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2010年4月 6日 (火)

【転載開始】

〔鳩山総理は日米対立を恐れずに交渉に臨むべき〕

テレビ朝日、日本テレビ、読売テレビ、フジテレビ、テレビ東京、ＴＢＳ、そしてＮＨＫの偏向報道が目に余る。

御用言論人の卑しい姿。

さらに品性下劣なのが、魂を売った芸人たちである。

タレントの多数は政治的中立を厳格に守っている。

タレントが政治発言するのは自由だ。確固たる信念をもって持論を展開するのなら大いに結構なことだと思う。

しかし、タレント、芸人の一部に、権力に魂を売っている人物が存在する。その品性の下劣さに辟易する。

国の政治のレベルは国民の水準によって規定される。

テレビが「小沢一郎民主党幹事長は悪い悪い」と繰り返す。「悪い」とするのも明確な根拠があってのことでない。イメージを刷り込む報道が繰り返されているだけなのだ。

毎日これらの偏向報道に接し、報道を鵜呑みにし、報道にそのまま感化される人々は、小沢氏についての見解を求められると、「民主的でない」、「幹事長を辞任するべきだ」との発言を示す。

これらの発言は、各個人が自らの判断で提示したものでない。普段聞いている話をそのまま繰り返しているだけなのだ。

国民の多数がこのレベルにとどまるなら、メディアの情報操作によって政治が誘導されても、国民は不満を述べるべきでないだろう。国民の行動が政治の結果を生み出す源泉なのだ。

政権交代によって実現すべきことは、国民の国民による国民のための政府樹立である。

これまでの政府は国民のための存在ではなかった。官僚と大資本と米国、そして政治家自身に利益をもたらすものだった。

政権交代によって実現すべきは、政治から「利権」を取り除くことなのだ。

官僚の利権、大資本の利権、米国の利権、そして政治家自身の利権を取り除くことが政権交代を実現する最大の目的なのだ。

天下りを全面禁止する

企業献金を全面禁止する

外交で米国に隷属しない

この三つを確実に実行することだ。

日本は核の脅威に晒されていることになっている。日本は核兵器を持たない国だから、核兵器を持つ米国に日本の安全保障を委ねている。したがって、日本は米国に盾突くことが出来ない、とされている。

しかし、核兵器を持たない国で中立国を宣言している国は存在する。

核を持たずに、日本の防衛力で日本の安全保障を確保することも選択肢に入れるべきである。日米同盟は日本の選択肢のひとつにすぎないことを明確に認識するべきである。国内に外国軍が常時駐留することは普通の国の姿ではない。

基地移設問題で米国が主権者であるかのごとき行動を示すなら、日米は決別すれば良いのだ。米国は日本を属国と位置付けるから高飛車な態度を示すのである。

米国にひれ伏す外交からの訣別が鳩山政権に求められている。

普天間基地移設問題を、鳩山政権を攻撃する「政争の具」として取り扱う、反鳩山政権陣営の行動は、主権者である国民に対する背信行為である。

すべての主権者が一丸となって、米国にも言うべきを言い、これまでの対米隷属を改めることが大切なのだ。多数の自民党議員、メディアは主権者国民の側に立っていない。日本を属国とみなす米国の手先となって行動している。

普天間基地問題で鳩山政権が正しい着地点を見出すためには、米国との対立を恐れてはならない。日本には日本の事情があり、日本国内のことについて決定する権限が日本政府にあることを忘れてならない。米国がこの基本事項を認めぬなら、そのような国と友好的な関係を築くことはできない。日米決裂をも辞さない強い姿勢が必要なのだ。

悪徳ペンタゴンによる日本政治支配を堅持したい米国は、普天間問題を鳩山政権攻撃のカードとして利用しようとしている気配さえ窺える。これは、許されざる内政干渉である。

普天間問題を打開する最大の決め手は、鳩山政権が日米対立をも辞さない強い姿勢で交渉に臨むことである。鳩山政権が言うべきことを言い、その結果として日米対立が生まれるなら、日本の主権者国民は一丸となって鳩山政権を支援しなくてはならない。それが日本の自主独立を重視する日本の主権者が示すべき行動である。

主権者である国民が、米国、大資本、メディアの誘導に乗り、深く考えもせずに主権者国民のための政治体制確立を追求しないのなら、悪徳ペンタゴンによる日本政治支配の構造は永遠に存続し続けるだろう。主権者国民の行動がこの結果を生み出すなら、それは自業自得である。

主権者国民のための政治を実現するには、主権者国民自身が自覚し、偏向メディア情報に対する疑念を常に忘れぬようにしなければならない。

主権者国民のための政治を実現するための具体的な方法は、鳩山政権を支援し、そのうえで、鳩山政権に

天下り全面禁止

企業献金全面禁止

対米隷属外交からの脱却

を必ず実行させることだ。

主権者国民が賢明さを備え、ぶれないことが不可欠だ。

【転載終了】 　

コメント
01. 2010年4月06日 22:15:45: RnwIc 植草教授、さすがの論考です！ 曇りのない公平な目で見て、ブッシュ政権から以降のアメリカは、世界中で 鼻つまみの嫌われ者だと思います。 歴代傀儡政権の自民党が、どんな約束をしようと政権が変われば政策が変わるのは当然のこと。国家そのものが変わるのだから、同じ約束を守れと言う方がおかしい。どこまでもチンピラのいちゃもんをつけてくるなら、『戦後からいままで引き受けてきた米国債で、米軍基地の撤退作業を”買い取って”もいいよ』くらい言ってくれよ、岡田外務大臣。 いつまでたっても、日米地位協定などと言っている馬鹿な米国外交もそうだが、それに対して筋の通った正論も言えない日本の外交も、児戯に等しい。 何のために国民の税金で俸禄を食んでいると思っているのか！ 日本人はそんな骨なしじゃない！と表明して欲しいのは俺だけじゃないと思うが。
02. 2010年4月06日 22:31:32: PL2.U 植草君 性犯罪被害者に先ずは謝罪せよ！
03. 2010年4月06日 22:52:56: uMGOz ＞02君 かなり頭が悪いのですね。 被害者が居ないのに謝罪できる訳がないでしょ。
04. 2010年4月06日 23:06:05: xCpW7 植草氏本人が冤罪を主張しているのに、何で謝らんとあかんねん。裁判で有罪になったから？それでも本人が無罪を主張しているのに、犯人として謝罪せよ？裁判は絶対正しい？じゃぁ足利事件は何なの？彼が絶対に有罪だという確固たる証拠は？何でここで謝罪要求するわけ？っと幾つか疑問を呈してみる。
05. 2010年4月06日 23:14:31: q69XV >>02 >植草君 >性犯罪被害者に先ずは謝罪せよ！ そのとおり。 人のことをああだ、こうだ言える身分ではない。 自分の起こした痴漢行為や、スカート覗き、セクハラについて、まずは真摯に謝罪すべきだ。 植草の痴漢の被害者、セクハラの被害者を何だと思っているのか。 痴漢は痴漢らしく、自らの痴漢行為を反省し、謝罪しなさい。
06. 2010年4月07日 00:12:01: ZTtoJ 最近、コメント者のIDが出ることで、特定の人物による工作員的な書き込みがハッキリ分かるようになって、ありがたいね。 たとえば、>>02、>>05ように、記事の内容に関係ないことで、植草さんを貶めようとしているのは、特定の人間のみだ。 あなたたちは仕事として行っているんだろうが、阿修羅住民は騙されない。
07. 2010年4月07日 00:43:52: iCxuB 　大前提として、鳩山(も含めた現在の日本の閣僚）は、まったく交渉能力がないだろうに。 　悪徳ペンタッチ植草氏は、そうした現状も理解してないのか？ 　鳩山が最後に外国要人と会ったのはいつだ？　たしかメキシコ大統領とだろう。そのあとの記者会見で、大統領の発言をでっちあげてしまい、向こうさんがあわてて火消しに回るということがあった。 　以来どの国も相手にしてくれないんだよ。 　鳩山の虚言癖はしばしばみられるが（トラストミーとか）、二人だけの会談の後、「この国もアメリカの悪口言ってましたよ」とかいわれたらたまったもんじゃない。 　かといってその下っ端の岡田外務大臣も、ジョーンズ国家安全保障担当補佐官に会談すっぽかされるありさまだし（怒ってはいけない。鳩山もオバマ大統領を残してシンガポールに行っているし、ＣＯＰ１５では先に一国だけ帰国している。小沢もインド首相との会談をドタキャンしている。いわば民主党の常習行為）、そもそもあっても話すことなんかない。普天間問題なんてまだなんも決まってないもんな。アメリカと話す前に沖縄と話す前に閣僚にも話してない腹案の状態なのだから。 　ああ、あと、この間のＧ８外相会合でも、共同記者会見でどの国の記者からも質問なかったんだ。岡田怒ってたけど、そりゃそうだろう、記事刷ってる間に訂正発言が入る国の外相なんぞに、訊くこたありませんわな。 　ほんとよその国のことなら笑えるんだけどなぁ。
08. 2010年4月07日 07:48:24: 0WfUN そうだな 決意をもって駅のエスカレーターに乗るべきだな
09. 2010年4月07日 12:37:27: DJuao >07 行間から滴り落ちるノスタルジー。ああ、戻りたい、自公政権の素晴らしかった日々。たかりまくって存分に啜った甘い汁！.....でも、戻るべき故郷は四分五裂して、もはや存在しないのです。前政権は世界の笑いものでした。遠からずして「荒れたるわが家に、住む人絶えてなく」。涙、涙。
10. 2010年4月07日 12:55:28: zmj4r q69XV は鋭意工作中です。 小鼠・ｹｹ中構造改悪も清和会別働隊みんなの悪党も大絶賛です。 この無知で売国根性丸出しの工作員には、この菊池氏、民主党小泉議員の動画の件も知らないのでしょう。 いざなぎ以来の好景気のからくりと構造改悪の実態をとくとご覧あれ。 こうすれば日本は蘇る 1〜3 http://www.youtube.com/watch?v=CIl6mzxb45I http://www.youtube.com/watch?v=iyh8r_DhkWw http://www.youtube.com/watch?v=yIq1-DhQugg 「小泉・竹中政策で死屍累々」− 民主・小泉俊明議員、国会で弾劾！ 1〜2 http://www.youtube.com/watch?v=ugmZ83eJjBk http://www.youtube.com/watch?v=F7ch9Gb1W7g -------------------------------------------------------------- 01. 2010年4月04日 10:29:06: q69XV 南青山さん みんなの党の背後にアメリカの連中がついていて、金も情報も提供しているとのことですが、そう考える具体的な根拠はどこにあるのですか？ 03. 2010年4月04日 10:59:47: q69XV 小泉政権の後期には、株価も上昇していたし、GDPも高かったのは歴然とした事実です。 つまり、小泉政権の手法（小さな政府で、民間を活性化し日本の成長を促す）は正しかったのです。 唯一の問題は弱者救済（セイフティネット）が十分ではなかったということ。 みんなの党が目指しているのはまさにその道であり、筋の通ったものです。 民主党の選挙対策のための理念なきバラマキとは訳が違う。 民主党の選挙対策のためのバラマキのとしては、所得制限を付けずに子供手当てを出し、高校を無償化したことが挙げられますね。 民主党のこういった理念なきバラマキでは、日本は崩壊します。

11. 2010年4月07日 14:07:41: 42oKL 植草さんの言われることに賛成です。アメリカは民主主義の国ですから、沖縄県民の意志を無視する事は有り得ないでしょう。植民地でないのなら、総理も意見は言えるはずです。それからどなたか知らないが、十年一日のごとく植草さんの昔の些事を、「本人や支援者は冤罪を主張している」。ネチネチと持ち出だす書き込みは、フエアじゃ無い。日本の男なら、そう言う汚いやり方をせず、桜花のようにキレイに、堂々と真正面から、議論で勝負すべきだ。
12. 2010年4月07日 18:36:24: qP5A2 読んでいて、魂の震える思いがした。 これは日本国独立への決意表明であり、今まさに私たちが、独立への決意を固める時であることを、植草氏が全身全霊を込めて訴えかけてくる文である。
13. 2010年4月08日 00:50:37: r4p9jEkOeM 植草氏は民主党支持のためにと、意図的に鳩山批判を封印すべきではない。支持をしっかりと大きく広げるためには、物事には是々非々で誠実に真実を語るべきだ。 この半年間、鳩山とその身内が勝利に浮かれてやりたい放題やった結果、当初高い支持率を自ら激減させた事実を直視しなければならない。これぐらいならバレないだろうと脱官僚に背き国民の生活をないがしろにした施策を次々と滑り込ませ、事業仕分けのような子供だましで有権者をうまく煙に巻いた気でいる。これは検察に完全に首根っこを押さえられた鳩山の、政治家としての限界ではないのか。 結果、現実の霞が関改革は大幅に後退し、もはや政治主導の体をなしていない。官僚にとっては自民時代よりやりやすい春到来である。 選挙公約でもあった取調べ完全可視化法案の先送りを早々に決定。脱官僚の肝であるはずの国家公務員改革法など、検察・警察・宮内庁等の人事権を政治家に対して神聖不可侵と明文化してしまい、さらに公務員給与の削減を完全に白紙撤回した。これでどうやって政治主導で霞が関のムダを削ると言うのか？ さらに天下り根絶と言いながら、茂木議員のような１８もの天下り先で役員をする整理される側の当事者に、天下り根絶の目玉である「事業仕分け第二弾」を仕切らせる。枝野のような「国民の生活が第一」など鼻から屁とも思わない親マスコミ・親官僚の大臣にすべて仕切らせる。こんなもの財務省主導のテレビカメラの前のパフォーマンス、まったくの詐欺である。今の鳩山は検察に命じられるがまま、国民の目をごまかしながら官僚の権限強化のため日々下働きをしているようなものだ。 植草氏は、小沢一郎の影響力を計画的に排除して旧知の親友と官僚出身者・労組幹部出身者で閣内を固めた鳩山政権の真実の姿を、そろそろ読者にも正直に伝えるべきだ。原発の強力推進・普天間基地問題の先送り、など、八方美人に周りに流されたあげく、脱官僚・国民への主権奪還をまさに放棄しようとしている鳩山の現在の危険な政治姿勢をしっかり直視すべきだ。 そのうえで、それでも国民主権実現のために鳩山を支持しなければならない理由を、筋道立てて力強く国民に説得すべきではないだろうか。もはや敵は外の「悪徳ペンタゴン」だけではない。民主党内にいる反小沢派議員だけではない。衆院選の歴史的大勝利をもたらした「国民の生活が第一」の初心に帰り、当の鳩山自身が一番大きく変わらなければならないのではないか。

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