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中国とアメリカが仲良くなる、ということを信じられない人は多いかもしれないが、米国は利益のためなら独裁制国家とも仲良くする http://www.asyura2.com/10/senkyo84/msg/290.html
株式日記と経済展望 2010年4月12日 月曜日 2010年4月11日 日高義樹のワシントンレポートより
社民党の照屋寛徳国対委員長は11日、米自治領北マリアナ諸島を訪れ、同諸島議会のテノリオ下院議長らと会談した。同議長は社民党が掲げる米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の同諸島サイパン、テニアン両島などへの移設について「歓迎する」と表明。同諸島議会として誘致決議の採択を目指す方針を明らかにした。同行した社民党関係者が取材に答えた。
◆アメリカは中国とは絶対に戦争をしない 朝鮮戦争の前半、アメリカは数に任せて押し寄せる膨大な中国軍に完全に敗北(その後、38度線まで押し戻すことに何とか成功)したトラウマから、全面的な対決は絶対に行わない。中国もそれは承知の上で、台湾が明確に中国から独立の意思を示していない今、あえて軍事占領するのは国際経済上の不利益が大きいと判断している。 アメリカの台湾戦略は、あくまでも牽制のレベルにとどまる。中国が本気で台湾を占領すべく軍事侵攻した場合、アメリカは台湾を見捨てる。せいぜい台湾内の対中抵抗勢力に援助を行う程度にとどまる。 そんな中国にとって、台湾周辺の米軍基地は、目障りではあってもそれによって困ることはない。中国にとって最も困るのは、台湾の軍事力の強化。そのためアメリカは、台湾への武器売却によって中国を牽制している。 ◆対中国で考えた場合、アメリカは日本から離れたがっている。 中国の核ミサイルは、日本全土を攻撃できる。沖縄・日本ではその攻撃への対処が困難であり、そのためグアムへの移転が決まった。自民党政権下の日本がどうしてもというので日本にも一部を残すというのが今の状態。核ミサイル攻撃の被害を最小限にするために、現在は極力兵力を分散させたいと考えている。日本の「残ってくれ」という要請は、むしろアメリカの作戦の足を引っ張っている。 なお、グアムには8000人もの人口増大を受け入れる能力は、実は無い。インフラ面、特に水不足が深刻になる。一方、米軍施設が遊休化している隣のテニアンは移転を歓迎している。 ◆極東で戦争が発生する可能性は、中国よりも北朝鮮の方が大きい。 いちいち説明するまでもないと思うけど、 経済立て直しのための昨年の150日闘争、その後の100日闘争で成果なし、デノミも失敗。 ◆アメリカが辺野古案を最善と言うのは、自民党政権がそう言ったから。 自民党政権は普天間基地を県外へ移転するという検討を一切行わず、アメリカに対して「全ての案を検討し、辺野古が最善」と説明してきた。 アメリカにとっては、「日本が最善というからそこに決めた。何でその話が変わるの?」という状態。 アメリカが「現行案(辺野古案)が最善と信じている」と言い続けているのは、日本政府(官僚)の顔を立てているため。現政権が、「あれは自民党政権の嘘です。」ときちんと謝罪すればよいだけの話。 ◆アメリカがやたら強硬なのは、日本が強く出なかったから。 日米安保条約では、日本が主張すれば条約の内容も、地位協定も変えることができる。 アメリカは日本が民主党政権に変わったことでこの変更を持ち出すのではないかと恐れたが、鳩山は何も言わなかった。これでアメリカは強気に出れると判断、徹底的に日本側からの提案を拒絶し、困らせる方針を採用した。鳩山は困らせればご機嫌取りに走る。そうすればアメリカは基地以外の要求をいろいろ突きつけることができ、日本の政治をコントロールできる。そして東アジアでの外交がやりやすくなる。 アメリカが実務者協議すら門前払いしているのは、彼らが「アメリカが要望だから」と責任転嫁してくるのを見越しているから。民主党を仕切っているのは元は自民党の政治家。やり方は同じと見透かされている。その責任転嫁と強引な基地負担の押し付けの結果、辺野古の移設が住民の反対に遭い、暗礁に乗り上げている。 アメリカは同じ失敗を彼らは繰り返さない。門前払いは、日本の問題は日本でちゃんと責任を持て、というメッセージ。 ◆アメリカの本音は、佐世保に近い佐賀空港が一番(だった)。 実際に、アメリカが佐賀を「ベスト・ポジション」と評価している。とはいえ、これも10年以上前の話。 佐賀の場合、他の部隊との連携が取りやすい利点がある。 また、日本国内、どこに行っても北朝鮮の核ミサイルの射程内だが、佐賀の場合、北朝鮮との間に韓国があり、北朝鮮にとってミサイルによる奇襲攻撃がやりにくい。発射後、韓国上空を飛ぶことから、韓国の基地から迎撃しやすい。 (中略) ◆実は、普天間基地には戦略的にも戦術的にも存在の理由はない。 数年前から台湾海峡及び北朝鮮の軍事情勢は変化しており、現在は、アメリカの軍事専門家も普天間基地を重要とは考えていない。 必要と主張しているのは日本の政治家であり、アメリカはそれに配慮しているだけ。 北朝鮮の軍事力は経済の疲弊と共に弱体化する一方だし、中国は逆に強くなりすぎ、アメリカが本気で戦争をできる相手ではなくなった。 経済的にも日本より中国の方が重要になってきている。 中国とアメリカが仲良くなる、ということを信じられない人は多いかもしれないが、アメリカは利益のためなら独裁制国家とも仲良くする。そもそもイラクのフセイン独裁政権を長く支持してきたのは、イランを弱体化させたいと考えたアメリカ。(フセインはアメリカと仲が良いことに調子こいてクウェートに侵攻した。) ◆普天間基地の固定化・県内移設は最悪の選択 沖縄の地元紙以外では完全に無視されているが、沖縄県内の住民の反発は政府やアメリカの想像をはるかに超える。というか、日本政府やアメリカが甘く見すぎ。 固定化・県内移設を選んだとき、米軍の(少なくとも施設)は破壊の脅威に晒される。 沖縄の徹底した反戦教育のおかげで、人を標的にした破壊活動は、おそらく無い。無いと信じたい。 神奈川などでは米軍基地に対して手製の迫撃砲や、基地を狙う方向に向けられた砲身が発見されることがある。ところが沖縄ではそういう事件が滅多に起きなかった。 しかし、一度だけ、総領事のケビン・メアが、喫茶店でコーヒーをぶっ掛けられる事件があった。これはケビン・メアが石垣に米艦船で乗り付けた際、寄航反対の看板を勝手に持ち去り、廃棄して「ゴミを捨てだだけだ」と言い放ったことがきっかけ。コーヒーをかけたのは本土出身者だったとのことだが、彼とて沖縄の住民であることには変わりはない。 石垣に米艦船の寄航を誘致したり、与那国に陸上自衛隊を誘致しようという一派が活発に活動しているように、沖縄の意識も変わりつつある。相手が物であれば、コザ暴動のような事件がいつ起きても不思議はない。 嘉手納・普天間基地は、フェンス1,2枚で仕切られているだけで、緩衝域がほとんど無く、脆弱。その上、基地の外に居住し、家族がいる米兵も多い。車はYナンバーですぐに見分けが付く。敵意に囲まれたときに、これほど弱い基地は他にない。 しかもここ数ヶ月間、米兵の犯罪は頻発、傍若無人な訓練も多い。民主党の裏切りと共に、反米軍感情は増大する一方。 現状、極東で有事が発生したとき、嘉手納・普天間を拠点に軍事行動が十分取れるかどうか怪しい。具体例を書くと犯罪教唆になりかねないので控えるが、かなり簡単に運用が困難になる状況に陥る。ここに米軍基地を維持するのは、もはや不可能だと考えた方がいい。
2ちゃんねるなどの書き込みも最近は低調になり質も落ちてきたようだ。普天間基地の移設問題にしても日本国民はどう考えているのだろうか? 「株式日記」としては米軍基地は無くして自主防衛体制をとるべきだという意見なのですが、駐留なき安保が日本にとっては一番都合がいい。ならばはっきりとアメリカ当局に言うべきなのでしょうが、言える人がいない。例外的に小沢幹事長が「第七艦隊で十分」という発言がありましたが、その後はうやむやだ。 米軍基地が日本国内に存在する限り日本国憲法を改正する事は不可能だろう。現行の憲法は占領軍憲法であり米軍監修の基に作られたものだ。にもかかわらず自主憲法を制定しようというと右翼保守反動とレッテルが付けられて社会的に葬られてしまう。自民党議員も憲法改正が党是であるにもかかわらず60年間も棚上げのままだ。 左翼が言う平和憲法を守れと言う事は米軍の占領体制が前提であり、在日米軍のない平和憲法はありえない。つまり左翼の護憲運動が米軍の長期にわたる駐留を許しているのだ。鳩山首相の「駐留なき安保論」は正論ではあるのですが党是とはなっていない。駐留なき安保を主張すれば反米のレッテルを貼られてしまう。 昨日の日高義樹のワシントンレポートでは「アメリカ軍はいつまで沖縄に駐留するのか〜フェイス元国防副長官に聞く」を放送していましたが、見た人はごく僅かであり2ちゃんねるの書き込みも1件しかない。日曜日の午後という時間であり天気が良ければみんな外出してしまう時間帯だ。だから私は録画していつも見ているのですが、アメリカの当局者にインタビューしているので貴重な番組だ。 番組の内容は 番組でもフェイス元国防副長官が言っている事は前方展開するる事から、世界各地の米軍を機動展開させる方針に切り替えたことだ。だか他に本の米軍が常時駐留することは無くなり必要があれば駐留する戦略だ。だから基地機能は温存して2000億円の思いやり予算で維持できればいいと言う事なのだろう。これならば実質的に駐留なき安保と矛盾する問題ではなくなる。 当面の東アジアで火種になりそうなのは朝鮮半島と台湾海峡ですが、アメリカは六カ国協議に見られるように北朝鮮とも中国とも戦争するつもりはない。北朝鮮や中国が武力行動に出てくれば対抗措置はとるでしょうが、側面支援しか出来ないだろう。中国から見れば北朝鮮は崩壊して無血占領が可能になるだろうし、台湾も馬政権は中国の傀儡政権となりつつある。つまりアメリカは朝鮮半島も台湾も見捨てたも同然だ。 だから日本は危機感を持たなければならないのですが、台湾や韓国を本気で守れるのは日本の軍事力しかないのですが、日本の軍事予算は増える気配がない。自民党にしても民主党にしてもアメリカに頼らない自主防衛を主張している議員は極めて少ない。そのような事を言えば親中左翼からも親米ポチ保守からも非難されてしまうからだ。 はてなのブログでも書かれているように軍事的に見ても沖縄の米軍基地や本土の米軍基地の存在意義は日本にとっては無くなりつつある。自民党や官僚組織にとっては米軍の武力が権力の後ろ盾だから米軍の駐留の望むのは当然のことだろう。つまり自民党はイラクのマリキ政権やアフガニスタンのカルザイ政権と性格は同じだ。そして民主党政権が誕生してどう変わるかと期待したが、日米地位協定もそのままだ。つまり自民党と対して変わりがない。 在日米軍の戦略的意味がなくなっているのに米軍が駐留していると言う事は何を意味しているのだろうか。それは日本を永久的に占領するという事だ。中国のとってもアメリカが日本を占領している限りは米中の見えない協定で日本を永久的に封じ込める事が出来るからだ。 鳩山首相は沖縄の海兵隊はグアムへ移転しろとなぜはっきりと言わないのだろうか? アメリカがそれを拒否すれば沖縄の基地問題はアメリカのせいにすることが出来る。沖縄の住民にしても米軍基地に反対するのなら日本政府にワイワイ言わないでアメリカ兵に石を投げればいいではないかと思うのですが、沖縄住民の米兵への暴行事件は無い。 沖縄の住民はかつて日本軍に自決を強要されたと言っているが、それはアメリカ軍が日本兵捕虜を処分してきたからだ。日本兵の捕虜が極めて少ないのは軍人勅諭によるものではなくアメリカ軍は捕虜をとりたがらなかったからだ。
「ニューギニアの密林を越えて、ホーランディア飛行場周辺に日本空軍の残骸が散乱していた。着陸後、将校連と会議。談たまたま日本兵捕虜の数が少ないという点に及ぶ。 ホーランディア攻略戦で敗れて捕虜となった日本軍人の大多数は、機関銃の乱射で殺されたのである。 「我が軍の将兵は日本軍の捕虜や投降者を射殺することしか念頭にない。日本人を動物以下に取り扱い、それらの行為が大方から大目に見られているのである。われわれは文明のために戦っているのだと主張されている。ところが大平洋における戦争をこの目で見れば見るほど、われわれには文明人を主張せねばならぬ理由がいよいよ無くなるように思う」(七月一三日) 「安全でかなり贅沢な将校クラブに座しながら、これらの日本軍を『黄色い奴ばら』と表現するアメリカ軍将校の言に耳を傾けねばならないのである。彼らの欲求は日本兵を無慈悲に、惨たらしく皆殺しにすることなのだ。オウィ島に来て以来、敵に対する畏敬の言葉も同情の言葉も聞いた覚えはまったく無い」(七月二一日) 「私は突っ立ったまま、密林の焼け焦げた跡や、日本軍が身を隠している洞窟と思しき断崖の黒点を眺めやる。あの焼け爛れた地域の地表下に極限の苦悶隠されているのだ 飢餓、絶望、そして死体や死に瀕した男たち。ただ祖国愛と信ずるもののために耐え、よしんば心底で望んだとしても敢えて投降しようとしない。なぜならば両手を挙げて洞窟から出ても、アメリカ兵が見つけ次第、射殺するであろうことは火を見るよりも明らかだから」(七月二一日) 「われわれがもし日本兵の歯をもぎとったり、ブルドーザーで遺体を穴の中に押しやり、さらった土をかぶせてやったりする代わりに、人間にふさわしい埋葬を営んでやることが出来るのであれば、私はわが国民性にもっと敬愛の心を抱けたに相違ない。ブルドーザーで片付けたあとは墓標も樹てずに、こう言うのである。『これが黄色い奴らを始末するたった一つの手さ』と」(七月二一日) 「山道の片側にある爆弾でできた穴の縁を通り過ぎる。穴の中には五人か六人の日本兵の死体が横たわり、わが軍がその上から放り込んだトラック一台分の残飯や廃物で半ば埋もれていた。わが同胞が拷問によって敵を殺害し、敵の遺体を爆弾でできた穴に投げ込んだうえ、残飯や廃物を放り込むところまで堕落するとは実に胸糞が悪くなる」(七月二四日) (以上は先に書きましたようにリンドバーグ日記よりの直接の引用では無く、「日本の反論」米田健三著 p162〜165よりの引用)
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