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選挙：参院選・愛媛選挙区 民主公認に岡平氏 社民県連「信義に反する」 ／愛媛
4月17日16時11分配信 毎日新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100417-00000248-mailo-l38
◇“引き抜き”に「我慢の限界」−−怒りの声も
民主党の小沢一郎幹事長は１６日、松山市内のホテルで会見し、今夏の参院選愛媛選挙区（改選数１）に昨年の衆院選愛媛２区に社民公認で出馬、落選したＮＰＯ法人理事の新人、岡平知子氏（５２）を民主公認候補として擁立することを正式発表した。これで愛媛選挙区の主な顔ぶれが出そろったことになるが、参院選３カ月前に差し迫った中での候補者の“引き抜き”に対し、社民県連は「政党・団体間の信義に反する」とコメントを発表するなど強く反発しており、国政選挙で培った両党の選挙協力体制に重大な影響を及ぼす可能性も出てきた。
【栗田亨、中村敦茂、高谷均】
この日、小沢幹事長らと会見した岡平氏は「愛媛の声を国政に届けるためにも第一党からの出馬が一番重要と判断した。民主、社民は連立与党で、政策に大きな違いはない」などと語った。小沢幹事長は、社民党などとの統一候補擁立を模索したが見いだせなかったと認め、「あと１００日前後しかない。これ以上コンセンサスを求めて努力を継続するのは難しい」と説明した。
しかし、民主が岡平氏を公認候補としたことで、社民との関係が微妙になりつつある。
関係者によると、両党は年初から岡平氏の無所属での擁立を視野に協議していたが先月下旬、民主側が「岡平氏の話はなくなった」と説明。しかし今月に入り、民主県連が党本部の指示を受け、社民県連に相談なしに岡平氏擁立を決定したという。決定を受けて、村上要・社民県連代表が辞意を漏らすなど波紋が広がっている。
小沢幹事長は「今後各党に支援をいただくよう、中央でも県連でもお願いする」と選挙協力継続を求める考えを示したが、社民県連関係者からは「共闘は継続しなければいけないが、心底からの支援は難しい」と推薦見送りを求める声も漏れ、関係者は「我慢の限界。民主党本部が地方組織同士の関係を悪化させてどうするのか」と怒りを隠さない。
◇ ◇
一方、現職の山本順三氏（５５）の再選を目指す自民県連の清家俊蔵幹事長は「民主・社民、連合が一致団結されると強敵になるので、今後の動向を注視したい。対立候補が明確になることで選挙への関心も高まってくる」と述べた。一方で、中央で相次ぐ自民党国会議員の離党については、「特に参院選では党中央の動向が効いてくる。先日、谷垣禎一総裁が来県した時にも一枚岩になってほしいと要請した」と危機感をあらわにしていた。
また、新人の田中克彦氏（４２）を擁立する共産党県委員会の林紀子委員長は「昨夏の衆院選で別の政党が公認していた候補を擁立することは、県民に不信を広げることになる。選挙区でも攻めの選挙をする」と話した。今夏の参院愛媛選挙区には、他に幸福実現党新人の宮脇繁氏（４８）が立候補を表明している。
４月１７日朝刊
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