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国松長官狙撃事件の意味とは何だったか。 (Aobadai Life) http://www.asyura2.com/10/senkyo83/msg/390.html
http://ameblo.jp/aobadai0301/
昨日、今日と、この事件に対する振り返りを、 各マスコミはやっているわけだが、 今にして思えば、いったいこの事件がなんだったのか、 ということがよくわからない。 当時のニュースを見ているだけでは、 要するに、オウム真理教の信者であった 小杉巡査長が、狙撃の実行犯だということになっているが、 それもいったいどこまで本当なのか。 今にして思えば、いつもの「自白」偏重主義で、 そしてその自白というのも、可視化をされないまま、 密室でどのような暴行をもとに、なされたのか、 ということも、容易に想像ができるわけだから、 まったく、何が本当なのか、信用がならない。 いまさらながら、マスコミは結局、犯人が逮捕できなかったのは、 当初より、オウムが犯人だと決め付けて捜査したからだの、 現場周辺に北朝鮮のバッチが落ちていただの、 いや、あれはカモフラージュだの、そもそもオウムと北朝鮮はつながっているだの、 いろんな話を持ち出してくるわけだが、 結局、そのあたりも含めて、全部、迷宮入りだということだろう。 昨日、報道ステーションを見ていて、 麻原の四女と名乗る女性が、 彼女の生い立ちを語るとともに、警視総監を撃ったらどうなるか、 ということを、麻原が語ったと当時の記憶を話していた。 で、それを見て、やはりオウムの犯罪だったんだと思いきや、 オウムの問題を誰よりも取材してきた ジャーナリストの江川紹子さんが、ツイッターで、
テレ朝報ステに唖然。松本智津夫の四女の発言垂れ流し。彼女が自分の「物語」を語るのを垂れ流すのは勝手かもしれないが、「長官狙撃はオウムがやったと思う」って、そんな根拠レスの話をあたかも根拠のある話のごとくに流すのはどうなのか。彼女は当時5歳ですよ。 ───────────────────────────────────
まったく映像の力というのは怖いもので、 日ごろから、マスコミ不信の私でさえも、油断をしていると、 すぐにこんな風にマスコミに騙されてしまう。 確かに、江川さんの言うとおりで、5才の女の子の記憶なんて、 そんな曖昧なもので、記憶がいつのまにかすり替わっていることだって、 人間、いくらでもあるものだ。 同じく、わからないままに終わったのが、 当時、教団の重鎮の一人として、テレビによく出演していた村井秀夫幹部の視察事件だ。 あれは、当時、すごいショックで、 あの刺殺された映像を見たときに、これはとんでもないことになったなと思った。 普通に考えれば、右翼団体の男に刺殺されたということで、 要するに、口封じなわけだけども、 いったいどんな利害関係で、刺殺される必要があったのか。 当時は、いずれこのオウムの事件も真相解明されるものだと思っていた。 しかし、いっこうに、いったいこの事件が何だったのか、 ということが、わからないことが多すぎる。 では、警視庁長官の狙撃事件というのは、オウムの仕業だったのか。 村井幹部が刺殺されたのは、いったい誰の思惑によるものなのか。 逮捕されて、彼が話すと、都合の悪い秘密とはなんだったのか。 どうも、このところ、こういう迷宮入りする話が、 妙に、目がつくのだが、「自白偏重主義」でやっていた 警察や、検察の捜査手法自体が、限界にきているということだろう。 あらかじめ用意したシナリオにそって、事件の筋書きを立てようとするから、 どうも、途中からボタンの掛け違えで、わけがわかんなくなってしまう。 その典型的な例が、この国松長官の狙撃事件で犯人が逮捕できなかったということだろう。 あと、いまさらながら思うのは、 当時のオウム真理教事件における日本の空気の異質さだ。 あのときは、1月に阪神大震災が起きて、 ちょっとしたパニック状態があったまま、 3月には、地下鉄サリン事件が起きたという流れである。 だから、国民もこれはとんでもない時代になったということで、 破壊活動防止法を適用すべき、強化すべきという議論もでてきたり、 オウムの信者は、別件逮捕されても、とくに問題にされなかったり、 いえば、9.11のテロが起きた直後のアメリカのような雰囲気になっていて、 アルカイダと、オウム真理教が、ちょうど似たような位置づけにあったかと思う。 その流れの中で、国松長官の狙撃事件も、村井幹部の刺殺事件も起きたわけだが、 これらも国民をより興奮状態にさせたものの、結局、その後、中途半端によくわからない形になった。 では、一連の時代の空気の中で、 一番、得をした人は誰だったのだろうか? 「劇場型報道」で、視聴率や部数を増やしたマスコミは得をしただろう。 阪神大震災で、最悪な対応で死者を3000人近く増やしてしまった 自民党、社会党連立の村山政権は、その責任を追及されることはなかったわけだから、 ある意味、彼らが一番、得をしたともいえる。 ロシアや、北朝鮮がオウムのバックにいるのでは? という報道が繰り返しされることにより、冷戦後の日本の安全保障のために、 アメリカの重要性は増したわけだから、やっぱりアメリカにとってはマイナスの話ではない。 別に私はここで、この事件のバックに、 CIAがいるだの、村山政権が起こしただの、陰謀論者的な話をしたいわけではないが、 いずれにしても、 ひとつ何か事件が起きたときに、方向性としては、 既得権にとって、有利に動くという方向性はやはりあるのかもしれない。 (もちろん、当時の日本政府はこの問題の処理にあたって、アメリカの指示は受けていたと思うが) アメリカだって、結局、9.11の事件を、 報道統制の強化と、イラク侵攻という利権にすりかえてしまっていた。 日本でも同様だということだろうか。 オウムの事件が、このまま単なる「から騒ぎ」で終わってしまうのではなく、 事件から15年たって、われわれ国民も、 あれがいったいなんだったのか、 そしてその後の「失われた15年」に与えた影響はいったいなんだったのか。 ということを、そろそろ振り返るべきなのかもしれない。
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