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アメリカ型「自己責任」社会は無責任社会。(慶應義塾大学経済学部教授・金子勝)
http://www.asyura2.com/10/senkyo83/msg/730.html
投稿者 ajax 日時 2010 年 4 月 05 日 17:51:55: yTkS8tBuN9lVU
 

この国は、リーダーたちは誰も責任をとらず、みなが縮こまっています。そして、この活力の低下は、社会の隅々まで驚くほど進んでいます。この何とも生きづらい社会はどうしてできたのでしょうか。

私は、自己責任を主張する人ほど、決して責任をとろうとしない人であると思います。「絶対安全」と書いてあるものほど、安全じゃないのと同じですね。思い出してください。ちょうどトップが誰も責任をとらないまま不良債権問題で日本経済が苦しんでいる時、「構造改革」論が行き交い「自己責任」論が強調されるようになりました。しかし皮肉なことに、これは社会的責任を逃れる論理であり、究極の無責任社会を生んでしまったのです。そこに一つのパラドックスが潜んでいます。そして、この逆説が非常に日常生活のレベルにまで及び、ゆとりがなくなりギスギスした監視社会をもたらしていきます。

では、なぜそういうことが起こるのでしょうか。思い起こすと、イラク戦争に際して、3人の青年がゲリラの捕虜になった出来事に、問題の起源をさかのぼることができるように思います。たしかに青年たちは危険地域に足を踏み入れるに際しても、十分な配慮に欠けていた部分があることは確かです。しかし当時、この国のメディアはみなアメリカのイラク戦争支援と自衛隊派遣を正当化するために、いかにゲリラが参入し危険な状態になっているかについて十分な報道をしていたとは思えません。ひどい「戦闘地域」なら、自衛隊を戦場に派遣することになり、限りなく憲法違反に近くなってしまうからです。その意味では、当時のパウエル国務長官は、彼らを「若者の勇気ある行動」と表現しましたが、それも少し的外れな部分があります。

ともあれ、こうしたイラク戦争をめぐる政策的矛盾とメディア報道はあまり問題にされませんでした。日本国内では、彼ら青年は日本全体に迷惑をかけた人間であり、本来なら税金を使って政府が彼らの救済に動くのは問題であり、危険な地域に「勝手に」行った若者の「自己責任」であるとの議論で問題をすり替えようとしたからです。しかし、本来なら、そんな危険な地域に自衛隊を派遣して問題がないのだろうか、それは戦争に参戦することにならないか、ということになるはずですが、まさに小泉「構造改革」の「自己責任論」が、すりかえの論理に使われていきました。

その一方で、間違ったイラク戦争の支援を書き立てた新聞の多くは、その後も「自己責任」をとることはほとんどありませんでした。レベルがあまり高いとは言えないアメリカの新聞でさえ、言説の社会的責任という見地から自己検証記事を掲載しました。日本で簡単であれ自己検証をしたのは、毎日新聞くらいでしょうか。イラク戦争を煽った大新聞は、もうメディアとしては終わっています。このブログで、この国は今ミッドウエイ海戦後だと書きましたが、イラク戦争に反対している間、私は「非国民」の反戦主義者にされていました。当時、私の気分は戦時中でした。あ〜あ、おバカたちがトップを占領している国には未来はありません。

問題はもっと複雑で、社会の隅々にまで行き交っています。この独特の「自己責任」論によって、実は日本の社会の隅々まで無責任社会になっていったからです。「自己責任」社会では、余計なことをして「自己責任」をとらされるのを嫌います。そして、皆が共同して社会や他人にかかわることを徹底的に忌避するようになります。何せ、何でも自己責任ですから。その一方で、自分の利益だけは守りたい。自分の利益を守るためには、訴訟をしてでも守ろうとします。

実際、昔なら問題が起きても、社会の知恵でうまく処理していたはずですが、「自己責任」社会では、他人や社会に驚くほど無関心で自己利害だけを主張して、時には訴訟に及ぶようになっています。そのため、日本の社会は、事故や訴訟を未然に防ぐという名目で、何でも禁止していく予防拘禁社会のようになっています。たとえば、学校の校庭では、野球もサッカーも禁止です。地域によっては、つぎつぎと公園のブランコを取り外されているようです。子供が怪我したら、訴訟を起こされてしまうからです。

ある埼玉県の市役所の人に聞いた話ですが、最近、隣家が小学校の子供の声がうるさいと怒鳴り込んだり、公園のバスケットのボードを外せと主張するだけ主張して隣家同士が喧嘩したりすることが起こります。その中には、後から引っ越してきた人だったり、自分の家では犬が吠えていたりする人もいます。ついに昨秋、東京西部の市において、公園の噴水で遊ぶ子供の声が騒がしいと、病気療養中の女性が訴えて勝訴しました。病気の女性の気持ちは察するしかありませんが、たしかに非常にイライラするのでしょう。しかし、役所の調整は不調に終わりました。問題は、この判決が出てから、役所の人々は未然に訴訟になるのを恐れて、予防的に行動するようになり、つぎつぎと訴訟を避けようと動くようになっていることです。

こうなると、誰も責任をとらされないために、他人や社会に関わりたくないというようになっていきます。たとえば、近所同士で問題が発生しても、自分の利益に関係ない限り、かかわらない方が得だということになっていきます。このような予防拘禁社会では、犯罪を未然に予防するために、そこいら中に監視カメラが設置されるようになっていきます。その結果、いつでも誰かがあなたを「監視」していますが、あなたは自分が監視カメラで守られていると錯覚するようになっていきます。

友人の医師である児玉龍彦氏に聞いた話です。ここにリスクがある手術を必要とする患者がいるとします。医師が不足して、手術の人手が足りずにリスクがある場合も同様です。もし、リスクを冒して失敗して死亡させれば、「作為の責任」。リスクがあるからと手術を断り、何もしないことで死亡したら「不作為の責任」。訴訟となって、どちらが証明しやすいかと言えば、「作為の責任」です。そうだとすれば、ますます「不作為の責任」を選ぶようになります。訴訟社会が行き過ぎて、医者はリスクが高い手術を避けて、結局、何もしない方が訴訟の対象にならないですむので、医師不足で体制が整わなければ、必然的に患者のたらい回しを生んでしまいます。

これらの現象は、日本の社会が、誰も責任をとらない無責任社会になっていることの裏返しではないでしょうか。考えてみれば、戦略を考えられない無能なリーダーにとって、市場原理主義ほど便利な道具はありません。すべてを「市場」という「神の手」に任せればよいからです。そして何か問題が起きても、マーケットが決めたことだからということで、責任を問われないですみます。

その一方で、多くの人々は世代間の連帯で成り立つ社会保障制度を信用しなくなります。やがて「自己責任」の社会では、自分の殻に閉じこもって、誰も他人や社会にかかわって責任をとらされたくない、だったら何もしない方がいい。だけど自分だけは守りたい。繰り返しになりますが、こういう心性はやがて自分本位の監視社会に行き着きます。そして、こういう社会は、著しく活力のない社会となりうるのです。

いま日本の社会では、そういうメンタリティを身につけた人たちが増えているような気がしてならないのです。とりわけ、雇用が破壊され、「自分を守る」ので精一杯な若者たちにそれが浸透しているのが気がかりです。小泉「構造改革」がもたらした「失われた20年」は本当に深刻です。
http://blog.livedoor.jp/kaneko_masaru/archives/1214667.html  

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コメント
 
01. 2010年4月05日 20:54:16: xABd9
ところで、投稿者の意見が、ないのですが???
例えば、これでは、大学の単位は、もらえませんよ。
君の意見は、ないのかね?
と、言われる。

02. 2010年4月05日 22:19:37: nblGc
「自己責任」という言葉自体は使われなくなったが、他人の責任ばかり追及し、責任回避する行為自体は、未だ残っている。
自分が受け入れられるのは当然だが、他人は許さないという妙な個人主義な考えも根強い。そして今もなお、強者と弱者ではなく何故か弱者同士が互いにいがみ合っている。

03. 2010年4月06日 00:31:11: IBsKT
そもそも農耕民族に自己責任は似合わない。
目立たなく、地味に裏作業するのが農耕民族気質
TVで大げさに叫んで自己アピールするのがお似合いなのは正反対の
遊牧狩猟民族気質な人達だけ。

04. 2010年4月06日 01:39:19: IBsKT
絶対核家族→アングロサクソン、オランダ、デンマーク
平等主義核家族→フランス・パリ地方
外婚制直系家族→ドイツ、スウェーデン、韓国、ラングドック、ケベック
外婚制共同体家族→ロシア、トスカナ、中国
内婚制直系家族→日本、イスラエル
内婚制共同体家族→アラブ世界

上下の差異が大きいほど対立が深くなる構図(アングロサクソンVSアラブ)
日本もアングロサクソン世界とは対立する構図となる
http://www.honza.jp/senya/1/matsuoka_seigow/1355


05. 2010年4月06日 02:24:48: TOFIS
ボクシングは体重別で細かくクラスが分かれている。
なぜか?体格の大きい人と小さい人が戦ったら力の弱いほうが不利だからだ。
だからこそルールがある、階級がある、規制がある。

新自由主義というのはそんなルールや規制など関係ナシに、
強いものだけが勝てという思想である。そこでは、体格によるクラス分けがない事
はもちろん、更に拳銃や大砲まで持っている。そんな状態で
二人が戦ったら、強いものが勝つに決まっている。

そして彼らは言う、ここは自由が認められた世界だ、くやしければ
君も体格を良くしたり、拳銃を持つことが出来る。
なぜそれをしないのか、君が負けるのは自己責任だよ、と。


06. 2010年4月06日 03:30:46: Ij0fp
日本の伝統スポーツはみな新自由主義なのか。

そういえば、日本の仇討というのもいくら強い助太刀を連れてきても良いのでしたね。一対一の決闘ではないところが上で言う新自由主義っぽい。


07. 2010年4月06日 10:43:31: muK5.
イラク戦争当時の金子氏は、某深夜の討論番組で
めちゃめちゃにやられているのを思い出すが、
振り返ってみると氏の意見は真っ当なものであったことがわかる。
「自己責任という無責任」というのは
正にその通りであると思う。

08. 2010年4月06日 13:37:07: GoiRI
自己責任論なんてのは、平たく言えば
「俺は関係ないぞ!お前が責任取れよ!!」
って言ってるようなものだからね。

09. 2010年4月06日 13:39:02: NAjK2
財政再建も、新自由主義残滓の容認前提なのか、排除が前提なのか、整理して論じられべきではないでしょうか。このことは消費税率アップまでのプロセスと上げ幅に影響するのではないか。

無意識のうちに新自由主義の残滓を放置すると、セーフティネットコストに財政は押し潰されてしまう。新自由主義は格差拡大に働き、その結果セーフティネットの規模も大きくならざるを得ないからだ。現政権は、旧政権のつけ(低所得層が増大し所得税収減&生活保護費拡大)を払わされ財源面で苦労している。
一方新自由主義の残滓を排除すれば、企業の負担(社会保険料など)は増える方向に働くが、セーフティネットコストは縮小する。さらにセーフティネットコストを、累進税率を元に戻すことで高額所得層に一部負担して貰う。
新自由主義の問題点は、セーフティネットにかかる多大なコストを政府に付け替える点にある。国の経済成長が相当程度期待できる段階にあるときはまだ良いが、国家が成熟し少子化と高齢化が同時並行で進行するようなステージに有っては全くのミスマッチ。新自由主義政策を展開した小泉・竹中は厳しく弾劾されるべきだろう。未だに新自由主義容認の考え方に侵されている政治家、官僚、マスゴミがいるのは信じ難い。
今後政権が実施すべきはまず派遣労働を小泉構造改革以前に戻す(労働者派遣法の改正は閣議決定済みだが専門職派遣で一部積み残し)。次に新自由主義のもと勝ち組に手厚くした所得税の累進性も以前に戻す。併せて勝ち組に乗った公務員給与の引き下げ&算定基準の見直し(人事院は1000万人にも増えた200万円以下の所得層をスルーして民間給与との比較をするのはおかしい)。
それでも不足する分を消費税引き上げで補うのは当然だが、(事業仕分けを経て)行政の無駄を無くすことで事足れりとするのは間違っていると思うがどうでしょう。参院選で政権基盤が安定すれば、荒治療も可能となるので民主に単独過半数を確保させなければならない。
なお新自由主義との決別で国内産業が空洞化するとの嚇しが入るのが常だが、海外移転の多くはそういう理由で進行するわけではなく、少なくとも大企業では開発・生産の現地化であり経営戦略上のニーズなのだ。従って海外移転の穴を埋めるには新産業を育てる必要があり、かってのように個別企業任せではなく横断的戦略的なバックアップが必要なのだろう。あと長年に亘り日本の成長を下支えしてきた技術・技能を有する中小零細企業をどう持続してもらうかも重要なテーマでしょう。


10. 2010年4月06日 18:45:35: 42oKL
何でも、グローバリズムの名のもとに、日本へ持ち込んで、これが、普遍の真理だと称して無条件に従わすと言うのは誤りです。植民地でないなら、日本の伝統、文化、大和ごころを、何党に関わらず重視すべきです。伝統は昔から、国民の「生活第一」であつたはずです。弱肉強食の政策に追い詰められ、病苦や生活苦のために自死した幾万人の無念の死を思うとき、ハゲタカに弱者を食わすような政治は間違いです。日本人を「ハゲタカのエサに提供するような政治」は二度とご免です。腐敗し堕落しているマスメデイアも、日本人のこころを忘れないで欲しいです。

11. 2010年4月06日 19:59:10: ZzFEQ
新自由主義と云うやつらは、典型的な自己中人間だと思います。
資本によって人間性が疎外されていけば、必然的に自分の利益追求ばかりにしか目が向かなくなり、自己中人間になっていくのは必然なのです。
資本主義が発展していくと、どうしてもこのような人間が溢れ返り、行き詰っていくのです。
もともと資本に内包された矛盾なのです。
誰しもみんなそんなことは分かっています。
でも小泉とか竹中に象徴されるような人々、つまり競争に勝って自分さえがっぽがっぽ稼ぐことが出来れば、他人なんか知ったことではないと本気で思っている拝金主義者がいることで、新自由主義が蔓延しているのです。
世の中には、いろんな立場の人がいるのに(例えば生まれながら障害を持たされている人とか)、人間らしく支えあい共に高まって行こうと云う姿勢は全く持たず、自分さえぬくぬくと生きることが出来ればよいと思って、「自己責任」なんていう言葉を吐き捨てているのでしょう。
こいつらの人間性は、ほんとうに小学生以下だと思います。
こいつらは、今は元気で自らの努力でいくらでも競争に勝てるという思い上がりのようなものを持っているのでしょう。
人間なんて一寸先は闇です。
次の瞬間に交通事故に遭って障害を負うことだってあるだろうし、突然の自然災害で食料すらなくなることもあるかもしれません。
金をいくらたくさん持っていても、決して一人だけでは生きていくことが出来なくなる場面が到来する可能性はあるのです。
そんなアクシデント的なことだけでなく、歳をとって身よりもなくなることもあるし、体も動かなくなることだって、痴呆になることだって高い確率であるわけです。
ですから、支えあって生きていくことはおろそかには決して出来ないのです。
「類的存在」と云う言葉もありますよ。
新自由主義者のやつら、そんなことをかんがえたことがないのでしょうかね。
世の中にこういう人間が増えてくれば増えてくるほど、社会は不健全になっていくのは、自明です。
だから、小泉・竹中政権の時から、悪徳ペテン・偽装・詐欺・などの商法が大流行しだし、こんにちまで増える一方です。今日なんかの新聞の見出し見ていると、詐欺的な「0円携帯」のことが出ていましたね。大手の電話会社までこれですからほんとうに世の中病んでいます。
そして、小泉・竹中政権から、弱者はどんどん切り捨てられ、自殺者が急増しました。
小泉・竹中によって日本はグチャグチャにされ、ひどい社会にされてしまいました。

12. 2010年4月06日 20:04:49: IRZe0
>植民地でないなら、日本の伝統、文化、大和ごころを、何党に関わらず重視すべきです。

米国の実質的植民地支配の為に作られたのが、自由民主党ですから。。。
岸の戦犯解除は米国に忠誠を誓ったからでしょう。


13. 2010年4月06日 22:40:54: 6mjAS
>「イラク戦争の支援を書き立てた新聞の多くは、その後も「自己責任」をとること
はほとんどありませんでした。」<
>「イラク戦争を煽った大新聞は、もうメディアとしては終わっています。」<
 
→戦前の満州事変前後の以降、大新聞は戦争を煽り、戦争の度に売り上げを伸ばしてき
たといわれています。戦争という国家としての大事件に際しても、売り上げ第一主義、企業としての利益に徹する大新聞に、メディアとしての良心を期待できないのは、今も変わらないということ
でしょう。

14. 2010年4月06日 22:42:32: idXuJ
正直に言おう。

外国にいて、60過ぎの日本人が、長期滞在してるが、其の生態は、英語は喋れず

現地語もダメ、こんな、大人達が、俺は日本で上場会社の〜部長、役員だった。

ヒマラヤの山猿みたいな、短足人が、背中にATMを背負ってるだけ。

致命的だね、10年も英語を学習していて、喋れない。日本人だけ集まり、他人の悪口、これが今の親次世代の現状。世界どこでも。

こんな日本人が、いまの日本をだめにした世代です。

とうぜん、今の日本がかかえてる、問題はわれわれ団塊の世代の責任です。

鎖国遺伝子の農耕民族では、これからの世界変革にとりのこされます。

英語が話せない日本人にパスポートを発行するな!

英語を話し、どんな異民族とも臆せず、付き合える、国民にしない限り、

低次元の政治闘争、低マスコミ情報のみの受諾、世界の田舎国民で終わる。


15. 2010年4月06日 22:53:02: G71oj
自己責任という言葉は無責任な小泉政府にとっては便利な言葉です。
弱者を全て自己責任という言葉で追い込めるのですから。
その結果、自分が悪いと意識させられ、セーフティーネットもなく、誰も助けて
くれない悲観で自殺者が増えていったこと、また、弱者に対する思いやりよりも
自己保身に大多数の国民が陥ったことは最悪の事態です。
自己責任の対局に社会的責任があります。
国が弱者に対して思いやる最低の責任のことです。
国ばかりでなく、企業も当然、社会的責任があります。
利益優先で、正規社員を減らし、非正規社員を減らし、人間を材料と同じ変動費
扱いしたことは社会的責任を果たしているとは言えませんね。
小泉・竹中路線の元、国も企業も社会的責任をないがしろにして、弱者切り捨て
、国の崩壊を招いたことは国賊ものです。
鳩山さん、小沢さん、亀井さんには是非頑張ってもらって日本を良い方向にもって
いってもらいたいですね。
連立の亀井さんの頑張りに民主党も大分救われていますね。
亀ちゃん頑張れ!!!

16. 2010年4月07日 00:06:29: Vcy6d
自己責任という言葉は個人が言う分には賛成ですが
国、政府が言ったらおしまいですね。
すべてが、自己責任で片付ければ、政府はいりません。

17. 2010年4月07日 02:09:07: DQHdc
>>16さん 
端的ですが的を射ていると賛同します。

「新自由主義」対政府関与という意味での「ケイジアン」みたいな、観念論的イデオロギー論争に陥らず、経済指標に照らして、所得再分配機能における税率改定に臨んでもらいたいと思います。

マルキシズムが壮大な社会実験を経て破綻したのと同じく、揺れすぎた振り子は元に戻ろうとするだけのことです。それが大多数の人々の、知恵と良心の結果であることを、歴史が容易に証明しています。

個人的には、フローよりも資産税系の累進強化による再分配の方が、過去のひずみを含めてうまく修正できるように思いますが、新自由主義を声高に奉ずる人々には、必誅すべき悪魔の謀議に聞こえるでしょうね。

嘘か本当か分かりませんが、ブッシュ大統領が相続税ゼロへの政策展望をしたときに、ビルゲイツは、国民の階層化を避け誰しもが挑戦できる社会(機会均等)のために反対を表明、とたしか数年前の日経新聞にありました。

日経新聞のことですから、こういったイデオロギーに繋がる記事は特に眉唾ですが、品性か歴史観のある人間であれば、奇特な意見ではありません。


18. 2010年4月07日 02:10:05: e1fSR
新自由主義の信奉者は小泉・竹中だけではありません。自民党の中にもみんなの党にもにも民主党にもいます。彼らは小泉・竹中路線へのターンの機会を探っているように見えます。そういう政治家への監視と決別が大事だと思います。彼らはレトリックがうまいので、乗せられやすいので要注意です。

19. 2010年4月07日 03:44:41: Og082
人間と他の動物とを分ける本源的な部分が、弱肉強食であるか否かという事だと
思うことが良くあります。
縄文時代の遺跡から小児麻痺のような病気で肢体不自由になった人の人骨が出ていますが、
平均寿命が30歳代というような、きびしい生存条件だった当時ですら、この人物はコミュニティの庇護のもと成人年齢まで生きたと推察されている。
しかも、歯が異常にすり減っている事から、彼は唯一自由に動く口を使って、革なめしか植物の繊維を取る仕事をやっていたらしい。
障害を持つ人にも生きる価値を認めて、彼なりに可能な役割を与える、そうした心証が数千年前の社会の構成員にすでにあったのですね。
さらに遡れば、数万年前の人類の遺跡からも、80歳代くらいの老人の遺骨が結構出てきたりする。
野生動物なら、歯がダメになった段階でアウトなのは言うまでもありません。
現世人類とは種を異にすると言われるネアンデルタール人類においても、怪我か病気かで自由に動けなかったらしい人物が、
障害を負った後もかなりの期間生存していたという証拠が化石から分かっている。

新自由主義者のもたらした、労働の機会や経済生活の不平等に起因する社会の構成員相互の断絶、弱者が弱者を叩く一方で金持ちのみ肥え太っていく仕組み、
障害者自立支援法や長寿医療制度といった美名に隠れた「弱い者は死ね」という思想・・・
人類の進歩とは、皆が暮らしやすい社会を作るための不断の努力の連続だとかつて考えていたのですが、どうやら日本では違っていたみたいですね。
新自由主義者とは、数万年以上の人類進化の末に生まれたミュータントだとしか思えないのです。


20. 2010年4月07日 09:52:28: KplJA
 都合のいいときだけ自己責任を主張するアングロサクソンに骨の髄までしゃぶられるなよ日本人、という金子氏の心温まる警告に感謝したい。「この生きづらい社会」はだまされやすい国民性に由来する。年金がとられ蓄えもくわれそれでも自覚できない国民に残るのは「投資は自己責任でどうぞ」というありがたい教訓だけだね。みんなもっていかれたのは自分たちの責任だ。そのツケを日本の若い人たちに押し付けるな。悔しかったら頭を使って自分たちで取り戻せ。郵政民営化で国を売ったやつらをたたきのめせ。決起して戦わなければもっともっともってかれる。

21. 2010年4月07日 12:24:28: OZBFd
皆が他人に責任を負わせようとする→訴訟社会→訴訟予防に動くのが合理的→責任を負うものがいなくなり皆が損をする

という趣旨については、賛成です。

しかし、イラク戦争をめぐる政策的矛盾を、「イラク三人質」の自己責任論にすりかえた、という議論には、結果的に操作された国民世論の動向としては、そのとおりな面があるとしても、論理的には承服しかねます。

「イラク三人質」の自己責任論は自己責任論、イラク戦争をめぐる政策的矛盾は政策的矛盾、このふたつは、互いに独立したもので、それぞれに追求すべきものです。
「イラク三人質」の自己責任論を強調するあまり、イラク戦争をめぐる政策的矛盾が隠されてはならない、というのはそのとおりです。
しかしその一方で、いかに、イラク戦争をめぐる政策的矛盾があろうと、「イラク三人質」の自己責任を問うてはならない、というのもおかしい。

当時、「イラク三人質」の自己責任論に対し、「イラク三人質」の自己責任論を強調するあまり、イラク戦争をめぐる政策的矛盾が隠されてはならない、という議論で反駁していたサヨクブログがよくみられました。しかし、Aが問題だ!という指摘にたいして、Aを問題視するあまり、Bの問題を忘れてはならない、というのは、論理的にはなんの反論にもなってないことを、金子氏もふくめ、確認すべきでしょう。


22. 2010年4月07日 16:42:34: 0fLM0
自己責任社会万歳!!!

健康保険、年金制度は社会主義だから廃止だ。年金が欲しければ自分のカネで積み立てろ!医者にかかりたければ自分のカネでかかれ!カネのない奴は死ね!カネがないのは自己責任だ。

税金で保育園や幼稚園や学校に補助金を出すのは社会主義だからやめろ!保育園に行きたければ身銭を切れ!カネがなければ学校に行くな!カネがないのは自己責任だ。

税金で道路を造るのは社会主義だからやめろ!道路は全部民間に売却しろ!国道・県道・市町村道は全部民営化だ!そうすれば国や市町村にカネは入ってくるし、新しい道路を造る必要もない。道路を買った民間人はゲートを作ってカネを取ればいい。カネのない奴は道を歩くな!カネがないのは自己責任だ。

自己責任社会万歳〜!!!


23. 2010年4月07日 17:04:14: 0fLM0
17さん

>個人的には、フローよりも資産税系の累進強化による再分配の方が、過去のひずみを含めてうまく修正できるように思いますが・・

フローの累進強化の方が税収は上がるし、社会の均質化は進むと思います。資産税強化は生業圧迫にならない水準設定が必要ですね。相続税も同様、家業や生活手段の召し上げにならない工夫が必要です。多額の金融資産は相続税で全額没収でもいいかなと思っています(笑)。

いずれにしても税制改正は民主党に是非やって貰いたい。目指すは中産階級の再構築、格差是正の方向ですね。


24. 2010年4月07日 20:45:20: cA0E0m4Lcg
自己責任を標榜する政権が、バブルの後始末で責任のない人達から金を巻き上げたのを、私は死ぬまで忘れません。

25. 2010年4月08日 01:02:11: Sx4BKLXNCo
自己責任と聞くと、イラク人質事件を思い出すが、かつて、あれほど責任を問われた人間など他にいるだろうか。
どんな犯罪者であっても、そのような扱いを受けた者は聞いたことがない。
江戸時代の市中引き回しの刑が行われていた時代ならいざ知らず。
犯罪者以上の犯罪者扱いだったが、今でも、同じなのだろうか?
おそらく、未だに変わらないだろう。皆で決定付けたのだから。

他人の責任のみを強調し、自分は責任を取らずに住む。
かつて、相手を泣き寝入りさせる便利な言葉として、政治家、メディア、公安、そして一般庶民までもが、自己責任なる無責任の極みである究極の個人主義者の言葉を定着させた。

未だに自己責任を主張する個人主義者は自己責任でさっさと死んで欲しい。


26. 2010年4月08日 12:40:11: 7kWHhI61hc
曲がりなりにもボランティアでイラクへ行き、人質になった件では政府からマスコミまで「自己責任」と袋だたきしたのに、中国へ覚醒剤の密輸の目的で行き、死刑になった極悪人には「自己責任」とは一言も言わない。
自民党や公明党の馬鹿どもにマスゴミの馬鹿ども、加えて佐々淳行、この中国で死刑になった極悪人を「自己責任」だと騒いでみろ。
黙りを決め込んでいる日和見「自己責任」主義者め、悔しかったら反論してみろ。

27. 2010年4月08日 13:09:06: 1tVXrPLRaU
>>26
特に反中国とかの意図のある人以外、
一般人はみな自己責任だと思ってますよ。
鳩山が対中心情の悪化を気にしているのを大げさだと思っている人が多数派。

特に、北朝鮮製の覚醒剤を日本に持ち込もうとしていた人で中国には関係ないのに
捕まえてくれて中国は偉い、という意見も聞きました。


28. 2010年4月08日 14:27:38: FJrAeebsJY
中国で麻薬を日本に持ち込もうとした人は単なる運び屋にすぎない。
アルバイト感覚で運んだものが麻薬と後で分かって後悔した。
可哀想であるが、弁護に値しない。
郷にいれば、郷に従えで、現地での法律に従うことは当然のことである。
これこそ、自己責任と言わざるをえない。
日本でも中国人を処刑しているのであるから。
本当の悪は自ら手を汚さず、金で使える弱者をあやつっている黒社会のやくざ
である。
警察もやくざの摘発に常に2の足である。
やくざが合法的に存在する日本社会は異常な社会であり、そのやくざを政治に
利用してきた自民党もおかしな政党である。

29. 2010年4月08日 16:04:59: yVPz3XOurg
一部の金持ち=自己責任論大好き⇒一部のチンピラを洗脳=テレビ
                 vs

          声を上げてない95%以上の中間層以下

勝つのはどっちかな?


30. 2010年4月08日 16:23:49: YNvUlFKGNU
>>26

私は>>21です。
シナで死刑になった人は、自己責任であることがあまりにも明白なので、、だから自己責任論をいまさら唱える必要は無いのです。イラク三人質の場合は、「日本政府やアメリカ政府のほうがもっと悪い」という、詭弁で(>>21参照)自己責任をうやむやにしようという勢力があったので、それに対する反発が、自己責任論の大きなうねりとなったのでしょう。

ただし、自己責任であろうと、日本政府として、日本人を保護する努力をすることは、当然です。イラク三人質に対しても、日本政府はその努力をしました。死刑の人の件でも、日本政府はその努力をしています。

自己責任論と、邦人保護とは、対立する概念ではありません。前者が、どちらかというと、倫理的非難であるのにたいし、後者は法的要請です。自己責任論は、倫理的非難の面があるからこそ、ときに、限界知らずで行き過ぎるのです。


31. 2010年4月09日 16:34:14: f832xNJpyo
>>26
私が言いたいのは、あの時苦慮していた政府に「佐々淳行」が自己責任論で押し切れと進言し、政府がマスコミを使って煽動し、自民党のみならず公明党までがそれを煽った事を許したくないのです。
他の国で、国民が人質になっている時に、政府がマスコミを使ってまで自己責任論を煽る国がありますか。
どこへ行って人質になろうが、事故に遭おうが自己責任であることは当たり前のことです。
あの事件のしばらく後、手こぎボートで太平洋横断だか、世界一周だかに出て遭難し、救助された人がいましたが、政府もマスコミも自己責任論なんか唱えませんでした。
こういう、自己責任論の恣意的な使い方を私は疑問に思っているのです。

32. 2010年4月09日 16:50:58: NiThwFayIg
佐々淳行は悪党だ。多くの無実の人を罪におとしめた。

33. 2010年4月12日 17:22:17: Huhu2ZuTKg
 個人は生命、自由、財産の自然権をもつ。
   個人は生まれながらに平等である。
   政府は公共福祉を促進する義務をもつ。

         ジョン.ロック「政治ニ論」

 ジョン.ロックの思想から発達したこの個人主義の神話は、個人の責任領域 を 明確にし、アメリカのコミュニティ精神を破壊した。アメリカの親はどんなに 子供 を愛していても子供の不祥事に社会的責任を負う必要がない。これは、 先生と 生徒、上役と部下の関係にもあてはまる。彼らは第三者からの干渉を
嫌う。そ れは内政干渉であり「お前の知ったことではない」,「自分のことだけ やっていろ」 と片づけられる。今、米国の共和党が、地方分権を旗に、文部 省、商務省、エ ネルギー省、HUD(住宅公団)の廃止を叫んでいるのも自分 のことは自分で責任を持つ論理の上にたっている。政府の国民の福祉に関 する干渉は最少限に留まるべきだという考えがその根底にある。 権力者を 嫌う個人主義 の表れである。
 親子兄弟、先生と生徒、会社(個人)と社員がお互いの問題に責任をもたな く なると、人間関係はビジネス化し、契約の上に成立する。個人はお金のた めで しか働かない。会社でもチームプレーはしない。自分に非があっても自 分のこ とは自分で責任をもたなければならないから、他人のせいにする。嘘
をつく。謝 ることはしない。それゆえ、個人問題に直面すると、カウンセラー や弁護士など 第三者に頼らざるをえない。個人間の信頼がなくなるから、ア メリカには5人に 1人の割合で弁護士やカウンセラーがいる。

 自分中心に考える個人主義は離婚を増加させ,伝統的家族の定義を変え た。子供にとって生みの父と母だけが親でなくなったのだ。片親、十代の母 親、 祖父母が親代わり、ホモの親、里親、養父母のように多様な家族の形態 を作 りだした。この伝統的家族の崩壊は、十代の妊娠、落ちこぼれ、十代の 自殺、 暴力、犯罪の大量生産を加速させ、市民の平和と安全を脅かすまで になってしまった。企業家や、慈善家, ボランティアの人達は国の将来を心配 して、あらゆる形で救済の手を差延べているが、恩恵をうけるのは、寄付金 の80パーセント(94%のところもある)を人件費や運営費を口実に呑み込ん でいる公益法人だという有様で、断片的に成功話は聞いても全体的によくな っていない。
(個人主義強調が招いたアメリカ教育制度の崩壊から。筆者は在米30余年、元米国公立高校の教師)
                   


34. 2010年11月17日 18:48:51: s9M4ZB96sA
>>1
>ところで、投稿者の意見が、ないのですが???
沢山書いてありますね。
最初につけられるコメントは目立つから、なんでも否定的なこと書いておけという戦略でしょうか

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