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保守派を結集できるか、平沼新党結成へ (永田町異聞) http://www.asyura2.com/10/senkyo83/msg/567.html
http://ameblo.jp/aratakyo/entry-10497820563.html 【転載開始】
平沼グループには、すでに平沼のほか小泉龍司、城内実両衆院議員、あわせて3人が所属しており、政党助成金を受けることのできる「国会議員5人」の要件を満たすメドが立ったと見られている。 首尾よくいけば、一本筋の通った保守政党として存在感を放つのではないか。 というのは、自民党がリベラル色の強い谷垣禎一を総裁に仰ぎ、民主党との鮮明な対立軸を打ち出せていないからだ。 そこに不満を持つ保守派議員の受け皿として、平沼新党が世間の注目を浴びることになれば、自民党からの離党者がさらに増える可能性もある。 平沼は小泉・竹中の新自由主義路線を否定し、郵貯、簡保を米国際金融資本の餌食にしてはならぬと、平成17年7月5日の衆院本会議で、郵政民営化法案に反対票を投じた。 衆院を通過した郵政民営化法案が参院で否決され、小泉純一郎首相は筋の通らない衆院解散に打って出た。いわゆる郵政解散である。 反対票を投じた平沼氏ら郵政造反組は自民党の公認を受けることができず、逆に刺客を送られて苦戦した。造反組で生き残ったのは半数だった。 小泉のあとを継いだ安倍晋三首相は、造反組のうち当選した平沼を含む12人に復党を持ちかけた。平沼は安倍と政治信条が似通っている。12人を代表して復党問題の窓口を平沼が引き受けた。 造反組復党への世間の批判が強くなると、自民党執行部の態度が変化し始める。中川秀直幹事長は当選者の復党に関し、郵政民営化など政権公約を順守する誓約書の提出や、反省と釈明会見の開催を求めた。 平沼自身は屈辱的な誓約書へのサインを拒み、復党しなかったが、他の11人は復党を強く望み、中川の言うがまま、サインしていった。 そのときの平沼の思いが著書にこう記されている。 残念なことだが、郵政選挙で自民党の圧倒的な強さを知ってしまった。「このまま無所属でいては、次の選挙では勝てないかもしれない」、そう思った人もいたはずだ。こうして、私以外の11人は唯々諾々と誓約書にサインしていった。 造反議員たちが自民党に復党すると、安倍総理は「お帰りなさい」という言葉で彼らを迎えた。ほんの少し前まで敵として扱い、刺客まで送り込んだ人間に対して、そう言ったのだ。このときに自民党に戻った議員の中には、その後閣僚や党三役になった者もいる。これではもはや自由民主党ではない、自由自在党ではないか。そして確信したのである。自民党の賞味期限は、もう切れている、と。 (「七人の政治家の七つの大罪」より) さてここで、平沼の思想信条と人柄について少しだけふれておこう。 長い歴史と伝統に培われた日本の社会を尊重してゆく。それが彼のめざす「健全な保守」だという。戦後の占領政策で押しつけられた憲法や教育を躊躇なく改めていく必要性も強く訴える。 平沼が我慢ならないのが、小泉純一郎に影響された若い政治家たちに広がるTVパフォーマンス重視の風潮だ。 平成18年9月、浅草キッド司会の政治トーク番組に出演したとき、山本一太と荒井弘幸がタキシードを着て司会者席にいるのを見て怒りがこみあげ、怒鳴り声をあげた。 「君たちは何をやっているのだ。そんなことをしているのなら抹殺するぞ」 このひと言で、ちょっとした“事件”になった。山本がブログで「恫喝」と書いたからである。平沼は「一喝」のつもりだった。 若い政治家からみれば時代錯誤に映るかもしれない。彼の思想信条にも、国家主義的過ぎるという批判が当然あるだろう。 しかし、筋を通す政治家が少なくなってきただけに、その新党結成には重みがある。突発的に出てきた鳩山邦夫の新党宣言とは違う。 その鳩山邦夫との連携も模索するだろうが、平沼も鳩山も「平成の坂本龍馬たらん」と公言している。龍馬は二人もいらない。
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