http://eiga.com/buzz/20100330/18/　
ジャーナリスト澤地久枝が、沖縄返還の「密約」にこだわる理由
［eiga.com 映画ニュース］
2010年3月30日 18:46

（澤地久枝トークショーより　発言抜粋）

「弱体な政府は、弱体した主権者のもとにあるんです。私たちが強くなる以外に道は開かれていかないと思います」

「昨年、我々は政権交代を達成しました。民主党がヨロヨロしているとしても、岡田（克也）外務大臣が表明した本事件に対する真相解明の姿勢を、きちんと見守らないといけない。

「『密約』は私の2冊目の本なのですが、戦争で負けたことのツケがどう回るのか、本当に罪に問われるべきは誰なのか、主権者に考えてほしいという思いで書き上げました。
国家機密がまんまと男女の関係にすり替えられたのです。今後の歴史のためにも政治責任を裁く法律が必要だと思います。主権者に知る権利ではなく、政府に知らせる義務があるのです」

「私はいまだ何10年も怒り続けています。沖縄返還、つまりは第2次世界大戦の財務整理がどういう形で終始したかを私たちが追求できる唯一の争点が、日本政府が肩代わりした400万ドルの『密約』なんです。自分でも執念深いなと思いますが、私はこの『密約』にこだわり続けます」

〔転載開始〕

社会派ドラマが22年振りにリバイバル上映
http://eiga.com/movie/39587/ （予告動画）

［拡大画像］
http://eiga.com/buzz/20100330/18/1/01/　
同ブログより転載

　1971年の沖縄返還協定締結時に起こった外務省機密漏洩事件を描いたTVドラマ「密約　外務省機密漏洩事件」（78）（http://eiga.com/movie/39587/ ）が、22年振りに劇場でリバイバル上映される。これを受けて3月30日、東京・新宿の新宿武蔵野館で原作の著者である澤地久枝がトークショーを行った。

千野皓司監督がメガホンをとった同作は、沖縄返還費用を日本政府が肩代わりするという日米間で交わされた密約の事実とその政治責任が、密約をスクープした新聞記者と情報提供者である外務省女性事務官との男女の問題にすり替えられた実話に基づく社会派ドラマ。1978年にテレビ朝日開局20周年記念番組として製作されたが、88年に一部の劇場で映画として公開され、モスクワ国際映画祭に出品された。

今年80歳になるノンフィクション作家の澤地は、「『密約』は私の2冊目の本なのですが、戦争で負けたことのツケがどう回るのか、本当に罪に問われるべきは誰なのか、主権者に考えてほしいという思いで書き上げました。国家機密がまんまと男女の関係にすり替えられたのです。今後の歴史のためにも政治責任を裁く法律が必要だと思います。主権者に知る権利ではなく、政府に知らせる義務があるのです」と強調する。また、「昨年、我々は政権交代を達成しました。民主党がヨロヨロしているとしても、岡田（克也）外務大臣が表明した本事件に対する真相解明の姿勢を、きちんと見守らないといけない。弱体な政府は、弱体した主権者のもとにあるんです。私たちが強くなる以外に道は開かれていかないと思います」と語りかけた。

そして、澤地は「私はいまだ何10年も怒り続けています。沖縄返還、つまりは第2次世界大戦の財務整理がどういう形で終始したかを私たちが追求できる唯一の争点が、日本政府が肩代わりした400万ドルの『密約』なんです。自分でも執念深いなと思いますが、私はこの『密約』にこだわり続けます」と涙目で訴えていた。

「密約　外務省機密漏洩事件」はアニープラネット配給で、4月10日から全国で順次公開。

〔転載終了〕 　

コメント
01. 2010年4月12日 08:19:02: eOrMoGWcn2 澤地サン元気でね
02. 2010年4月12日 10:00:48: o6XUdWlXxc 「弱体な政府は、弱体した主権者のもとにある」つまり、国民のレベルに応じた政府しか持てない、と言うことと符号する。いいことを言う。澤地久枝さんお元気に。
03. 2010年4月12日 11:20:53: JiuafC5wMQ 懐かしいですね，沖縄を帰せ・・・天国に怒りに燃える島沖縄よ♪♪・・・・ 何度も尋ねた時，沖縄を帰して貰うために黙々と歌い続けたことがありました。 当時，税金で沖縄を帰してもらったとは思ってなかった？？？？？　ん，知らなかった。 当然『密約』なんか存在していることも知りませんでした。とにかく帰してもらうこと。 思いやり予算や基地で沖縄に迷惑をかけたことは，大変申し訳けないことです。
04. 2010年4月12日 15:52:36: Oed1gPgwwM 男女問題にすり替えられた。マスコミはいつも「我々は国民に知らせる義務がある」と国民世論の代表であるかのように言っているが何をしていたのか。国民の目を逸らせる片棒を担ぎ、二の舞にならないよう安全な立場を確保したかったのか。ジャーナリストをメディアが葬る手伝いをしたと思わないのか。本来知らせるべきことは何かということはよく分かっていたはずである。現在もそうである。本当に追及すべきは何であるかよく分かっていながら言論統制でもされているような報道しかしない。
05. 2010年4月13日 08:15:36: 3w3vKRJ5aQ 当時、西山記者を守り切れなかった毎日新聞、事の本質を「男女関係」にすり替え、スキャンダル報道に走った他のメディア、今、「支持率がまた下がった」と嬉々として伝える馬鹿キャスター達と根っこは同じ、この国のマスコミは、持ち上げては足を引っ張り、また次のターゲットを見つけて、それに群がる。政治家と芸能人を同じレベルで扱い、まるでテレビに出て、芸人と面白可笑しく喋る事が、庶民的であるかの如く、視聴者に思わせる。その結果、テレビによくでるタレント政治家が、国民的人気が有るとして、次の総理候補に上がったりする、まさに、国民のレベルが低ければ いつまでも政治のレベルも上がらないと言う事になる。
06. 2010年4月13日 16:01:28: FkVf38KGpQ 国民を騙しながら、自分の首を絞めているマスコミ。 外国から見れば、自殺大国日本を象徴していると思うだろうな。

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