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小沢主義考(1) なぜ幹事長辞任なのか http://www.asyura2.com/10/senkyo84/msg/391.html
小沢主義考(1) なぜ幹事長辞任なのか
では、なぜマスコミはこのようなことをしてまで、小沢氏「クロ」の印象を刷り込む報道をするのだろうか。当然、幾つかの理由がある。最大の理由は民主党の政策が、マスコミの既得権益(クロスオーナーシップ・新聞の再販制度など)を侵すことだ。 第一は、7月の参院選後での、民主党過半数の阻止にある。小沢幹事長が居る限り、間違いなく自民党は議席を減らし、民主党の議席が増える。これを防ぐには、小沢幹事長を排除するのが必須だと考えている。そして今一つは、これから紹介する、小沢一郎著「小沢主義」に書かれていることだろう。これが霞が関の官僚とマスコミを含む既得権益者たちが抵抗をする最大の理由である。 小沢氏は、その著書の中で、日本のマスコミは「民主主義の常識」が欠落している、と指摘している。それは単なるマスコミ批判ではない。霞ヶ関の官僚たちにとっても「耳が痛い」では済まない、日本の政治改革の根幹に触れる内容なのである。 以下がその「小沢主義」の第3章「お上意識からの脱却」よりの抜粋・要約である。 民主主義国家である日本の政治を政治家でなく、官僚が取り仕切ってきたこと自体が異常なのだ。官僚が政治に手を染めること自体、民主主義に反する。それを問題にしないマスコミは「民主主義の常識」が欠落している。 この僕の話に対して、「政治は結果論。これまで官僚が日本の政治を動かしたのが、民主主義の原則に反するとしても、それでうまく行っていたのだし、ソ連や北朝鮮のように人権が抑圧されていたわけではない」との反論がある。政治が結果論であることは違いないが、官僚は政治を行ってはいけない。なぜなら、官僚には結果責任」がないからだ。しかも官僚は主権者である国民の信任投票を受けたわけではない。 日本の場合、総理大臣でさえ部下であるはずの官僚を簡単に首にできないシステムになっている。それどころか、官僚の思惑に逆らうような発言をすると大臣が官僚から総スカンを食らう。日本の官僚たちは官僚組織の厚い壁に守られ、どれだけ大きなミスをしても、けっして責任を取らされることもないし、ましてや免職になることなどあり得ない。官僚に責任感やモラルを求めることなど、絶望的である。 以上が「小沢主義」に書かれている一部の要約である。これを読めば、なぜ官僚たちが、政治家小沢一郎を排除したいと考えるか分かるだろう。政権交代により、自民党政治が官僚の掌の上で行われていたか明らかになったが、それでもなお、高級官僚とそのOBたちは既得権益を守ろうと画策しているようだ。 マスコミは、小沢幹事長辞任が世論だと言い、民主党の一部にも同じ声がある。では小沢幹事長辞任を言う人たちは、果たして「政治家小沢一郎」のことを、どれだけ知っているのだろうか。そう云う疑問が浮かんだ。それが、筆者が「小沢主義」を取り上げた理由である。なお、小沢一郎著「小沢主義」は集英社文庫本(500円)で販売中である。
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