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「普天間飛行場は何のために存在するのか」 http://www.asyura2.com/10/senkyo84/msg/238.html
表題のような愚問を提示すれば即座に「アメリカのためだろ」「極東の安全のために決まってるじゃないか」「日本の防衛のために居てくれるんじゃないのか」等の解答が表明されるのは分かっている。私もそのどれかだとは考えている。 それなら多くの建前論とは別の、本当の「普天間飛行場の存在理由」とは何なのだろうか。まず基地の歴史から見ていきたい。これはフリー百科事典『ウィキペディア』からの引用である。『ウィキペディア』がすべて正しいことが書かれてある、とは思っていないが参考まで。
戦前、飛行場が建設される前のこの地域にはいくつかの泉が存在し、それらを水源に畑作が営まれる丘陵地であった。また本島南部の那覇や首里と北部の国頭(くにがみ)を結ぶ交通の要衝でもあり、琉球松の並木道が続いていたという。 1945年 - 沖縄戦の最中に、宜野湾一帯がアメリカ軍の支配下に置かれると、アメリカ陸軍工兵隊の発注により中頭郡宜野湾村(現・宜野湾市)の一部土地を接収し、2,400m級の滑走路を持つ飛行場が建設された。 1953年 - 滑走路が2,880メートル(9,000フィート)に延長され、ナイキミサイルが配備された。 1960年 - アメリカ陸軍からアメリカ海兵隊へ移管された。民有地については、琉球政府が住民から土地を一括で借り上げたうえで米海兵隊に又貸しをし、軍用地料(基地・飛行場の土地賃借料)についてはアメリカ側から琉球政府に支払われたものを住民に分配する方法が採られた。 1972年 - 沖縄返還がなされたさい、事務が琉球政府から日本政府(防衛施設局)に引き継がれ、飛行場は引き続き存続することとなった。 --------(引用終了)-------- 『1945年 - 沖縄戦の最中に・・・2,400m級の滑走路を持つ飛行場が建設された』とある。大戦中の事であるから、日本本土を攻撃するためであろう。次に戦後『1953年 - 滑走路が2,880mに延長され、ナイキミサイルが配備された』とある。今度は朝鮮半島やソビエト、中国を想定していたのか。地対空のナイキミサイルを配備するということは、飛来機から基地を防備するためと思われる。あるいはアメリカ国民(沖縄はまだ返還されてはいない)を守るためか。基地職員家族だけを守るためか。
最後に『1972年 - 沖縄返還がなされたさい、事務が琉球政府から日本政府に引き継がれ・・・年間61億円を超える賃借料が地主に支払われている』とあるが、この金は誰の金なのか? 今でもアメリカが律儀に自分の基地の使用料を払っているのか。 「思いやり」のある日本政府が立て替えて支出しているのではないのか。だとしたらそれは「国民の税金」である。
「他国を守ることが、ひいては我が国を守ることになるのだ」という論理は危うい。どこまでが「防衛のため」なのかが不明瞭だからだ。相手国にしてみれば「すべて侵略行為」に見えるだろう。良かれと思ってやったとしてもだ。この判定は誰が下すのか? アメリカにくっ付いて行う行為は、すべて正しいと言い切れるのか。日本は他国での戦闘行為を国連で堂々と申し開きできるのか。
--------(引用開始)-------- 朝鮮国連軍と普天間飛行場 5日の参院予算委員会の質疑で、鳩山首相は普天間飛行場が国連軍の指定基地であるのを知らないと告白した。シビリアン・コントロールにおいて有事には自衛隊の長に立つ人がこんな認識でいいんだろうかというのと、やっぱりあれかなと思うことがあった。 鳩山由紀夫首相と平野博文官房長官は5日の参院予算委員会で、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾(ぎのわん)市)が、休戦状態にある朝鮮戦争の再発に備え日本にいる国連軍の指定基地であるのを知らないという失態を演じた。普天間移設には国連軍の扱いも必要だが、国連重視を唱える政権にもかかわらず、首相と平野氏の念頭にはなかったことになる。 --------(引用終了)--------
朝鮮国連軍と普天間飛行場(続き) 普天間飛行場は、国連軍の基地でもあるのだが、これは朝鮮戦争の国連軍であって、正規の国連軍ではない。正規というのは、国連憲章第7章第43条が規定する特別協定により、加盟国から募られた軍隊を意味する。だが、この特別協定が過去結ばれたことはない。 それゆえ、この国連軍は「朝鮮国連軍」とも言われる特殊な形態のものである。「[書評]ザ・コールデスト・ウインター 朝鮮戦争(ディヴィッド・ハルバースタム): 極東ブログ」(参照)でも扱ったが、1950年に朝鮮戦争の勃発した。このおり安全保障理事会に提出された武力制裁決議が当時の理事国ソ連の合意を欠いたまま議決され安保理勧告となった。この勧告に基づき、米国、英国、フランスなど10か国が「日本国における国際連合の軍隊の地位に関する協定」(通称、国連軍地位協定)(参照)を結び、16か国が参加して朝鮮国連軍が結成された。 同協定に基づき、日本国内では、キャンプ座間(現在は横田飛行場)に国連軍後方司令部が設置され、 7つの在日米軍基地、座間、横田、横須賀、佐世保、嘉手納、普天間、ホワイト・ビーチ(現うるま市)が国連軍基地に指定された。このため、これらの基地は国連軍基地として朝鮮国連軍(現在8か国)の軍機が現在も利用している。 --------(引用終了)--------
それにしても「拉致問題」に決め手がない、どころの話ではない。国連軍は日本の意のままには動かせないだろうが、大きな手駒を持っていることに変わりはない。大家が不快感を示すとき、間借り人は何もしないのだろうか。いまだ「戦争状態」だから「人さらい」などは無視するのか。自国の兵隊が捕虜になっても同じ態度を取るのか。
国の防衛に寄与しないものは「無駄」と判断して削減してもかまわないと思う。アメリカでも過剰な兵器は削っているではないか。不要な基地を整理統合するだけで、何で国民が徴兵されることになるのかさっぱり分からん。我が国を守る目的を持たない軍隊がいなくなったとして、なぜ脅威が増すのか。居るだけで抑止になってる、って仮想敵国は笑ってるんじゃないのか。「猛犬注意」の張り紙みたいに。
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