投稿者 みちばたの蝶 日時 2010 年 4 月 05 日 21:01:14: JxOH7lIi5LSzQ
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小沢一郎への<想像力>
2010年04月05日 02時26分37秒 | Weblog
僕は、小沢一郎や民主党の応援団のブログや掲示板を見るのが、
好きではない。
僕などから見たら、どうでいいような事柄に、
ああでもない、こうでもないと、
過大な意味づけをして騒いでいる姿に、ついていけないからだ。
日々の小さな政治的騒動なんか、どうでもいいことだろう。
君たちは、
もっと違うことを、
もっと本質的な小沢一郎を、語り合うべきではないのか。
と思ってしまう。
なんてことを書くから、
僕は嫌われるのだが、
思うのだから、仕方がない。
小沢一郎は、1993年に、『日本改造計画』という本を出した。
いまの「熱狂的小沢ファン」の中で、どれくらいの比率がこの本を読んだのか、
僕は知らないが、
おさらいをするならば、
『日本改造計画』で、
小沢一郎は、3つのことを主張していたはずだ。
1 大企業の弁護士化した政治家を、「国民のための政治家」に戻せ。
2 地方分権は、これを早急に推進すべきだ。
3 憲法9条を変えられない現在の国情では、
国連を中心とする国連軍の中で武力行使をするしかない。
彼は、
この3つを実現するためには政治改革が必要である、と判断し、
小選挙区導入による2大政党制の実現のために、
この17年間をついやした。
17年は、たしかに、長い。
しかし、
大勢の人間(政治家)がいて、
それぞれの思惑があって、
それが衝突したり、妥協したり、反発しあうのだから、
一直線に事が進まないのは、当たり前のことだ。
まして、彼は、ずっと野党に身を置いていた。
なおさら実現には、時間がかかる。
よく、
「小沢一郎は無口だ」
と言われる。
多くの「小沢ファン」たちも、おそらく、それを信じているように見える。
しかし、
僕は、
小沢一郎は、あれだけ『日本改造計画』でおしゃべりしているじゃないか。
あれ以上、小沢一郎に何を語らせたいのだ?
と、思ってしまう。
僕は、自分の日記でも、
よく、
「最初の約束は大切にする。
それから後のいちいちは、そんなことはどうでもいい」
と書いてきた。
読んでいる<未知の読者>諸氏が、どう受け止めてきたのか、
聞いたこともないので、わからないが、
僕は、
そういう男の姿勢を大事に思ってきたから、
小沢一郎が、今、何を言いたいか、よくわかるつもりだ。
小沢一郎は、
きっと、こう言いたいのだ。
「ちゃんと、『日本改造計画』を読んでくれよ。
俺は、
あそこに、
自分の理念も思いも、ちゃんと書いたじゃないか。
17年経ったからといって、それが薄れるような軽いものを書いた覚えはない。
ずっとそれで、ここまで頑張ってきた。
あそこが俺の原点であり、現在だろう。
今あらためてしゃべることなんか、ないよ」
僕などの見る限り、
小沢一郎という政治家は、
見栄えのいいタイトルだけの本を出版し、
書けば書ききりそれっきり、
といった、そこいらのだらしない政治家たちとは違い、
60万部を売った本の著者としての責任を果たそうという誠実さを持った男だ。
多くの小沢ファンが、本気で小沢一郎を理解したかったら、
彼の『日本改造計画』をひもといて、
例えば、
現在騒がれている沖縄の米軍基地問題を、
「彼の主張する国連軍とのからみの中で、
彼はどのように処理する気であろうか?」
と、
<想像力>を働かすべきなのだ。
しかし、
多くの人たちは、
新聞やテレビの小沢報道を批判しながら、
結局は、そこいらから流れてくる情報に足元をすくわれて、
ああでもない、こうでもない、
と、
答えの出ない論議を繰り返すばかりのように見える。
もう一つ、
たとえて言うと、
かつて、「保保連合」とか「大連立」という構想があって、
小沢一郎は、政治家やマスコミから、叩かれた。
あまり文字になったことはないみたいだが、
小沢一郎に近い政治家の話によると、
小沢一郎の本心は、
「とりあえず一緒になって、乗っ取ったらいいじゃないか」
というものだった、と言う。
そうした小沢一郎の動きに、
「国民に説明責任を果たしていない」
と非難が出たのだが、
「今からあいつらと一緒になって、
あいつらの組織を乗っ取ろう」
という本音を、
どんな馬鹿が口にするのだ?
死んでも公表できない本音ではないか。
といったように、
本気で小沢一郎を理解したいのなら、
その時、武器になるのは、
メディアやネットから流れ出る情報なんかではない。
一冊の『日本改造計画』という書物と、
個々人の<想像力>、
その二つがあれば、事足りる。
僕自身は、
小沢一郎のファンでも、応援団でもないが、
僕の<未知の読者>の中には、
これまでのいきさつ上、
小沢一郎ファンが大勢いる。
せめて、
僕の<未知の読者>くらいには、
小沢一郎に対する豊饒な<想像力>を養ってもらいたい、
と、
切望している。
最後に、
とってつけたように、つけ加えさせてもらうと、
小沢一郎は、<哀しい男>だ。
その真意を、国民の多くに理解されることなく、
まるで、建設中断のビルの鉄骨のように、
雨ざらしの中で、さびしく、無言で、屹立してきた。
僕は、17年間、遠くから彼を眺め続け、
そういう男らしい耐え方に<哀愁>を感じ、
エールを送ってきた。
願わくば、
彼に、「本物の理解者」が一人でも増えんことを。
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