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大手マスコミの『鳩山政権五月危機説』が派手に紙面を賑わしている。今回の核サミットで鳩山首相とオバマ大統領の会談が実現できなかったことを挙げて、簡単に言えば、五月に鳩山政権の危機が来ると書いているのだ。このところ、大マスコミの矛先は、何を書いても効き目が無い小沢幹事長から、真面目に支持率低下を受け止める鳩山由紀夫首相に向かっている。
彼らにとっては、支持率を気にしてもらって、あわよくば鳩山政権総辞職となれば、民主党政権に大きな打撃となり、且つ、執行部を構成する小沢幹事長もセットでいなくなるとの一石二鳥の目論見だ。しかし、内政での我が国の総理大臣がメディアの批判に晒されるのは当然であるが、外交先での鳩山首相を殊更に小さく書くことには日本国民として強烈な憤慨をここに表明する。
小紙は、外交局面においては、それが自民党政権の首相であっても、日本の首相が外国で小さくあしらわれたりすれば、都度憤激して来た。如何なる場合も、総理大臣は一国の国民の代表者であり、その総理を、何処の国のメディアか分からないような立場で書くことは許されない。彼らは書く。
アメリカ様の言いなりがええんじゃー。
アメリカ様のご加護があれば安泰じゃーと。
彼らは、沖縄の普天間問題もそのままがいいという立場だ。それが朝日だろうが、読売だろうが、煎じ詰めれば立場は全て同じ。結局、政官財＋アメリカ支配という鳥かごの下で、国民から税金を搾取し、美味しい思いが出来る特権階級の地位を離したくないのである。だが、鳩山首相は違う。懸命に、真面目に、本当に沖縄県民の立場を考えて、日々奮闘している。
ワシントンでは、北方領土問題にも触れた。そこでも鳩山首相は、鋭意、新しい局面をトップ同士で詰めようと話している。鳩山首相は、海外に出れば、国益を背負って出て行く。なのに後ろから鉄砲を撃ってくるのが日本の大マスコミである。彼らは、本当にどうしょうもない。
速やかな記者クラブの開放を実現し、この国を普通の愛国心に溢れたものとしなければならない。日本国民としては、成熟しきれない、かごの中の鳥がそのかごを外されそうになっているのでピーチクパーチクさえずっているかに見える。大マスコミは、大企業、検察・警察・国税そしてアメリカが好きだ。なぜなら、彼らは結局、弱者を小ばかにし、搾取されたり虐げられたりするのは当然だと思っている。所謂、選民意識である。
これまで安泰だった揺りかごを揺らす、被搾取階級の代表である鳩山民主党政権が誕生したことから、彼らは蜂の巣をつついたかのように大騒ぎし、元の安泰に回帰させんと画策している。そこは勿論、消費税20％、後期高齢者医療制度元通り、一般救急医療民はたらい回し、障害者と要介護老人は道端に放り出し、労働者は使い捨ての社会である。
みんなの党の代表が遊説に来たら目前に拡声器を持って行って、『処であなたの言う小さな政府っつーのはどんなものか。』と聞こうと思っている。今や搾取階級がお好きなアメリカでさえ、国民皆保険が出来、世界中が小さな政府を否定し、途上国と先進国の間には大きな断層がある。世界が大きく変化しているのに、小さな鳥かごの中で現状維持を叫ぶ。
要するに、小沢幹事長が大木の如く不動心で、心頭滅却し、参議院選挙に猛進して来るから、矛先を鳩山由紀夫首相に向け、鳩山政権を追い込めれば、同時に小沢幹事長の攻勢も無くすことが出来るという戦術である。しかし大マスコミは皆目10QDRの内容を報じようとしないが、誰が見てもそれはグアム軍事統合であり、沖縄の戦略的価値は低下したと書いてある。
普天間に在沖縄海兵隊がいることでの抑止力を誰も説明していないし、小紙には自民党も大マスコミも『おねげぇしますだ、出て行かないでくだせぇ。』と懇願しているかに聴こえる。まず軍事的には、軍備管理の基本がリソースの管理にあることは常識だ。司令部がグアムに移転し、主要な戦闘部隊も当然ながらグアムに移転することはリソース管理の基本であり、そこで戦局を見ながら作戦指揮や編成を決める。
中国軍が近代化し、その中距離ミサイルの射程が伸びていることもひとつのファクターだ。
現実に沖縄というロケーションでは、最早、近代戦を想定しづらくなっており、小紙ならやはりグアム、ハワイ、本土から機動的に展開する作戦を選ぶだろう。仮にこの軍事作戦を基本とすれば、日本の自衛隊が自国の主権領域を防衛し、それと米軍が連携する形式が最も望ましい。
なのにへっぴりごしの大マスコミは、何らの矜持も、軍事的検証もせず、野放図に鳩山首相を批判するだけの属国犬メディア根性に首まで浸かっている。こんな奴らに愛国心などかけらもなく、速やかに記者クラブを開放し、愛国心あるメディアを入れるべきである。ワシントンでの鳩山首相を報じる日本のメディア報道は、極めて『属国一番』としか言いようが無いものであって、流石にロシアや中国や韓国や当のアメリカから見てもヘンだろう。
ここは日本だからだ。そして『なぜ在沖縄海兵隊は沖縄に駐留する必要があるのか。』と書く大マスコミは一件も無い。すっかり尻尾が曲がっているのは、自民党ばかりか、大マスコミもその言論を失っているのである。
結論を言おう。10QDRにおいて、在沖縄海兵隊というより、在沖縄米軍のロケーションは近代戦の戦略要諦として適応できなくなっている。おい、矜持もあり知識もあるという大マスコミの皆さん、かかってきたまえ。主筆戦争でもいいぞ。君たちは真の愛国心を失ったただのサルである。サルが報道をしてはらない。
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