★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK83 > 401.html ★阿修羅♪ |
|
2010年版「原子力政策大綱」の縛りが原子力推進の性急な議論の根幹にありそうと懸念します(Rolling Bean) http://www.asyura2.com/10/senkyo83/msg/401.html
http://ameblo.jp/garbanzo04/entry-10487057537.html 2010-03-21
その政策大綱ですが、今は2005年版が最新です。よって再策定が2010年度に迫っていて、そのため、昨今の性急な原子力推進議論がなされていることは、ほぼ確かだろう、とわたしは思っています。 この数年だけでもこれだけのあわやという事故が発生している中、甘利明元大臣のカザフスタンウラン鉱山利権などが噂されてもいたアベ内閣でもあるまいし、鳩山連立内閣には本当にしっかりしてほしいのですが、ただ、こうした負の遺産、あるいは旧権力の地盤の中に埋められたまま渡された地雷、とでもいうべきものについて、市民からの声を挙げるにあたっても、提言をするに再しても、わたしたちは知っておく必要がある、と考えます。 原子力は事業仕分けでも聖域化されましたし、この政策大綱の縛りというのは、抵抗することが非常に難しい、がんがらめの背景を持ったものなのかもしれないと警戒します。 是が非でも、多少の日程のずれを許容してでも既存の方針を突き進めたい原子力業界と官僚の拠り所のひとつが、この原子力政策大綱にあります。 2005年版(今のところの最新)の『政策大綱』は、以下に公開されています。 内閣府 原子力委員会 原子力政策大綱 原子力委員会は、計画の進展や情勢の変化等を踏まえて、今後10年程度の期間を一つの目安とした、新たな計画を策定するために、昨年6月に新計画策定会議を設置し、審議を重ねてきました。 なお、この「政策大綱」などという仰々しい名称になったのはコイズミ内閣下の2005年で、それまでは『原子力長期計画』という名称でしたよね。 あとは、やはり同じく内閣府原子力委員会からのリンクですが、以下のように、例外はあるものの、ほぼ5年間隔で更新されています。 ここで、ぱっと見で分かることは、この政策大綱・長期計画は、昭和31年=1956年が初回で、つまり、「原発の父」と言われた正力松太郎氏が初代科学技術庁長官となった年(※)から策定され続けているものです(その前年、正力氏は、第三次鳩山内閣で原子力委員長を務めています)。 (※)早稲田大学の有馬先生の著作、『原発・正力・CIA』の紹介ページに詳しい年表があります! 〜〜〜 こうした過去の事実だけを書いたところで、「それは思い込み」とか、「それらにとらわれず、鳩山内閣にしっかり意見を述べ、社民党も頑張って、特に総理と小沢環境大臣にタガをはめることから考えたい」という見方もあるのかもしれません。もちろん後者は必要です。 ただ、他の多くの利権以上に、原子力産業では、規定路線の順守が政権が変わってもなお厳しい縛りとしてあるらしいことは、20日に発売になった雑誌『WEDGE』の記事(2010年度をめどに政策大綱の改訂とする)からも垣間見えます。 なお、このWEDGEは、官僚や財界の意向を強く受けた内容(記事と広告)が頻繁に載せられることで知られた雑誌です。 記事からは、文字通り原子力の「火を絶やず」に盛り立て続け、産業の維持・拡大をさせることが絶対的な決定事項であるからして、内閣府がその責任において「政策大綱」として理論武装して発表せよ、いった業界からの強い働きかけがあることが見て取れます。 WEDGE 2010年4月号(3月20日発売) ■BUSINESS TOPICS.1 (略) (略: ここで高速増殖炉をめぐっては、もんじゅの例を挙げ、「想定通りに運転が可能なのか、懸念が残る」などとしていますが、それでも絶対に実現したいという業界の意欲は、この記事の書かれた動機であろうことが見て取れます) 一方で核燃料サイクルにとってもう一つの柱である使用済み核燃料の再処理工場についても、今年は正念場となる。日本原燃が青森県六ケ所村に建設した再処理工場では、高放射性廃棄物のガラス固化肯定などの度重なるトラブルで、操業開始時期の延期が繰り返されている。 (略:日本原燃関係者が「順調に進んでいます」と語るコメント、そして電力業界関係者の「操業は2〜3年ずれこむのでは」というコメントなど) 大綱のシナリオ見直しへ (略: なんと、伊方原発3号機、浜岡原発4号機、高浜原発3号機のプルサーマル計画も、「明るい材料」として列記されています) (略) 要するに、脱原子力依存の可能性については考えず、「時間軸の見直し」により、原発を増やし、再処理とプルサーマルを進め、原子力産業を拡大するという規定路線を損なわないことが、産業界としての第一の目的であることが読み取れます。 そりゃ、自らの産業について縮小を考えないでしょう・・・、と言うのなら、そんな硬直した産業が、あれだけの危険性の高いシステムをこれからも拡充することを政策大綱としてねだることなど、もってのほかだと考えます。 === 柏崎刈羽原発の運転再開は危険です。(こちらも署名続行中)
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
▲このページのTOPへ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK83掲示板
★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/
since 1995
▲このページのTOPへ
★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK83掲示板
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。 すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。 |