投稿者 南青山 日時 2010 年 4 月 05 日 15:51:02: ahR4ulk6JJ6HU
http://mewrun7.exblog.jp/12427127/
この週末の政治系マスコミでは、やはり平沼新党のことに注目が
集まっていたのだが、どうも現段階では、正式に新党が発足する
のは8日頃になる見込みだという。(・・)
まあ、平沼新党のことは、また追々書いて行くことにしたいの
だが。どうやら結党時の議員の数は、10人にも満たない様子。
しかも、今、報道されているメンバーを見ると、一般国民の目
から見て、あまり魅力のある人材がいないように思える。
<古い自民党の古いメンバーが集まったという感じ?^^;>
『共同通信社が3、4両日実施した全国電話世論調査で、自民党
に離党届を提出した与謝野馨元財務相や離党組の平沼赳夫元経済
産業相らが結成予定の新党に「期待しない」との回答は65・9%
で、支持政党なしの無党派では72・7%に上った。自民党で重要
閣僚を歴任したベテラン主導の新党構想に新鮮味がないと受け止め
られたとの分析ができそうだ。<産経新聞5日>』
* * * * *
他方、自民党は、この新党がらみで、誰が&何人離党するつもり
なのか情報収集に追われることになるだろう。<引きとめ工作など
も行なっている可能性がある。(~_~;)>
また執行部は、舛添要一氏や若手・中堅議員を部執行部内(選対
本部)に取り込んで、大人しくさせるつもりだったのだけど。
舛添氏に、執行部入りを拒否されたことから、今後の党運営に
関して、ますますアタマを悩ませることになりそうで、参院選の
準備に取り組んでいる余裕もなさそうだ。^^;
唯一、自民党に復活の目があるとしたら、参院選前に舛添要一氏
を総裁にすることかも知れないのだが。党内には、アンチ小泉改革
派も多いため、そうスムーズにコトが運ぶとは思えないところが
ある。(・・)
* * * * *
そんな自民党の様子を見て、鳩山首相が3日に、いかにも他人事
のように「自民党さんも大変だなあ」と感想を述べていたのが、
ミョ〜に印象的だったのだけど。
自民党のドタバタをよそに、民主党は着々と今後の政策&参院選
の準備を進めている感じがある。(**)
この週末には、こんなことがあった。
『鳩山由紀夫首相と民主党の小沢一郎幹事長が3日夜、京都市内
の京セラのゲストハウスで約2時間にわたり会食した。鳩山内閣の
特別顧問で民主党と関係が深い稲盛和夫・京セラ名誉会長も同席。
夏の参院選に向けた今後の政権運営などについて話し合ったと
みられる。<朝日新聞3日より>』
mewは以前から、「鳩山氏の小沢離れはない」と言って来たし。
<鳩山氏は、意外に義理堅い&男気のあるやつだと思うので。>
そして、もし参院選で負けたら、2人とも責任をとって、今の職
を退かなければいけない可能性が大きいだけに、ここは一蓮托生
タッグをしっかりと組んで、もっと頻繁に話し合って、政策や選挙
準備を進めるべきだと主張していたのだけど・・・。
ようやく鳩山首相も、どんどんとその気になっているようで、
と〜ってもいい傾向なのではないかと思う。"^_^"
* * * * *
今、民主党内では、小沢幹事長が複数選挙区に2人の候補者擁立
を進めていることから、一部の議員や県連、支持団体から反発の
声が上がっているのだが。
そのことに関しても、鳩山首相が1日に『「小沢幹事長の方針
なので、決めた以上、2人を擁立する。2人当選に向け全力を
尽くす」と述べ、小沢氏の方針を全面的に支持する考えを示した』
とのこと。<産経新聞1日より>
小沢幹事長は、鳩山首相の後押しも受けて、さらに強気の姿勢
を貫こうとしているところがあって。先週には、新たに9人の公認
候補者を発表。
昨日4日も、兵庫県連のパーティで、こんな挨拶をしたという。
『小沢氏は「複数区で複数の候補者を擁立して戦おうということで、
私は全国どこに行っても憎まれている」と述べた上で、「現職は
連合など支援母体の力で(当選を目指す)。2人目の候補は既存の
支持母体から対象を広げて一般市民に訴えることによって、2議席
目を確実なものにしてもらいたい。競い合えば必ずそれができる」
と強調した。<読売新聞4日より>』
<こういう「憎まれている」って表現を使うこと自体、かなり余裕を
持ち始めたことのあらわれだよね。(・・)>
マスコミの中には、小沢氏が参院選まで自分の求心力をキープ
したいがために強硬策を行なおうとしているのだとか。
複数選挙区を地元にしている議員には反小沢派が多いため<前原
国交大臣とか、渡部恒三氏、北澤防衛大臣とか?>、彼らに対する
嫌がらせではないかなどという見方をするところまであるのだが。
小沢氏とて、今度の参院選に負ければ、幹事長の職を辞任せざる
を得ないのはもちろん、今後、政治家としての影響力も失うおそれ
が高いわけで。
当然にして、小沢氏なりに色々と調査した上で戦略を立てているの
だろうし。何らかの勝算があって、その方針を実施しようとしている
に違いない。(**)
<強いて言えば、本当は同じ2人区でも、アブナイところは1人、
イケそうなところは2人立てるという方がよかったかも知れないの
だが。そうすると2人立てたところが不公平だとかウルサくなり
そうなので、この際、すべて複数人を擁立しようと考えたとこは
あるかも知れない。^^;>
* * * * *
党内から一選挙区に複数人の候補者を出すことに反発が出ている
のは、支持率低下も影響して、2人の候補者が共倒れになることを
恐れている人が少なくないからだ。
もし2人区に、1人の候補者だけを立てれば、自民党や他の政党
の候補者がそこそこ強くても、確実に当選できる可能性が高い。
<特に北澤防衛大臣みたいに、自分が現職議員で、改選候補に
なっている人は、1人で出馬して確実に当選したいという思いが
強いだろうし。前原国交大臣のように、本人は衆院議員ながら、
地元選挙区で責任のある立場の人も、何とか現職や有力候補を
確実に当選させたいと考えている。^^;>
まあ、彼らの中には、「支持率がこんなに低下しているのは、
おまえ(小沢氏)のせいなんだから、その責任をとって辞めるか、
せめて、候補者の人数ぐらい考えろよ!」と言いたい人たちも
いるのかも知れない。(~_~;)
* * * * *
でも、mewは、民主党の議員たちには、自分たちが、政権与党
の一員になったという自覚が、少し足りないように思うのだ。
先週、小沢幹事長が『「民主党は政権与党になったのに、責任
政党の構成員である議員だという認識が甘い。しっかり意識転換
できていない面が国民に心配をかけている」と指摘、苦言を呈した』
という報道があったのだが。<産経新聞3月27日より>
これは、国政や好き勝手な発言などの面だけでなく、参院選に
関する意識に関しても言えるのではないかと思う。(・・)
民主党は、衆院で300議席を超える政権与党になったので
ある。そうなった以上、次は、長期政権&自党の政策をより実現
しやすくするように、参院でも単独過半数の議席をとることを
目指すのも、そのために、多数の候補を擁立するのは、当たり前
のことではないだろうか?(**)
最初から「2人のところは、自民党と1人ずつ分け合えばいいや」
なんて気持ちでは、とても過半数はとれないのである。(-"-)
また、小沢氏は、先述の挨拶にあったように、一つの選挙区に
2人の違うタイプの候補者を立てることによって、色々な形での
相乗効果や、おそらく比例選用のPRまで考えているのだ。(・・)
2日に行なった会見で、小沢氏は次のような話をしている。
<詳報は、コチラ。産経新聞2日に>
『従来、旧来の支持層のパイを同じコップの中で奪い合っていたん
では、2人擁立する意味はまったくありませんから、その意味で
旧来の支持母体が主として支援するに適した候補者と、広く浮動層
に呼びかけ、支援をいただける、そういう候補者をなるべく、擁立
の際に目指したつもりでございます。』
そのために、2人の組み合わせを『年齢の高い方と若い方とか、
男性と女性とか』とか違うタイプの人を擁立することにしたという。
<ちなみに、選挙区の新人候補者27人のうち女性は13人で半数
近くとなり、そのうち7人が30代。一部マスコミは、昨年の
総選挙に続く「小沢ガールズ作戦」だと呼んでいた。^^;>
そして、『1人でやるより2人でやったほうが倍、(有権者に)
声をかけられる」』し。
『競い合えば、少なくとも倍になるとはいわなくても、間違い
なく5割増しには過去の事例からもなりますので、そういう意味
で各年代、男女問わず、あらゆる層に支持を広げられるようにと
いうことで、当然その、選挙戦術も、その候補者のどういうところ
に対象を絞るかということでも違ってくるだろうと思ってます』
<この5割増しというのは、獲得票数のことを指すようだ。>
* * * * *
mewは、この話をきいて、「な〜るほどね」と思った。(・・)
複数選挙区で、もともと立候補する予定だった現職や有力候補
は、当初の予定通り、県連や後援者&支持団体などの支援を受けて、
しっかりと票数を稼いで当選しなさいと。<これで1人は確保。>
でも、1人だけ擁立するのでは、気を抜いてしまうおそれが
あるので、もう1人立てて競争&協力した方がいいし。<もう1人
の候補者は、県連が動かなくても、党本部が自ら選挙支援をする
予定だという。>
しかも、もう1人出れば、浮動票を集めたり、党PRを拡張
したりという役割を果たせる上に、2人めまで当選すれば、
議席数の面でもおいしいという考え方をしているのである。(**)
* * * * *
もちろん小沢氏は、民主党の支持率の低下のことも、ちゃんと
考えているはずだ。
今のままでは、特に比例区選や大都市圏の選挙区の浮動票は、
「みんなの党」などに流れて、民主党の議席が減る可能性が高い。
だから、その分、「民主党vs.自民党」になりそうな選挙区で、
できるだけ多くの議席を稼ぐことが必要だし。新鮮味のある若手
や女性<小沢ガールズ(?)>などを使って、比例選用のPRを
兼ねて、浮動票を少しでも集めようとしているのだろう。(・・)
この話は、また後日、つづきを書きたいのだけど。
小沢氏は、実のところ、民主党の支持率の低下に関しても、
参院選で戦えないほどに低いとは思っていないようだし。
それよりも、自民党の方が、かなり不利な状況にあるという
ことを計算に入れて、戦略を練っているように思うのだ。(**)
そして、民主党の議員や候補者たちも、小沢氏の選挙戦略の
実績は、2回の選挙を通じて実感しているはずだし。今さら、
ジタバタしても、大きく方針を変えることもできないのだから、
ここは、皆で腹をくくって、鳩山&小沢氏を先頭に一丸となって、
参院選に臨んで欲しいと願っているmewなのだった。(@@)
THANKS
(南青山コメント)
小沢の2人区擁立作戦は、自民党の分身の術作戦(新党をいろいろ作って有権者の目をくらます)に対する対抗策なのだろう。
旧来の候補だけでは、マスゴミによるネガキャンで浮動票を十分集められない可能性がある。
一人区は組織票で万全にしても、比例区で野党側に流れるのは少しでも防ぎたい。
そこで、ほとんど政治分野では素人、文化人、著名人、そして女性候補を擁立して、政治にさほど関心がない浮動票層の票の分散を少しでも食い止めようというものだ。
おそらく小沢は選挙間際の、いまのような分党、新党騒ぎを見越していたのだろう。
そうした候補については、浮動票の分散を少しでも食い止め、さらに幾人か当選すれば御の字くらいに思っているのではないか。
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