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冤罪だらけの我が日本「息子よ 必ず証明してあげよう お前のチャンは決して人を殺していない」袴田巌 AobadaiLife http://www.asyura2.com/10/senkyo83/msg/854.html
http://ameblo.jp/aobadai0301/ 〔転載はじめ〕
1961年。今から約50年前に起きた名張毒ぶどう酒事件。 この事件が、冤罪である可能性が高く、 最高裁は、名古屋高裁に審理を差し戻したというニュースが昨日報道された。 ---------- 最高裁、再審判断を高裁に差し戻し 名張毒ブドウ酒事件 三重県名張市で1961年、農薬入りのブドウ酒を飲んだ女性5人が死亡した「名張毒ブドウ酒事件」で、最高裁は、殺人などの罪で死刑が確定した奥西勝死刑囚(84)の再審を認めるべきかどうかの判断を改めて名古屋高裁に差し戻す決定をした。5日付。第三小法廷(堀籠幸男裁判長)は「犯行に使われた毒物の解明について、審理が尽くされていない」と述べた。 毒物の成分をめぐる科学論争に絞って、さらに同高裁で審理が続くことになった。 第7次再審請求で、弁護側は奥西死刑囚の犯行を否定する材料になる五つの「新証拠」を提出。第三小法廷はこのうちの四つを「抽象的な可能性にとどまる」などとして退け、争点は奥西死刑囚が使用を自白した農薬「ニッカリンT」が本当に犯行で使われたのかの1点に絞られた。 第三小法廷は、ニッカリンTに含まれているはずの特定成分が弁護側の再現鑑定で検出されたのに、事件後のブドウ酒の鑑定では検出されなかったことに注目。別の成分はどちらの鑑定でも検出されたことから、「特定成分だけが検出されなかった合理的な説明がない」と疑問を示した。 ---------- まず、この報道を知って、私はしばらくショックというか、 唖然としたまま、固まってしまった。 この事件の犯人とされ、再三にわたって冤罪であることを訴え続けてきた 奥西勝さんは現在、84才である。 ちょうど今の私と同年代の時に、ずさんな警察の捜査によって逮捕され、 そのままずさんな裁判と、御用マスコミなどの既得権によって、 84才の今日まで、自由を奪われ、刑務所の中で、人生を送ってきているのである。 こんなことが許されていいものか。 そう考えて、次に考えたことは、 取調べが可視化されないままに、強制的な自白調書をとらされることで、 日本は冤罪だらけというが、 いったいこの国には、どれほとの冤罪がまだあるのだろうかという、 その絶望感と。 そして、でも、まだ奥西さんが生きている間に、間に合ってよかったという安堵感と。 次に、いや、飯塚事件の久間三千年さんのように、 国家によって、意図的に死刑執行を早められ、殺された人もいるわけだから、 やはり、北朝鮮並の理不尽で、国家に殺されてきた人がいるのだろうなあという、絶望感と。 それにしても、この国は結局冤罪だらけだから、 死刑判決が出たまま死刑執行がされない死刑囚がたくさんいるんだろうなあと、 いう妙な納得感と。 とにかく、鳩山政権は、こういう問題を解決することがまず先だろう、 という苛立ちと。 いろんな感情が沸き立ってしまって、寝つきがずいぶん昨晩は悪かった。 さて、 そもそもの話を書きたいのだが、 私がブログで、こういう国策捜査の話にしても、政治の話にしても、 とくに扱いはじめたのは、昨年の三月三日の小沢事件。 つまり、衆議院選挙を目前にして、苦戦が伝えられる自民党の失地回復のために、 野党第一党の党首であった民主党の小沢代表を狙い撃ちにして、 検察と、マスコミがそれに加わる形で、大久保秘書を国策逮捕したという件にある。 そもそも西松事件自体、 圧倒的にお金は自民党に流れていて、森元首相や、尾見元財務大臣はじめ、 自民党の疑惑対象者には、参考人聴取さえされないという異常事態だったが、 私が小沢代表秘書の逮捕を知って、これは間違いなく国策逮捕だなと思ったのは、 当時の麻生首相がインタビューで、記者団から質問を受けたときに、 目をそらし、またその目も泳いでいたことである。 これで、ああもうコイツらは、完全にグルだなということを確信した。 そしてその後、ナベツネが力を持つマスコミによる、 民主党に対しての大ネガティブキャンペーンがはじまる。 これは、もう、日本の国も、堕ちるところまで堕ちたなと思った。 私がブログで政治や、国策捜査の話も書き始めたのもそれからである。 マスコミが、ナベツネ、日枝、氏家、船橋など80才を超える 中国共産党の大幹部並みのおじいさん世代に牛耳られている以上は、 これはもう、インターネットを使って、 一般国民の一人ひとりが情報発信をするしかない。 これは私だけでなく、そう思った人は多かったはずだ。 だから昨年の小沢事件をきっかけに、 政治や、国策捜査の問題に対して異を唱えるブログや、SNSや、ツイッターは増えたと思う。 そして、私が驚いたのは、国策捜査の問題の深刻さである。 佐藤優の「国家の罠」で、そうした国の理不尽があることは知っていたが、 しかし、それは一部の時代の犠牲者のみであろうと思っていた。 だが、小泉政権以降、 鈴木宗男事件、植草一秀事件、りそな銀行インサイダー問題、 耐震偽装事件、ライブドア事件など、 主だった事件の裏側には、常にこの国策捜査が存在していたことを知った。 そして、検察の裏金問題を告発した三井環大阪高検部長の国策逮捕を皮切りに、 小泉政権が、検察との癒着を進め、政権の支持率維持のために、 こうした国策捜査を利用してきたということも知った。 これで、この国の闇の一番の根っこの部分は、 この国策捜査の存在であると。 しかし、この問題は、なにも小泉政権時代に限ったものではなく、 その昔からやっぱりあって、 それは東京地検特捜部という組織が、 ソ連でいうところのKGBのようなもので、 権力側にとって都合の悪い人間をこれまで国策逮捕してきたと。 とくにアメリカと根っこでつながっていて、 つまり、検察が戦後、存在を許された理由として アメリカが、戦後に日本を統治するうえで、 当時、冷戦時代ということもあったわけだから、 アメリカに対して、都合の悪い人間を排除するうえで、ここを悪用されてきたと。 しかも、それを批判すべきマスコミ自体も、 CIAのエージェントであった正力松太郎をはじめ、 アメリカとずぶずぶの癒着関係にあったと。 結局、私たちが学校で習った日本の民主主義というのは茶番もいいところで、 旧・社会党などは、もともと政権交代ができないように、 自民党から裏金の資金提供を受けるどころか、 そもそも候補者を全選挙区で立てることはせず、 それは自民党が、過半数割れを起こして政権交代が起きてしまうことを避けていたと。 結局、政党にしろ、マスコミにしろ、検察にしろ、 アメリカがGHQが去った後も、これまた戦争責任の無罪放免と引き換えに、 CIAのエージェントとなった岸信介ら元・A級戦犯の実力者を通じて、 アメリカによる間接統治の仕組みをつくったと。 こういう構造が分かったときに、これはもう、何がなんでも、 民主党を衆議院選挙で勝たせて、政権交代を実現させなければいけない。 そこを支援する目的もあって、 ブログでも、政治にしろ、国策捜査の問題にしろ、扱うことにしてきたわけだ。 そして、小沢一郎に期待をしていたのは、 彼自身が、自民党の幹事長をつとめ、権力の裏側までよく知り尽くしており、 また新進党の失敗という苦い経験もあると。 何より、自民党と社会党のウラ連立政権であった55年体制を、 信念をもって、破壊してきたのは小沢一郎自身であり、 海部内閣における小選挙区制の導入や、また新生党の設立など、 まさに小沢一郎自身が、日本に議会制民主主義を根付かせるという信念のもとに、 それゆえに、既得権側から目の仇にされながらも、20年かけて行動をしてきたと。 で、あれば、野合集団。 政治権力に関しては、素人集団の民主党が、与党として存在するためには、 小沢一郎の豪腕なくしては、この歴史的な局面は乗り越えられず、 それゆえに、検察や、マスコミからターゲットとされるものでもあり、 まずは、政権交代をして四年間は、自民党からの権力の引き剥がしに、 小沢一郎が動いて、そしてその後、彼自身、心臓病の持病もあるので、 岡田、原口、長妻ら、次の世代のリーダーに託すべきだろうと。 そこを期待していた。 それと、小沢一郎自身も国策捜査の被害者でもあり、 また鳩山政権のキーマンとして、鈴木宗男がおり、 そて、アメリカのネオコンや、ウォール街と結びついた ブッシュ政権の傀儡であった小泉政権の裏側をよく知っている 亀井静香が、内閣のキーマンとしていると。 よって、この内閣であれば、情熱をもって、 国策捜査や、司法の腐敗を変えてくれるのではないかと。 そこを期待していたわけだ。 もちろん、今でも期待をしているのだが、 それにしても、なんとスピードの遅いことかとも思う。 国策捜査の問題もだし、冤罪の問題もだが、 結局、日本の場合は、欧米や、韓国、台湾、香港、モンゴルなどでも あたり前となっている取調べの可視化が許されておらず、 密室の空間の中で、検察が、あらかじめ用意したシナリオにそって、 「自白」という形で、調書をつくり、それが裁判にいくわけである。 よって、密室での暴行は当たり前で、 または、関係のない家族や、関係者を取り調べによんで、 「お前が罪を認めないと家族に危害が及ぶぞ」と脅すわけである。 こうした精神的、肉体的拷問にたえかねて、 自分が見に覚えのない罪でも「自白」させられることになる しかし、 菅家さんのコメントにもあったが、そこに耐えかねて 「自白」する人たちの思いは、 それでも裁判になれば、きっと裁判所が見抜いてくれるだろうという期待感である。 しかし、実際は、日本の場合、検察と裁判所も、 人事交流などを通じて癒着しているから、 起訴有罪率99.8%という北朝鮮並の数字になるわけである。 通常、欧米でも起訴有罪率は60%-80%である。 よって、日本では冤罪がどんどん生まれる仕組みになっている。 とくに検察はエリート官僚でもあるから、 自らの出世のためには、無理やりにでも検挙できないといけないのである。 だが、肝心の鳩山政権は、 政権をとったにも関わらず、取調べの可視化もやらなければ、 過去の冤罪被害や、国策捜査の検証すらしていない。 そうこうするうちに、 鳩山首相、小沢幹事長、今度は中井国家公安委員長に、 意図的にスキャンダルがつくり出されて、圧力がかけられるのである。 自民党でも、改革をしようと思った人は、これまでこのようにしてつぶされてきた。 だが、いろいろと圧力もあるのだろうが、 今、塀の中で、無実の罪で苦しんでいる人たちのことを思えば、 政治家たるもの、なんだってできるはずだ。 とくに、飯塚事件のように、国家が意図的に関わった 殺人行為に関しては、早急に事実解明をする必要がある。 検察、裁判所、そしてそれに加担するマスコミのために、 この国にはまだまだ冤罪が山ほどある。 やはり冤罪の可能性が高いといわれている 1966年に起きた袴田事件(http://www.h3.dion.ne.jp/~hakamada/index.html)の袴田巌 さんは1983年、このような手紙を息子に送っている。 ---- 息子よ、必ず証明してあげよう。
一番それをよく知っているのが警察であって、 一番申し訳なく思っているのが裁判官であることを。
私自身、息子を持つ一人の父親として、 この手紙には、なんともいえない切なさと、苦しさを感じる。 鳩山政権は、その歴史的な使命を自覚し、 司法の健全化の問題には、強い意志で立ち向かうべきだろう。
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