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平野博文を更迭の計 - 官房長官に仙谷由人、行政刷新相に蓮舫か (世に倦む日日 :3/30) http://www.asyura2.com/10/senkyo83/msg/450.html
http://critic6.blog63.fc2.com/blog-entry-263.html よく見ると、ダッチロールしている者とそうでない者がいる。迷走しているのは、鳩山由紀夫と閣僚たちと外務官僚と社民党の四者だ。右往左往してないのは、米国と防衛官僚と下地幹郎の三者である。注意して観察しないといけない。後三者は獲物を照準から外してはいない。 昨日(3/29)、鳩山由紀夫は政府案の3/31発表を延期する発言に出た。お笑い草の醜態だが、それだけ強く「徳之島全面移転」の案に纏めようとしていた本人の内心は窺い知れる。報道ステーションのスクープは正しかった。決断力のない世襲貴族だが、「最低でも県外へ」の公約に少しでも格好をつけようと悩みあがいた点は、個人的には若干評価できる。福島瑞穂の働きかけもあったかも知れない。 鳩山由紀夫にはサポートする官僚がなく、徳之島案を政府案に落とし込めないのである。「県外に道筋を」の意向を具体的な計画に取り纏めてくれる官僚が側近にいないのだ。「辺野古陸上+勝連沖」を出しても、「辺野古陸上+徳之島」を出しても、出した瞬間に猛反発が起き、鳩山政権は確実に撤回を余儀なくされる。それを撤回するまで政治は混乱し、支持率低下に拍車がかかる。 次の展開は、おそらく、「辺野古陸上+機能分散」で米国と交渉を続ける線だろう。「辺野古陸上」は防衛官僚の担当で沖縄の地主の買収工作、「機能分散」は外務官僚の担当で国務省を通じた国防総省への説得工作。私自身の予想は、どちらも不調に終わり、5月末には再び振り出しに戻って、「辺野古沖現行案」か「普天間継続利用」かの選択を米国に突きつけられる結末だ。 昨日(3/29)の時点で、政府案の3/31発表が見送られたのは、「勝連沖」と「徳之島」の二つの案を「徳之島」の一本に纏められなかったからである。ここには、平野博文と鳩山由紀夫の齟齬と確執の事情がある。県内一本の諸閣僚と県外をめざす鳩山由紀夫との対立がある。「勝連沖」を担いでいるのは平野博文で、「徳之島」を担いでいるのは鳩山由紀夫。平野博文は、先週まで、政府案を「複数案」にしようと立ち回ったが、鳩山由紀夫は「徳之島」の一本に集約する方向で粘り、結局、収拾がつかなくなって発表を見送る事態となった。 二人の関係に微妙な亀裂が入っている。本来、平野博文は鳩山由紀夫の茶坊主で無能な木偶人形なのだが、官僚が自らの奪権のために平野博文に接近し利用するものだから、平野博文が錯覚を起こして自分を権力者だと思い込んでいる。そして官僚にはマスコミがついている。平野博文は官僚とマスコミを味方につけていて、自分の思いどおりの情報で新聞とテレビの報道を埋めることができるわけで、いくら無能の平野博文でも、我を忘れて有頂天になるのは当然かも知れない。 平野博文に飼い慣らされているマスコミの中で、東京新聞だけが面白い記事を書いていて、官房機密費の公開をめぐって鳩山由紀夫と平野博文の間で暗闘が起きている事実を暴露している。平野博文は、この期に及んでも機密費の公開に反対などと言っていて、要するに、この半年間にどれだけ後で知れたら世間の批判を浴びる出費をしたかということだが、公然と鳩山由紀夫に反対する態度を示していて、鳩山由紀夫は飼い犬に手を噛まれている状態にある。
東京新聞は、「首相と平野氏は、米軍普天間飛行場の移設問題など、他の重要課題でも、発言の食い違いが表面化することが少なくない。二人が十分に意思疎通できていないことが、政権迷走の最大の原因との見方が政府・与党内で強まりつつある」と書いている。 この認識は当を得ている。政局予想だが、どこかの時点で、鳩山由紀夫が平野博文を解任するサプライズもあるのではないか。普通に考えれば、首相が官房長官を解任などあり得ない話で、政権の崩壊に等しい激震だが、平野博文が馘首されても、困惑と動揺が広がるのは官僚だけで、閣僚の中から異論が出る可能性はゼロだろう。閣僚たちも、何で無能な平野博文が官房長官なのか訝しく思い続けてきたはずだ。 鳩山政権の「政治主導」にブレーキをかけ、「官僚主導」の旧態にズルズルと引き戻してきた張本人が平野博文だった。後任の官房長官だが、おそらく鳩山由紀夫は仙谷由人を据えるだろう。そうすれば、小沢一郎との距離感はさらに増し、マスコミは歓迎して記事で囃し、世論にプラスの影響となる。また、閣内で暴走する亀井静香に対する睨みと押さえしても有効だ。この点もマスコミは歓迎する。支持率プラスの材料になる。官僚操縦としても、少なくとも平野博文よりはマシ。一石三鳥。 国家戦略相のポストは、当面、枝野幸男に兼務させ、そして4月の事業仕分けが終わった後で、支持率上昇に貢献した蓮舫を論功行賞で行政刷新相に抜擢する。そうすれば、内閣支持率はさらに弾み上がり、普天間での挫折と失点を相殺して参院選に繋げられる。そういう読みができる。 実際、蓮舫が行政刷新相に就けば、テレビは毎日密着して活躍する姿を撮って流すだろうし、視聴者はその絵を見て喜ぶだろうし、ワイドショーでも引っ張りだこのタレント閣僚になるだろう。蓮舫の発言や政策をイベント・ドリブンにして、そこに突っ込みを入れて、「行革」の政局ネタを追う政治ショーの報道になるだろう。国民の関心が集まり、視聴率が取れるから。美貌で能弁な蓮舫がテレビ向きの政治キャラだから。新橋から酔っ払って帰ってきたサラリーマンたちは、報道ステーションのテレビの前に座り、「蓮舫、出ないかなー」と一日一回の映像出演を娯楽にするに違いない。 少し脱線するが、先日(3/28)のサンデープロジェクトの最終回を見ながら、与党の安泰と野党の衰滅を確信させられたが、与党の安定感を醸し出している要因として、菅直人・福島瑞穂・亀井静香の3人が居並ぶ景観の説得力がある。安定感があるのだ。 3人の政策主張と説明能力が十分という点もあるが、それ以上に、女性の福島瑞穂が真ん中に座って絵を作ると、何とも安定したバランスを視聴者に印象づけるのである。 米国でオバマ政権の支持率を支えているのも、下院議長のペロシの存在が大きいように傍目からは感じられる。各地で少しずつ決まっている参院選の候補者も、やはり女性が多いし、今では女性(小沢ガール)が候補者になるのがデフォルトで、それがスタンダードで、男が候補者になった場合は、逆に期待が外されて意外で不興という感覚すら抱いてしまう。 今後、参院選まで、鳩山由紀夫は支持率回復を第一の目標にして、その場その場の政治の舵を切るだろう。朝令暮改と前言撤回は甚だしくなるが、宇宙人の鳩山由紀夫のことだから、気にせずに支持率の数字だけを追求して、参院選までの日数を凌ごうとするに違いない。 話を平野博文に戻すと、平野博文と鳩山由紀夫の不協和音の一因が普天間問題の処理の無能と不首尾にあり、検討委の委員長でありながら、鳩山由紀夫の「極力県外に」を全く政策化できなかった点にあるのは疑いない。 注目したのは、些末な事柄ではあるが、沖縄と交渉する政府担当を北澤俊美に替えたことである。平野博文が仲井真弘多に嫌われたからだ。平野博文の態度が無礼で、人と交渉する基本常識をわきまえてなかったからだ。沖縄に行って県庁を訪ねたときも、年長の仲井真弘多が起立して挨拶しているのに、平野博文は横柄にソファーに座ってふんぞり返っていた。 あの映像には驚き呆れたが、普天間移設の政策責任者の平野博文は、県知事の仲井真弘多に無理をお願いをする立場なのである。この苦情は鳩山由紀夫の耳にも入っただろう。仲井真弘多が上京した際にも、妙なトラブルの一件があった。結局、沖縄県を説得する役目から平野博文は外された。これは初めての事だ。これまでは必ず官房長官が担当した。 梶山静六とか野中広務とかが沖縄と向き合ってきたのである。カウンターパートを北澤俊美に取り替えてもらったことで、仲井真弘多は喜んだのか、政府に対する対応が少し変わった印象を受ける。「勝連沖」は断固拒否だが、「辺野古陸上」は受け入れていいという姿勢に転ぶのではないかと危惧を持つ。 「辺野古陸上」を推進しているのは防衛官僚で、だからこそ防衛相の北澤俊美が沖縄に張りつくシフトになったのだ。こんな無名のブログで記事を書いても、中央の政治家は誰も読まないだろうが、普天間移設の3月末政府案の取りまとめ失敗について、鳩山由紀夫は、平野博文に責任を負わせて更迭すればよいのである。このまま平野博文に普天間問題の担当を続けさせれば、暴走を重ねて、政権内で纏まるものも纏まらなくなる。 沖縄に対する真摯な姿勢(ポーズ)を示すという点でも、更迭は懐柔の政治的効果をもたらすだろう。検討委の委員長は平野博文だった。しかし、検討委と平野博文は成果を上げられず、沖縄を始めとする移設先が了解してもらえる移設案を作ることができなかった。 であれば、期限にしていた3月末で、潔く失敗を認め、検討委を解散して人心一新すればよいのである。リセットボタンを押せばよいのだ。平野博文を普天間問題から外すだけでなく、この際、政権浮揚をめざして官房長官も取っ替えてしまえばよい。そして、普天間問題を任務する新しいチームを立ち上げ、新メンバーの手に委ねればよいのである。 普天間移設タスクフォースを編成し、その座長を寺島実郎に頼めばいい。5月末の合意の納期延期も含めて、再度、最初から問題の洗い直しをさせればいい。5月末で切れば、「普天間継続使用」か「辺野古沖現行案」か、その選択を迫られるのは確実だ。リセットボタンを押すのである。
しかし、政権交代が果たされると同時に、その姿勢は後ろ向きに変わり、マニフェストに書いてないだの、公約した覚えはないだのと開き直りを言い出した。半年経って、結局のところ、普天間移設は「国外移設」しか現実性がなく、「県内」と「県外」は諦めなくてはいけないことを理解する地点に来た。 「県内」も無理だし、「県外」も無理だ。「国外」の可能性を探す以外の普天間の取り組みは、全て言葉遊びであり、無駄な時間の浪費であり、現地の住民を振り回して苦痛を与えるだけの悪政暴政でしかない。テニアンとサイパンの首長は移転を歓迎しているのである。 私は、日本の政治家たちが、なぜテニアン市長と北マリアナ州知事を呼んで直接に話を聞かないのか、その理由が分からないが、誰もが嫌がる米海兵隊の受け入れを、CNMI(北マリアナ諸島連邦自治州)だけは認めてくれている。これこそ天恵と言うべきではないのか。 今すぐに寺島実郎をタスクフォースのヘッドにして、普天間の海兵隊をCNMIに移す任務に着手することだ。そして、マニフェストで公約したところの、日米地位協定の改訂の提起や、米軍再編の見直しについても、寺島実郎のタスクフォースに負託するのである。 外務省と防衛省は米国政府の出先機関になり果てていて、彼らは日本政府の職員でありながら米国政府の属州官僚として仕事をしている。日本国民の利益のために働かない。米国の利益のために日本国民に負担を押しつけるのが、現在の外務官僚と防衛官僚である。
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