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鳩山首相は「ショーの敗北者」か? (嶋聡のIT政経塾 )-他国の「賢者」を落とし、「愚者」を持ち上げるのは外交の常套手段 http://www.asyura2.com/10/senkyo84/msg/548.html
「鳩山首相は「ショーの敗北者」か? ワシントンポスト紙は、鳩山由紀夫首相が核安全サミットでオバマ大統領と10分しか会談できなかった事を指摘し「このショーの敗北者は、断然、哀れでますますいかれた日本の鳩山由紀夫首相だった」とのべた。 日本のマスコミ各紙もこの報道を多く紹介し、「5月政局」の活字がおどる始末である。 私は松下政経塾で前原国交大臣の師でもある京都大学の高坂正たか先生に国際政治を学んだ。その後、岡田克也委員長のもとで衆議院安全保障委員会の筆頭理事もつとめた。その基盤もあるのだが、もっとも外交を考えるのによりどころとしているのは中国古典である。 周の文王が殷の外交使者を迎えたときの事である。最初に来る人は人格識見も高く、将来を嘱望された「賢者」であった。文王はこの使者を無碍にあつかい「無能」だと宣伝した。そうすると国内での評判も悪くなる。次に送られてきたのは「愚者」であった。文王はこちらを丁重に扱い、「この人こそ有能だ」ともてはやした。国内での人気も高まり、愚者は殷の実力者になった。しかも、周のいいなりである。これが、周によって殷が滅ぼされる原因になった。 この賢者を無碍にして、愚者を丁重に扱い、結果として国力を弱めるという策は外交のイロハである。 現在は首脳外交だから使者というより首脳そのものである。アメリカにとって御しにくい首脳を無碍に扱い、国内人気をなくさせるのは外交のイロハである。 鳩山首相は、アメリカにとってけっして御しやすい首相ではない。日本のマスコミも外交のイロハをわかったうえで、報道しているのだろうか。 高坂京大教授の古典的名著「海洋国家日本の構想」はアメリカ軍基地にたいして「日本本土の米軍基地はすべて引き上げてもらう。アメリカ軍にとって外国基地の必要性はない」と述べている。この判断は今だからこそ生きてくる。 鳩山総理は自民党政権と違い、その1歩を踏み出しているだけのように見えるのだが。 」 http://blogs.yahoo.co.jp/simasatosijp/13809437.html そもそも鳩山首相は「核セキュリティサミット」に出席するために米国に行ったのであって、日米間の懸案を話し合いに行ったわけではなりません。また「核兵器に関する話し合い」なのだから、米露に告ぐ核保有国中国の首脳ともっとも長時間話し合ったのは当たり前の事で、逆を保有していない日本とはそもそも個別に話し合う必要などなかったとも言えます。だから会談が10分だった事も必ずしも「冷遇」だったとは言えないし、この問題のワシントンポストのコラムも、その事を承知の上で書かれていた可能性もあります。と言っても、コラムには米政府で「鳩山は変わり者」「信頼できない」との評価が広まっているともありますから「無能」を印象付けたい向きもあるようですが、それもこの嶋氏の記事どおり額面どおり受け止めるのは問題があります。まあ、やはり一番の問題は、自国の首相が外国で悪口を言われた事を「大喜び」で伝える日本のメディアなのですが。
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