投稿者 ヤマボウシ 日時 2010 年 4 月 18 日 14:24:21: WlgZY.vL1Urv.
転載元:Like a rolling bean (new) 出来事録 by Rolling Beanhttp://ameblo.jp/garbanzo04/day-20100418.html
2010-04-18
今月の『選択』にイシハラ都政のお金の面での総括記事:『石原都政の「無駄遣い」一兆円以上』会員制雑誌『選択』の今月号に、イシハラ都政の無駄遣い(というより放蕩三昧)が掲載されています。
一兆円以上の血税が水泡と化したとありますが、この見積もりはミニマムと言っていいように思います。
都政にとって非常に手痛いことを正面から書いている記事ですが、都立図書館にも置いてあるはずのこの『選択』、今月号もちゃんと閲覧できるかどうかにも注目したいところです。
なんといっても、東京都のイシハラ都政的に優秀な官僚である、あの比留間前市場長(築地地上げの実行責任者)が、雑誌廃棄を進めたりした過去がありますから。
http://ameblo.jp/garbanzo04/entry-10109002936.html
なお、都立図書館の蔵書検索システムのリンクを貼っておきます。
「タイトル」と「出版者」(出版社?)などで絞り込み検索ができます。
http://catalog.library.metro.tokyo.jp/cgi-bin/exec_cgi/iform.cgi?CGILANG=japanese&HTMLFILE=ibibser1.html
本題の記事です。
『選択』2010年4月号
石原都政の「無駄遣い」一兆円以上
四選目に「色気」というけれど
http://www.sentaku.co.jp/category/culture/post-1024.php
一九九九年に就任した石原慎太郎都知事は、十年以上首都東京のトップとして剛腕を振るってきた。しかし、就任以来の「無駄遣い」は相当額に上る。この間、都民は一体幾ら失ったのか。
石原都政が与えた損失といって真っ先に挙がるのは、新銀行東京設立とオリンピック東京招致だ。
「中小企業を救う」という聞こえのいい掛け声で始めた新銀行東京は、野放図な経営を散々続けた揚げ句に破綻危機にまで陥った。・・・
ここから先は会員専用になっていますが、記事の中で、重要な箇所をいくつか紹介したいと思います。
『選択』2010年4月号
石原都政の「無駄遣い」一兆円以上
四選目に「色気」というけれど
(略)
「臨海開発」が最大の失敗
オリンピック招致は、まさに石原都知事の思いつきでしかなかった。一人の男の思いつきでオリンピックが都政の最優先課題になり、議員も本音では「勝てない」と思っていたにもかかわらず、全庁一丸となって大バクチを打ち、案の定敗れた。
二月に公開された都の報告書では、都の支出は約百億円とされている。しかし、オリンピック関連の支出は都の五輪招致本部以外の各局にまたがっており、その分は公表されていない。
(略)
「これは我々が苦労してやってきた財政再建の一つの余剰の分でありまして、これくらいのことで東京の財政は委託も痒くもありません」
都民のカネであるという発想はもとより持っていないのだ。
オリンピックに関連したものでいえば、築地移転問題がある。計画自体は石原都政以前に持ちあがっていたものだが、オリンピック開催時に「メディア・センター」を作るとして強引に推し進めた経緯がある(管理人コメント:2年前のエントリーで詳細を書きました※1)。移転先の豊洲で、深刻な汚染が判明した際に、都は一部を隠蔽。挙句の果てに知事は「日本人が日本人の(汚染浄化)技術を信じないでどうするんだ」と恫喝する始末だった。
新市場建設にはすでに土壌汚染対策費十億円や用地買収などで一千十億円が使われている。事業費総額は四千三百十六億円(管理人注:もちろん、移転=官製地上げを正当化するため、この公共事業の額面規模がケタ違いに圧縮して示されている点は疑う余地はなく、また、このことによって壊される食の安心、地域文化、あらゆる機会損失、そして脅かされる働く人と全国の消費者の生命を考えたら、いつも書いているように、金額で見積ることは不可能な規模の破壊事業です)に上る。
(略)
石原都政の数々の「失敗」のなかで、金額の大きさで群を抜くのは「臨海開発」だ(管理人注:そういえば、100階建てのツインタワー構想、なんてものがバブル時代にありましたね。また、青島都知事が都市博を中止したように、都知事選を契機に、臨海開発は常に問題となりました)。鈴木俊一知事時代の一九八九年から始まったことのプロジェクトは都が抱える「不良債権」で、後の青島幸男知事にも継承された。石原知事もバトンを受け、「退くも地獄、進むも地獄」というよくわからない詭弁を弄して事業を続行した(管理人注:いかにもイシハラらしい愚にもつかない言い訳です。もちろん、不良債権は正しく処理をするのが「正解」で、退きにくいから続けてしまおうとは、まったく論外です。なお、この件については、以前、元港湾局の方のお話を引用しています※2)。八九年から総額で二兆円が注ぎ込まれている。
臨海開発は独立会計だ。その累積赤字が二〇〇〇年には五千二百九十億円に達した。すると都は〇一年、黒字だった羽田沖埋立事業会計の二会計と統合するという奇策に出た。これにより、黒字二会計から借り入れていた三千六百三十億円の借金を帳消しにした
。言い換えれば、無駄な事業の赤字を隠し継続するために、黒字会計から金を回したようなものだ(管理人注:まさに優良な借入先事業と無理やり統合した明白な赤字隠しであり、隠蔽しているだけではないか、と思います。少なくとも企業でこんなことをしたら、もっと小規模でも、もろに粉飾、もろに企業価値喪失、もろにブラック、経済大事件として世間を賑わせることになります)。正真正銘の無駄遣いだ(管理人注:そうですよね。改めて読んで、何度でもびっくりできます。最近のメディアがこれをほとんど報じていないことも含めて、怖いですね。この後の、湾岸三セク破綻での450億円以上の毀損などでもわかるように、これからも発生するこの領域でのイシハラ都政のツケに、笑って済ませておくことなど、絶対に不可能なのに)。
(略)
福祉はバッサリ切り捨て
その他、細かい数字を挙げるとキリがない。
(略)
曽根肇前都議(共産党)の試算では、五輪関連の道路整備の都負担分は二兆九千七百八億円に上るという。オリンピック招致には失敗したが、これらの計画は中止されていない。
(略)
たちあがれないイシハラ都知事が四選に前向き、なんて言ってるのは、イシハラ一族の金づるを離したくないといった依存症的な心情だけでなく、こんな地雷を抱えたまま一民間人となった場合、恐ろしくて生きていけないからであろうことが容易に想像できます。
★上での管理人コメントで言及した以前のエントリー:
(※1)
2008-08-29
築地の売り飛ばし構想(画像あり)とサブプライム破綻(またちらつく米国系金融機関)
http://ameblo.jp/garbanzo04/entry-10132802136.html
このエントリー↑では、築地メディアセンターで大儲けしようとした構想の一端を示しています。
(※2)
2008-05-15
「国に経済的な迷惑を一切かけないから」オリンピックのカネを出させるように、とイシハラ都知事
http://ameblo.jp/garbanzo04/entry-10096825053.html
この※2のエントリーから、港湾局の元職員の証言を引用します。
(略)
元都庁港湾局職員の市川隆夫さんは、「進んで『地獄』なのは都民、退いて『地獄』なのはゼネコンや銀行、そして責任を問われる知事でしょう」と言った。
臨海開発は、「臨海副都心開発事業会計」という独立採算制だ。その累積赤字が2000年には5290億円に達した。すると都は黒字の埋立事業会計、羽田沖埋立事業会計などと臨海会計を統合してしまった。露骨な赤字隠しだった。
(略)
〜〜〜
★また、イシハラ都政に関し、これまで調べて時系列的にまとめたものの中には、以下のエントリーがあります。
◆時系列1
2010-04-15
【詳細な調べからの情報抜粋】 イシハラ都知事就任前後の築地移転問題の推移
http://ameblo.jp/garbanzo04/entry-10508674985.html
◆時系列2
2008-08-11
『【内容確認と転載希望】 東京の都市計画と築地立ち退き関連年表(拡大版)・イシハラ氏の動きとともに』
http://ameblo.jp/garbanzo04/entry-10125747752.html
〜〜〜
それと、下記は、上で紹介した『選択』記事に関連した参考資料です。
◆Wikipedia 東京臨海副都心
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E8%87%A8%E6%B5%B7%E5%89%AF%E9%83%BD%E5%BF%83
◆臨海の不良債権処理なくして都財政再建なし
http://www.d1.dion.ne.jp/~ymae/rinkaihuryousaiken.htm
〜〜〜
臨海開発についてのお東京都様の公式のスタンス(港湾局見解)を以下に紹介します。
ちなみに、現在、この港湾局には、東京の教育を破壊し、築地市場の官製地上げを推進してきた、比留間前市場長が異動していますね。教育破壊の強権発動の手腕を買われて築地破壊に駆り出された(らしい)経緯を振り返るに、これもごり押しでの借金もみ消しのためでしょうか。詳しいことはよく分かりませんが、ついつい勘ぐってしまいます。
臨海副都心開発の今後の取組み〜総仕上げの10年間〜
平成18年3月 東京都港湾局
http://www.metro.tokyo.jp/INET/OSHIRASE/2006/03/20g33300.htm
この一連の資料は、「臨海副都心は、バブル経済の崩壊による厳しい状況の中で、「臨海副都心まちづくり推進計画」(以下、「推進計画」という。)及び「臨海地域開発財政基盤強化プラン」(以下、「財政基盤強化プラン」という。)に基づき開発を推進してきた」で始まります。
このあたり、まったく反省の色は見られませんね。さすがお東京都様!!!
○ 臨海副都心開発の今後の取組み〜総仕上げの10年間〜(概要版)資料1−1
http://www.metro.tokyo.jp/INET/OSHIRASE/2006/03/20g33301.htm
○臨海副都心開発の今後の取組み〜総仕上げの10年間〜 資料1−2
http://www.metro.tokyo.jp/INET/OSHIRASE/2006/03/20g33302.htm
○(別冊)臨海地域開発財政基盤強化プランの更なる取組み〜これまでの検証と今後の取組みの方向〜
http://www.metro.tokyo.jp/INET/OSHIRASE/2006/03/20g33303.htm
===
だから、もう、汚染物質大量投棄のヘドロの埋立地で生鮮品市場操業なんて到底無理です。
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