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民主党政権から見た「平沼新党」 (世相を斬る あいば達也) http://www.asyura2.com/10/senkyo83/msg/811.html
http://blog.goo.ne.jp/aibatatuya/e/3772fb4a3196931bcf2c9b1e7f3fac11
どうも主義主張が違い過ぎる、平沼赳夫と与謝野馨の立ちあげられるであろう新党の評判がよろしくない。真正保守支持者にとって与謝野は信頼できない風見鶏的政治家(極めて自民党的)だし、親米・財政再建リベラル支持者にとって平沼は殆ど右翼政治家に映るだろう。 ここまで不自然な組み合わせには、必ず裏がある。 園田が言った「民主党を新党と自民党で挟み撃ち」は選挙活動としての「挟み撃ち」ではなく、党首討論などでマスメディアの露出を増やす事で「世論誘導」が任務の新党かもしれない。ただ、もう少し長期的視野を持っているかもしれない。あまりにも滑稽に映る現在の平沼新党は仮の姿なのかもしれない。 参議院選を睨むと同時に、参議院選後の選択的方向性も持っていると考えた方が良いだろう。 それにしても、これで自民党別働隊が「第三極」を標榜してみんなの党と二つ出来てしまった。(笑)みんなの党の渡辺党首は平沼・与謝野新党の立ち上げに苛立ちと不快感を顕わにしている。半分馬鹿にした態度だが、あらたに新党が出来る事でケチをつけられた気分だろう。 この二つの自民別働隊?(平沼新党とみんなの党)が出来る事は、政治力学上は矛盾している。常識的に無党派層・浮動票が平沼新党に流れる可能性は低い。民主党の支持者の票の受け皿になる事も考えにくい。ひたすら自民党支持者の票を減らす事が目的としか思えないのである。相当に危険な賭けである。 ここで自民党の自民党らしい部分をここ十年単位で思い出すと、小泉改革の象徴される親米・市場原理主義派、保守リベラル派(どちらにも転ぶ柔軟派)、真正保守派の3系統で構成されていると思われる。市場原理派(清和会)の別働隊?が「みんなの党」、真正保守派の別働隊?が「平沼新党」。大雑把過ぎるが、この色分けが判り易い。(笑) 保守リベラルは何処に行く?柔軟だから何処にでも行くのである。(笑) では自民党の各政治家がどのように色分けされているかと云う問題になると、これが意外に厄介。自民党の議員達も世論に同調する性癖があるので、二股三股を苦とも思わない議員が多いので、派閥力学だけで識別は出来ない。この曖昧さは民意(節操はないが)を反映した政治をする上で案外重要である。つまり、当然彼らの体質にも節操は似合わない、頑なな思想を持たないとも言う(笑) それでは、このように「第三極」を二つ作ってどうするつもりかとと云う事だが、「みんなの党」「平沼新党」共に自民党の自主的発想で出来た党ではない(個人的には関与)ので、体系的戦略を見つける事は出来ない。今夏の参議院選の結果如何で、この「みんなの党」「平沼新党」、二つの「第三極」の存在意義が明確になる。参議院後は二つのケースに大別できる。 第一は民主党がメディアの世論調査そのものズバリで大きく過半数割れし、「国民新党」「社民党」を合わせても参議院過半数に満たない時だ。この場合「平沼新党」が生きて来る。そこに平沼・与謝野という奇妙な組み合わせの妙が効いてくる。与謝野を入れておく「平沼新党」は小沢民主との連携も可能なのだ。民主党が清和会色が強い「みんなの党」と連携する可能性より「平沼新党」の方が可能性はある。 勿論、小沢が「公明党」を選択する可能性もあるが保守体質を持つ小沢・鳩山にとって「平沼新党」の方が民意を反映する理由付けが容易である。 この時点で、「平沼新党」の正式の姿が見えるのではないだろうか。ナベツネ、石原の政界大連合構想が幾分変形した形で、再び息を吹き返すのである。変則的に自民党の一部(石原伸晃、菅、小池、野田など)が「平沼新党」に移動する事も考えられる。 現状の自民党勢力全部と民主党の大連立は、あまりにもご都合主義的で民意と大きな隔たりを生む。ここは公明党勢力に近い政党「平沼新党」を作り上げ、それを民主党との連立のパーツとして差し出し、保守の生き残りを画するのではないだろうか?時には、民主党との連立に際し「平沼新党」が二つに分裂するかもしれない。平沼のリーダーシップに力が入り過ぎ、与謝野が一歩退いたスタンスは分裂が視野にあるような気がする。 第二に、小沢幹事長率いる民主党が単独過半数を確保した時は、自民党が大惨敗するという事だ。この場合はどうなるのか? 自民党は親米保守市場原理主義派(清和会)が居残る政党になるのだろう。そうして「平沼新党」、「自民党」、「公明党」、「みんなの党」、「共産党」という野党が出来るのだろう。ただしこの場合でも「平沼新党」は分裂含みだと思われる。 大勝利の民主党は意図的に「国民新党」「社民党」との連立は維持し、都合よく政治的エクスキューズに利用するに違いない。 この時点で、自民党(清和会)は公明党並みの中政党になるのだから、溶解と変わりない。 米国の政治・軍事・経済の推移如何で親米市場主義政党は存在を左右されるので、「自民党」「みんなの党」は政党として生き残るのが非常に困難になる確率が高い。 この夏の参議院選挙で民主党が単独過半数に近い勝利を挙げようと挙げまいと「自民」も「みんなの党」も「平沼新党」もアメーバーのように姿かたちを変える事は確実だと思う。 応援クリック宜しくです!
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