投稿者 純一 日時 2010 年 4 月 03 日 12:17:41: MazZZFZM0AbbM
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2010年04月03日
4月2日の小沢幹事長記者会見の書き起こしを産経新聞が誠実に掲載してくれているので、以下に引用させていただきます。産経のこういう場合の書き起こしは編集で手を加える事が少ないのでありがたい。
朝日なんぞになると、日本語能力の高さを駆使して、怪しい編集を加えるので会見情報等は産経新聞さんの存在価値がある。相当に長い引用文ですが、味のある小沢節が充分に伝わってきます。
小沢幹事長の当面の参議院選に臨む姿勢、時には無茶じゃないのか?と小沢シンパでも怖くなる2人区2名擁立の、小沢一郎の根拠論が納得できるのである。この共倒れも辞さぬ小沢の選挙戦術に政治同好会グループの前原や野田が予定通りの「ブツクサ」を始めた。マスメディアは例によって、面白おかしく取り上げようと、アンチ小沢戦術の報道番組を制作しているに違いない(笑)
目の前の餌に飛びつくから「永田メール」のような醜態を演じるのである。政府と党は役割分担を明確にしているのが現民主党だ。前原はJAL問題解決で何をしたのだ?八ッ場ダムの工事凍結は大嘘だろう?自分の尻をチャンと拭け、糞ガキが。(下品で失礼)野田オマエも副大臣として、財務省の巾着のようにならずに、外為特金の精査でもしておけ。20兆円くらい隠匿しているはずだぞ。
先日の仙谷や菅の他省大臣への異論反論といい、鳩山内閣の閣僚等の他人への口出しは目に余る。仙谷などは「政策決定のプロセスの透明性」などとぬかしているが、誰もガラス張りの家で風呂に入ったり用便している姿まで国民はみせてくれとは言っていない。そんな内輪の言い合いに国民を巻き込むな、学生運動じゃないのだ。
逆に民主党の政府と党の棲み分けに鳩山首相がコントロール出来ないとなると、小沢一郎にすべてに口を出す機会を与えている事に気づくべきである。実際は口出して貰わんと困るわけだが、建前は建前だ。
実は今夜は小沢幹事長の記者会見をじっくり見聞きている内に、筆者は参議院選のことより、その後の小沢一郎という問題に思いを馳せた。
この人は、民主党の幹事長という立場で、直近の参議院選で自民党を溶解させ、単に民主党の基盤を盤石にする為だけに、参議院選に政治生命をかけているのかという疑問にぶつかったのである。
小沢一郎の考える2大政党が出来、国民の負託を得た政治家による議会制民主主義の実現が、実際は自民党の溶解で遠のく現実も生まれている事をどのように思っているかと考えたのである。
自らの力で自民党を追い込み、分裂溶解させる戦略は大きな与党民主党と中小党の乱立という、極めて皮肉な政治状況を現出させそうな按配なのである。中小党が徒党を組むことはあっても、予算編成権を持つ大所帯に組織票を持つ団体は靡くわけで、意味のない徒党でしかなく風が止んだ時点で、自民党同様に溶解する運命だろう。最終的には、票田と政治活動の資金問題に行きつく。下手をすると「政党助成金」にありつける政党がどんどん減って行く惧れまであるのだ。
そうなると何が起きるか?参議院選以降、余程の大事件でも起きない限り、後3回民主党は予算を編成する。民主党のマニュフェスト実現のお手並み拝見だけでは、このような評論ブログは成立しない(笑)つまり、枝葉末節古舘の「報道ステーション」のようになってしまうのだ。(笑)
では、どのような日本の政治・政党構成が面白いのかと云うと、マスメディアが喜ぶ「政界再編」なんて夢物語ではない。徹底的にドデカイ政党・民主党を作り上げ、それを分割して2大政党をつくる。これは面白い!これだ!小沢一郎が腹の中で考えている2大政党の真実の姿はこれではないのだろうか?
こうする理由はあるのだ。霞が関・官僚政治を破壊するには、官僚と闘える体質を持った政治家を育成しなければならない。今までの政治家の概念を破壊した政治家の育成がない限り、霞が関と対峙は出来ない。その意味では民主党という政党は政治家の育成機関も兼ねた政党という位置づけも可能になってくる。
小沢塾、小沢秘書軍団、これらの流れからしても小沢一郎は反小沢であれ、非小沢であれ、自らの足で立ち歩ける政治家であれば、それはそれで認める大局観をもっているような気がしてきた。つまり、小沢一郎は2大政党の政治体制を作る前に、それを構成する政治家そのものの育成を民主党をドデカクすることで実現しようとしているのだと、ハタと気づいた。
あまり賛同を得る考えだとは思わないが、筆者の新年度における第六感ということでお許し願う事にする。
≪ 民主党の小沢一郎幹事長は2日午後、党本部で記者会見し、夏の参院選での情勢について、「みんなの党から違う人が出馬すると、浮動票が流れるので大変厳しくなる」との認識を示した。その上で小沢氏は「だからこそ競わなくちゃいけない。1人でや るより2人でやったほうが倍、(有権者に)声をかけられる」と述べ、改選2以上の複数区で複数候補を競わせる選挙戦術の重要性を強調した。記者会見の詳報 は次の通り。
司会の青木愛副幹事長「それでは定例会見を始めます。会社名、お名前 の方をお願いしますとともに、1社1人1問ということにさせていただいておりますので、ご了承ください。それではまず幹事長の方から」
小沢氏「はい。えーと、それでは、第2次の参院の公認 候補の発表をいたします。資料はもういってるかな?。いってるんだから見てください。
うーんと、推薦が香川県ね。これは社民と共同だと思います。
それから、比例で現職でちょっと遅れておりました、下田敦子くんも公認ということにしたい。
これで、東京の3人目、大阪の2人目、うーん、愛媛、山口。まあ、宮崎はだいたい決まっておりますけども連合、社民党の調整だけですので。それから沖縄と いうことになります。
その中でも事実上、ほぼというところがまた半分ありますので、実際的には、1、2がまだちょっと見通しが立っていな いというような感じでございます。できるだけ早急に、全都道府県の候補者を確定したい。そう思っております。以上です」
−−単に2人擁立 するだけでは本来の狙いの支持増の広がりにはならないと思うが、今後の戦略、勝算は
小沢氏「えー、今の指摘はその通り。ですから、同じ、 従来、旧来の支持層のパイを同じコップの中で奪い合っていたんでは、2人擁立する意味はまったくありませんから、その意味で旧来の支持母体が主として支援 するに適した候補者と、広く浮動層に呼びかけ、支援をいただける、そういう候補者をなるべく、擁立の際に目指したつもりでございます。
年齢、あるいは性別などについてやはり、同じ性の同じ年の同じようなのが 2人出たってしょうがありませんから、そういう意味でどちらかといえば年齢の高い方と若い方とか、男性と女性とか、そういうような形で、ほぼどの選挙区もそういうことで当初の目標にほぼ近い形で収 まったのではないかと思っています」「うーん、ほとんど2人区 というのは、過去に立てたことありませんからね。うーん、まあ、ある意味に おいて無風無競争の状態の選挙が続いてます。
それだけにしんどいちゅう抵抗も事実ですけども、競い合えば、少なくとも倍になるとはいわな くても、間違いなく5割増しには過去の事例からもなりますので、そういう意味で各年代、男女問わず、あらゆる層に支持を広げられるようにということで、当 然その、選挙戦術も、その候補者のどういうところに対象を絞るかということでも違ってくるだろうと思ってます」
−−党としての浮動層向け の戦略は
小沢氏「あのー、ですから、旧来の、特に現職だね、 どっちかといえば現職が多いわけだけど、旧来の支持母体、連合だとかいう類の支持母体が支援する候補者は、その旧来の支持者を固めるという作業がたぶん メーンになるだろうと思います。
そうでなく、もっと広く、一般のあらゆる世代、男女問わず、支持を広げようという場合は、今からだと、特 に2次公認の場合は時間がないので、浮動層に対象を絞って、知名度のうんと高い人は別ですけれども、そうでない場合は、そういう、俗に言う、時間もありま せんので、街宣、辻立ちを中心とした活動に多分新人の場合、あるいは若い人の場合、なるんじゃないかなと。
そうすれば必然的に 訴える、支援を求める人たちの対象が広がると思っておりますので、大方の場合はそういうパターンで選挙戦が展開されると思います」
−−先 の連合福井との意見交換の中で、連合の会長から民主党内の結束の乱れを指摘された。幹事長は「政権与党としての構成員たる議員の認識が甘 い。国民に迷惑をかけている」と述べた。この発言についてうかがう。今日、前原誠司国土交通相が定数複数の選挙区に複数の候補を擁立する方針について、国民の理解が得られないと述べている。こうした党の戦略に対する批判を指して、自覚が足りないと言ったのか。また、政権与党としての認識が足りないという状況が参院選全体にどのような影響を与えると考えるか
小沢氏「あのー、前原君が言ったか誰が言ったか分かり ませんけども、党としての、おー、この方針に、いー、今まで立てたことのない複数区は、もうしんどい、ということはあっても、おかしいとか、異論を出すと いうところはないと思います。
ごくごくごく一部、1県だけでございます。
ですから、その意味におきましては、私は今回の党の方針、すなわち、2人区に1人しか立てないということになりますと、過半数の獲得目標ちゅうのは1人区の人にすべてかぶせ る話になる。
1人区は自民党と本当に血みどろの戦いをして勝ち抜いてこなくちゃならない。 2人区は2人立てて初めて1人 区と同じというふうな言い方もできるわけで、そういう意味で私はお互いの、同志が、同じように、いろんな難しい選挙戦を全力で、お互いに助け合って、戦う ということは当然のことだと思いますし、基本的にほとんどの人が理解しておられると思います」「その理解をしておられないのはほんの1、2だろうと思っておりまして、私はみんなが、過半数獲得という大目標、大義に向かって、全力で頑張ってくれるものと確信しております。それから、えー、与党の、政権与党という認識がまだ徹底していないということについては、俗に諸君も言うように、与党の認識が足りない与党と、野党になっちゃったという認識の足りない野党との、現状ということをよく、おもしろおかしくいいますけれども、うーん、政権与 党という、うー、立場というのは、あー、実際の国民の生活を守っていく、そのための政策を行政を通じてやっていくという結果を出していかなければならないという責任を持つわけです」 「そうしますと、本当に政府に入った者、それはその職務を一生懸命、全力で頑張る、党に残った者は、残った者 として、その職責を一生懸命まっとうするように努力する、そういうことが国民に対して責任を負うということになるわけで、その意味で、今、連合福井の例を 出したけれども、もうちょっと政権与党としての認識を持って、全員が国民に連帯して、責任を負うという意識になってやってもらいたい、その点を若干懸念してお話なさったんだろうと思います」 「まあ、事実、ほとんど、政府を経験していない人ですから。政権与党になったのは初めてちゅうのがも う九分九厘なわけですから、その意味で最初から意識の転換ちゅうのは、難しいかもしれませんけれども、国民の期待が大きいだけに早く、基本的な資質を身に つけるように自ら研鑽を積んでもらいたいと。政府にいる者も、党に残った者もそうしてもらいたいと私は希望しております」
−−民主党の単独過半数が達成できなかった場合は、自らの責任を含めて どのような対応をする考えか。達成した場合には今後どのような政治体制を目指す考えか。新たな目標についても聞きたい。
小沢氏「目標を立ててこれから頑張ろうつーのに、目標が達成されないときどうするんですかなんちゅう質問に答える立場にはありません。目標を達成するために全力で頑張るということであります。それからいつも 言っておりますように、過半数を獲る、と。その目標と社民や国民新党、新党日本等々、同じ志の人たちと連携をとる、連携をとって今後もやっていくということは何も変わりません」
青木氏「それではこれで最後の質問とさせていただきます」
−−平 成5年の総選挙では、小沢幹事長や羽田孜氏らが自民党を出てつくった新生党は大躍進した。みんなの党はあのときの新生党以上の飛躍があるのではないか。民主党への逆風 が強いからだ。定数複数の選挙区にみんなの党が候補者を擁立すれば民主党の票は 相当食われるのではないか
小沢氏「あのー、今の雰囲気ですと、おっしゃるよう に、みんなの党から違う人が出馬するということは、浮動票が流れるということになりますので、その点は大変厳しくなると思います。 ただ、みんなの党は、あのー、なんといいますか、われわれはまさに絶対多数の政権与党を割って出たわけでございます。われわれのときは。 ですからその意味では、なんと言いますかね、彼(みんなの党の渡辺喜美代表)、あれ(自民党を離党)したのはいつ だったのかな。だから、彼が出たのは1人だったけどねえ。
だから、その意味では多分、私どもが出たときはまだまだ自民党がかなりの国民の支持を得ておったときでございますので、その点ではしかも、これは私の生涯の大きな記憶なんですが、44人の同志1人も欠けずに与党を離党したということでございますので、それとみんなの党とは若干違うんじゃないかなちゅう気は私としてはしておりますが、しかし、いずれにしろ、今の状況ですと、浮動層はそちらに流れるという懸念はありますので、私はそれだけに、そういうことを言うとですね、すぐ消極論が出てくるんですね。いや、これ1人だとか何とかっていう。 私は全然逆です。だからこそ競わなくちゃいけない。そして、1人でも多くの人に、1人でやるより2人でやったほうが倍、声かけられる わけですから。私はその意味で断然、それを1つの刺激材として候補者に頑張ってもらいたいと、そう思っております」
青木氏「それではこれ で定例記者会見を終わらせていただきます。ありがとうございました」
小沢氏「はいどうもありがとう」 (産経新聞:電子版) ≫
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