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正義と信じられてきた検察が日本社会にとって非常に危険な存在になっている。by郷原(日々坦々) http://www.asyura2.com/10/senkyo84/msg/282.html
http://etc8.blog83.fc2.com/blog-entry-405.html 正義と信じられてきた検察が日本社会にとって非常に危険な存在になっている。by郷原
どのように危ないのか? 「危ない」には二つの意味があるという。 その問題点としては何点かあげていて、改めて検察がなぜ暴走したかがよくわかる。 「自己完結する検察」(P131)という項目の中で郷原氏は、 謂わば、検察官の気分次第、検察上層部の胸先三寸で告訴を受理するのか、本格的に捜査するのか、起訴するのかしないのかが決めることができる、ということだ。 またもう一つ印象に残った問題としては「人質司法」(P141)だ。 ここで大阪の郵便不正事件の公判を例に出して、取調べでの自白が、いかにいい加減であるかを書いている。 この村木元局長裁判については、本ブログ2/24エントリー「ジャーナリスト江川紹子さんが村木元局長の裁判傍聴の様子をつぶやく」で上村被告の証言がより参考になるので再掲させていただく。 *****政治ブログ******** ≪公的証明書を偽造した上村証人は、厚労省の村木元局長との共謀について書かれている自らの検察官調書について「それは検事の作文。いくら自分が単独でやったと言っても聞いてもらえなかった」と証言しました。 上村証言によれば、記憶のないことも、検察官から「他の人はこう言っている」と言われ、取り調べの中でだんだんと「そうだったのか」と新たな記憶が構築されていった部分もある、とのこと 上村証人を取り調べた國井検事の態度は紳士的で言葉も普通。暴力もなかった。けれども、「僕の話したことを聞いてくれない。(調書に)書いてくれない。信じてくれない」とのこと。「(國井検事は)自分の興味のあること、都合のいいことしかメモしなかった」 上村証人は、取り調べの時に、調書の内容が事実と違うと述べたこともあった、とのこと。「でも、他の関係者はこう言っている、と(言われた)。上村さんはよく覚えていないようだから、周りの言うことを聞いた方がいいんじゃないか」と検事に説得されたと証言 上村証人は「『想像の話みたいになっちゃうけどね』と言って國井検事が話したことが、調書では私が話したことになっちゃう。悔しくてならない」と泣く なぜ取り調べで真実を貫かなかったのか、という点について、検事に逆らうと、取り調べが厳しくなったり、勾留期間が長くなったり、再逮捕もちらつかされて、「有形無形の圧力があって耐えきれなかった」と上村証人。「とにかくおとなしくしてなきゃダメだと思った」と 上村証人は「村木さんが事件に関与してない絶対の自信があるのか」と聞かれ、「あります」ときっぱり。ちなみに彼は検察側の証人で、以上はすべて検察官の質問に答えたもの。これで検察側は、どういう論告を書くつもりなのだろうか……≫ 郷原氏はこの件について こうした現状を踏まえてどうすればいいかという「検察革命」の最後の章(P166〜)で解決法も提案している。 このように検察組織に関する問題点を整理し、どうしてそうなっているのかを分析し、今後どうしたらいいかを考察している、検察・司法を知る上で大変いい本である。 まだ「検察=正義」と思っている人も、検察に対して疑問をお持ちの方も「必見の書」であることは間違いない。
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