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2010年04月12日
〔転載開始〕
欧米型な弱肉強食より日本型の共生の素晴らしさを世界に伝えよう
最近、いやここかなり前から日本人は日本人らしさが無くなったと思われるようになってきている。
それは少子化や若者の地方離れ、都市部への一極集中、大企業による地方の商業活動の破壊など様々な問題が重なり、人と人のふれ合いや助け合う気持ちが薄れてきたからではないだろうか。
薄れてきたというよりも薄れるようにさせられてきたと考えたほうが良い。 幸いな事に地方ではまだ地域住民の方々などは老人も多い事や、都市部のように心が擦り切れていない方が少ないために日本人らしい助け合う生活は失われていないと思う。
かなり前に本ブログでも書いたことがあるが、世の中、何でも「過ぎる」と良くないのである。
飲み過ぎ-飲まな過ぎ 食べ過ぎ-食べな過ぎ 痩せすぎ-太り過ぎ 寝過ぎ-寝な過ぎ 怒り過ぎ-甘やかし過ぎ など、どっちに転んでも良くない。 バランスを取る事が重要だと考える。
人間が生きてゆくためには通常、働かなければならないのだが、働き過ぎも怠け過ぎも良くない。
日本人は昔から勤勉であり集中できる民族なのである。 日本特有の教育システムもさることながら、汗して働いて稼ぐことが美とされていたはずだ。 寝る間も惜しんで開発・研究し、素晴らしい製品を作り世界を圧巻してきた事実がある。 今は全く無いという事ではなく、企業も個人も多くは、日本型ではなく欧米型の弱肉強食＋不労所得（株やFXなど）で大金を稼ぐという風習が日本を覆いつくしている。
本来、株投資というのは企業の成長を見込んでその会社に投資し、配当を受けその企業と共に生きるという考え方が多かったはずだが、すでに唯一投資を言われる株もFXなどと同様なギャンブル性の高いものになっている。 汗するよりも楽して儲けたいという日本人が多くなった。 FXや先物の本来の目的は、企業が輸出や輸入をするにあたり、様々な原因で損失を最小限に留めるためにヘッジ（保険を掛ける）することであった。
しかし、すでに証券取引所や先物取引所（金・プラチナ・FXなど)自体が賭博場みたいなものであり、インサイダー取引きなど実は日常茶番であろう。 捕まるか捕まらないかは「運」と「検察・警察当局と親しいかどうか」だけだ。 ただ私は株やFXなどが全くいけないとは言っていない。 経済活動をする上で必要なものであり重要でもある。 しかし不労所得だけを目的にやり「過ぎる」事は良くないと思う。
特にFXはゼロサムゲームであり、理論的には５０％５０％の確率だが、実際にはある１部の人間だけが儲かるのである。
市場原理主義が横行し儲けのためには、あらゆる手を使いM&Aを実行し企業を買収したり、機関投資家やゴールドマンサックスなどの巨大投資銀行が、個人や企業の資金だけでは歯が立たないほどの資金を使い、株価や通貨を操作し、ある程度儲けさせてその後一気に追い込んで破滅させる。
そのおかげで個人も企業も国までもが疲労しているのが現在ではないだろうか。
ここはやはり日本人の素晴らしい部分でもある、「汗して働く」ことと「共生する」ことに戻るべきではないかと思う。 もちろん先ほど述べたように「働き過ぎ」も良くないが、仕事と趣味、家族などに時間をバランス良くつぎ込む努力を個人も会社も国もするべきである。 そして自分さえ良ければいいという考えを無くし、できるだけ周りと共生するという方向にもっていくべきだろう。 他人に世話をすることが損と考えるのではなく、日本には「損して得取れ」という言葉もあるように、得の源が損と考えれば良い。
ここ数年特に日本人が不労所得を得たい、得なければならないような気持ちにさせたのは、やはり欧米型弱肉強食の市場原理主義を小泉・竹中政治時代に取り入れたからであろう。
仕事では給料も上がらず、捨てられる者が増え一攫千金を願う人が多くなった事は否定できない。
米国が今破綻寸前になっているその原因の１つは、CDSやCDOというFXのようなレバレッジ（掛け率）を２０、３０、５０倍....というようなバクチ（投機）が失敗し、先物市場や現物の土地、住宅、商業ビル価格が見る見る下がっているからである。 これを正常に戻すには米国は最低でも４０００兆円が必要らしい。
日本の銀行やJA,大学なども公表しているところもあれば、できないほど爆大な損失があるらしい。
日本は資源のない国であり、企業も個人も机上の投機ゲームから開放されなければならず、持ち前の勤勉、共生で素晴らしいモノを作り、それを武器に世界と勝負・共生していく道を選ぶべきではないだろうか。
それには教育というものが非常に重要になってくる。 そして国や企業が国民に、歴史でも何でも「嘘」を付かない事も重要であろう。
話があっちこっち飛んだが、昨年実現した半無血改革が、これからの日本を弱肉強食をメインとする現在から開放してくれる始まりだと信じて、完全無血改革を実現できるよう次期参院選の勝利をつかもうではないか。
〔転載終了〕
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