4月13日17時1分配信 紀伊民報

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100413-00000006-agara-l30

　那智勝浦町の寺本真一町長は12日、同町と太地町にある大型保養施設「グリーンピア南紀」の跡地利用について「委託先と契約できるかどうかも含めて早急に検討したい」との考えを示した。結論を出す時期は示さなかった。同日の町議会のグリーンピア跡地利用に関する特別委員会後の記者会見で明らかにした。

　跡地利用については、議員や区長代表らで構成した「紀南大規模年金保養基地利活用検討委員会」が昨年6月末、開発の委託先を和歌山市の運輸建設業「湊組」に決め、両町長に推薦した。それを受け両町長は検討を始めたが、その後、町長が2回替わり、新宮市との合併協議があったこともあり、9カ月たっても結論は出ていない。

　特別委は昨年10月に続いての開催で、寺本町長が就任した1月以降では初めて。3月下旬に湊組から再度提出された計画書の内容などを町が議員に説明した。

　湊組の計画では、太地町の所有地で海産物即売所を整備し、状況を見て5年後に那智勝浦町所有のホテル棟でホテル事業をする。町によると、最初の計画書から具体的な変更はなかったという。ホテルがオープンしなければ維持管理費は那智勝浦町が持ち続けなければならず、町は早期のオープンか維持管理費の負担を湊組に求めている。

　記者会見で寺本町長は「町の考えと湊組の計画にはずれがある。本当に実行してくれるのかが心配」と説明し、開発業者決定の難しさをにじませた。

　グリーンピア南紀の跡地は広さ約360ヘクタールで、2005年に両町が国から払い下げを受けた。那智勝浦町エリアで中国系企業がリゾート事業を計画していたが、途中で撤退した。その後、両町で開発業者を決めることにしている。 　

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