投稿者 JAXVN 日時 2010 年 4 月 03 日 10:32:15: fSuEJ1ZfVg3Og
(回答先: 馬脚を現した「あさお慶一郎(みんな野盗)議員」、twitterで沸騰。(ふじふじのフィルター) 投稿者 亀ちゃんファン 日時 2010 年 4 月 03 日 08:50:14)
「若林議員の「代理投票」とは何なのか
2010/04/02 23:08
自民党の若林元農水相が、参院本会議での採決時に席をはずしていた青木幹雄参院議員の投票ボタンを押していたとされる問題で結局は議員辞職と言う形で収めたようであるが、マスコミ各社での報道にはかなりのばらつきが見られる。
まぁ〜、当初は代弁のようなものと軽く考えて発言をした議員もいる反面、当初から重大問題だと語っていた議員もいて「国会議員の成熟度」という部分で考えてみた場合に非常に面白い。
3月31日に行われた参院本会議での採決の際に(NHKの予算案関連や高校無償化法案)、青木氏の採決ボタンを代理で押したというものである。記者会見では当初2回と言っていたのがその後10回の採決全てにおいて代理投票を行ったと若林氏本人が認めたのである。
ここで産経の記事を見てみようと思う。産経の記事にはこう書かれている。
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若林氏は、3月31日の参院本会議で、NHK予算案の採決の際、隣席の青木氏の「賛成」ボタンを押していた。本会議では高校無償化法案など計10法案の採決が行われており、若林氏は同予算案以外でも「代理投票」を行ったとみられる。
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下に記したのは31日の青木氏の投票ボタンの採決結果である。提出議題の前についている◯は賛成Xは反対投票である。
◯日程第1 北朝鮮当局によって拉致された被害者等の支援に関する法律の一部を改正する法律案(衆議院提出)
◯日程第2 地震防災対策強化地域における地震対策緊急整備事業に係る国の財政上の特別措置に関する法律の一部を改正する法律案(衆議院提出)
◯日程第3 株式会社日本政策金融公庫法の一部を改正する法律案(内閣提出、衆議院送付)
◯日程第4 国の直轄事業に係る都道府県等の維持管理負担金の廃止等のための関係法律の整備に関する法律案(内閣提出、衆議院送付)
◯国土調査促進特別措置法及び国土調査法の一部を改正する法律案(内閣提出、衆議院送付)
X日程第5 雇用保険法等の一部を改正する法律案(内閣提出、衆議院送付)
◯介護保険法施行法の一部を改正する法律案(内閣提出、衆議院送付)
◯日程第6 放送法第三十七条第二項の規定に基づき、承認を求めるの件(衆議院送付)
X日程第7 公立高等学校に係る授業料の不徴収及び高等学校等就学支援金の支給に関する法律案(内閣提出、衆議院送付)
◯国立国会図書館法の規定により行政各部門に置かれる支部図書館及びその職員に関する法律の一部を改正する法律案(衆議院提出)
議題によって賛成・反対投票が行われていることから、会派で賛否が決まっていたという事なのだろう。そこで、みんなの党の浅尾氏のように「会派で賛否が決まっている事案で他の議員のボタンを押すのと、親やゼネコンから不明朗なお金をもらうのと、どちらが有権者に対する裏切り行為なのだろうか?」などと堂々とネボケタ意見も出てきてしまう。
これは、全く次元の違う話でしかないし、話のすり替えでしかない。会派(党内)で賛否が決まっているならば代理でも構わないような言い方である。であるならば、各党(会派)から賛否のボタンを押す人間を一人だけ出したらいい話である。
言い方を変えるならば、党議拘束をかけたら、何も賛否を問う必要もないという事になる。ある程度の結果は見えているわけで、それこそ国会の開催の異議さえ半減してしまうという事になりかねない。
また、「親やゼネコンから不明朗なお金」と書いてあるのだが、親からの生前贈与であり政治献金である事は明確であり、生前贈与に関しては、相続税を納付済みであり、企業献金に関しても政治資金収支報告書には記載をされ東京地検も起訴ができないのである。それこそ、浅尾氏が参議院議員から衆議院に転身をする時のゴタゴタを引きずった発言でしかないのである。
自分は、神奈川に一票を持っている。しかし、衆議院は彼の選挙区ではないので、彼に関しては1票を投じる権利はないかわりに参議院で彼に投じる必要が無いだけでも気が晴れる。浅尾氏はその流れも存在している事に気がつかないのだろう。
さて若林氏の行動であるが、代理投票が可能であるならば、衆参の選挙でも代理投票が可能にして欲しいものである。
これは、衆参の選挙においては、期日前投票は認められてはいるが、一部特殊な場合を除き代理投票は、公職選挙法違反と言う犯罪となり、当然場合によっては連座制が適用をされ、議員辞職まで追い込まれてしまうのである。
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公職選挙法
第6章 投票
(一人一票)
第36条 投票は、各選挙につき、1人1票に限る。ただし、衆議院議員の選挙については小選挙区選出議員及び比例代表選出議員ごとに、参議院議員の選挙については選挙区選出議員及び比例代表選出議員ごとに1人1票とする。
(代理投票)
第48条 身体の故障又は文盲により、自ら当該選挙の公職の候補者の氏名(衆議院比例代表選出議員の選挙の投票にあつては衆議院名簿届出政党等の名称及び略称、参議院比例代表選出議員の選挙の投票にあつては公職の候補者たる参議院名簿登載者の氏名又は参議院名簿届出政党等の名称及び略称)を記載することができない選挙人は、第46条第1項から第3項まで、第50条第4項及び第5項並びに第68条の規定にかかわらず、投票管理者に申請し、代理投票させることができる。
2 前項の規定による申請があつた場合においては、投票管理者は、投票立会人の意見を聴いて、当該選挙人の投票を補助すべき者2人をその承諾を得て定め、その1人に投票の記載をする場所において投票用紙に当該選挙人が指示する公職の候補者(公職の候補者たる参議院名簿登載者を含む。)1人の氏名、一の衆議院名簿届出政党等の名称若しくは略書又は一の参議院名簿届出政党等の名称若しくは略称を記載させ、他の一人をこれに立ち会わせなければならない。
公職選挙法 罰則
(詐偽投票及び投票偽造、増減罪)
第237条 選挙人でない者が投票をしたときは、1年以下の禁錮又は30万円以下の罰金に処する。
2 氏名を詐称しその他詐偽の方法をもつて投票し又は投票しようとした者は、2年以下の禁錮又は30万円以下の罰金に処する。
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254704票という数字がある。 青木幹雄氏が第二十回参議院選挙で獲得票数である。果たしてこの 254704票に代理投票があったのだろうか。浅尾議員の先の総選挙の獲得票数70,728票、又その前の第20回参議院856,504票の獲得票数に代理投票があったであろうか。もしあったのであれば、議員ではいられない可能性が強いのである。
そんな選挙を戦って今の議席を得ているわけであって、「代理投票」の持つ意味は非常に重要であり民主主義の根幹をなすものである。まずは、この点を語らずして浅尾氏のように話をすり替えるのは、もっての他としか言いようがないのである。
また、青木議員は関与を即座に否定をしてはいる。今までも(過去に)代理投票が行われていたか否かは調べようがないのであるが、少なくてもこんごがは、両議院において欠席・もしくは席をたち偶然にも採決の場にいたのかいないのかは、明確にするべきである。例えば採決の場合に、その場にいない議員をチャックをし採決ボタンの電源を切る等の処置は講ずる位は必要だと考える。各議員の採決の結果は、後に確認ができながら、その場に議員がいたかいないのかもわからないようでは話にもならない。
今回、非常に不思議なのは、島根県民である。島根の有権者の中で、青木氏に投票をした人間が本来であれば怒る・抗議をするべきであるが、日本海新聞も島根日日もほとんど伝えた形跡がみられないのである。
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【若林氏辞職】自民党内からも厳しい声、与野党そろって批判
2010.4.2 13:33
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/100402/stt1004021335012-n1.htm
自民党の若林正俊元農水相が2日、参院本会議での採決時に青木幹雄前参院議員会長の投票ボタンを押した問題の責任をとり議員辞職したことについて、自民党内からも「情けない。議員の資格はない」(谷川秀善参院幹事長)と厳しい声が相次いだ。
大島理森幹事長は同日午前、党本部で記者団に「政治の信頼、道義感が問われているときであり、こういう処置は当然。残念だ」と述べ、「辞職は当然」との立場を強調した。
投票ボタンを押された青木氏は同日、国会内で「驚いた。本人から電話があって初めて知った」と述べ、記者団から「ボタンを押すよう依頼したのか」と聞かれると、「そんなことするわけないじゃない」と即座に否定した。
谷川氏が2日、党本部で記者団に「閣僚を務めた人が『代返』をしてどうするのか。情けない。議員の資格はない」と切り捨てたように、党内には若林氏を擁護する声はほとんどなかった。公明党の井上義久幹事長も会見で「辞任に値する」と述べた。
一方、政府・与党からも「議院内閣制の原理が根本から覆る」(菅直人副総理・財務相)と一斉に批判の声が上がった。
枝野幸男行政刷新担当相は「本人は軽い気持ちだったのかもしれないが、大変重たい話だ」。女性問題で防戦一方だった中井洽拉致問題担当相も「信じられない事件だ。大事な1票だから、これは許されない」と批判した。
民主党の山岡賢次国対委員長は「学生時代の『代返』は聞いたことあるが、投票を代わりにするのは国会史上聞いたことがない。歴史的にも非常に大きな汚点になる」。社民党の照屋寛徳国対委員長も「民主主義を破壊する国会の自殺行為になりかねない」と厳しく指弾した。
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大切な一票であることは間違いはない。その一票が過半数か過半数でないかで法案が可決・否決をされるのであるし、その一票には何万何十万の有権者が控えているのである。(敢えて支えてるとは書く気にもならない)
いやはや、この国はどうなっているやら(大瀑」
http://udonenogure.iza.ne.jp/blog/entry/1530368/
余談
さすがの産経新聞も、今回ばかりはフォローのしようがないようですね。しかし、それでも中井拉致問題担当相のコメントにわざわざ「女性問題で防戦一方だった」というキャプションを付けるのは、「さずが産経新聞」という所でしょうか。
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