる。
(「週刊SPA!」09.5・5&12合併号、「週刊金曜日」09.3.6号などより)
http://spa.fusosha.co.jp/backnumber2009/20090505.php

04. 2010年4月19日 19:03:16: eJpJR4SFmM
お金の代わりに物を配るとイメージすれば、いかにむちゃくちゃな空論かということが理解できるだろう。

ベーシックインカムを信じている人たちは、お米や野菜などが勝手にできてくると思っている。
介護サービスしてくれる人も、ランプをこすれば出てくると思っている。

お金はモノがあって初めてお金になる。

物やサービスが地中から湧いて出てくるとでも思っているのだろうか。


わかるかなあ。

でも妄想にふけっている人に何を言っても無駄な気もするが。

見たいと思うものしか見えていないのだから。


05. 2010年4月19日 19:32:03: yDzOBtnKH2
>>04
ベーシックインカムが「空論」「妄想」かどうかは、
給付水準等具体的な制度設計如何である。
あなたの「脳内に存在する」ベーシックインカムだけが唯一絶対のものではない。
財源論もさまざまであり、どれが妥当か、論者によって異なる。
10人の識者がいれば、10種類のベーシックインカムがあるといっても過言ではないと思う。
よって、一概に「空論」「妄想」と決め付けられない。
妥当性を個別具体的に判断していくしかない。

例:
■三つのベーシック・インカム
ベーシック・インカムの手法としては、具体的には以下の三つがある。
(1)完全ベーシック・インカム: 属性や所得の壁を完全に取り払い、国民全員に一律に同等の金銭給付を行うもの。
この立場は、ベーシック・インカムを純粋に政治哲学として議論している人に多い。

(2)負の所得税: 所得税の累進課税を強化した上で、課税最低限を下回る所得の人には、所得水準に応じて金銭を直接給付するというもの。
この立場は、ベーシック・インカムを政策論的に推進しようとする人(特に経済学者)に多い。

(3)給付つき税額控除: 減税政策や消費税の増税などを行った際に、一定の所得以下の人に減税分や増税分を直接給付するというもの。
これは一部の国では既に導入され、日本でも具体的に検討されている。

■宮本章史・諸富 徹「所得再分配と税制――ワークフェアから普遍主義的給付へ」
齋藤純一編『自由への問い一 社会統合――自由の相互承認に向けて』岩波書店、2009年所収。
諸富徹「グローバル化による貧困の拡大と給付付き税額控除――イギリス所得税制の経験から何を学べるか」
諸富 徹編著『グローバル時代の税制改革――公平性と財源確保の相克』ミネルヴァ書房、2009年所収。

前者は再読。どちらも、就労支援のために導入された給付付き税額控除が、
イギリスでは、より普遍的な、ベーシック・インカム的なものへと変化していったことを指摘している点が興味深い。
http://d.hatena.ne.jp/TamuraTetsuki/20100129/p1


06. 2010年4月20日 01:20:11: hsEbGv5UJQ
>>04へ、

おカネが、原因で今の経済状態、社会状態が起こっている。

カネが先ではなく、人間が先なのだ。

それ故、BIの発想が生まれたのだ。

如何にして、国民、市民が生きていけるか、そのための制度なのですよ。

貧乏ゆえ犯罪を犯す人が、これからもっと増えれば、結局社会コストが増える。


貴方の隣人が、親、子供なら、助けるでしょう。

この精神が、BIなのだ。



07. 2013年5月12日 15:32:36 : H3PQMrUXOA
BIではなく今の制度で進んでいったら日本人は大量にいなくなり経済にマイナスの影響が大きくなるでしょうな。

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