★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK83 > 289.html ★阿修羅♪ |
|
小沢一郎と国連、そして憲法――小沢語録5(日日是生日) http://www.asyura2.com/10/senkyo83/msg/289.html
http://lailai-hanyu.at.webry.info/201002/article_17.html 〔転載開始〕
小沢一郎はわが国が「普通の国」になるためには、外交・安全面では、「専守防衛戦略」の自衛隊を「平和創出戦略」に転換するなどして、「国連中心主義」を実践することだと主張します。 これまでの日本の外交・安全保障は国連中心主義を掲げてはいるものの、現実には日米同盟べったりで、例えば小泉純一郎の「日米関係さえよければすべてがうまくいく」といった対米一体化路線が主流となって続いています。
(引用終わり)―――――――――――――――――――――――
それでは、これまでの日米同盟オンリーの対米一体化路線から国連中心主義へと方向転換する際に、小沢は日本とアメリカとの関係をどのように考えていたのでしょうか。
……。アメリカは、地域紛争の処理に積極的にかかわっていく決意をしているだけでなく、国連の集団安全保障機能の強化、すなわち国連主導の新世界秩序システムの構築を考えていることは間違いない。 このように、日本の周辺国が日本の単独行動を警戒し、最も関係を重視すべきアメリカが世界の平和維持に積極的であることを考慮すれば、日本がとるべき平和貢献の道は自ずから明らかになる。 アメリカとの共同歩調こそ、日本が世界平和に貢献するための最も合理的かつ効率的な方策なのである。(P116) (引用終わり)―――――――――――――――――――――――
対米協調路線と表裏一体であった小沢の国連中心主義は、最近はアメリカとの間に一定の距離を置く言動へと変化しています。 この点について、小沢側近の平野貞夫は「それは国際情勢の主軸が日米関係から米中関係優位に変わったことや、イラク戦争での米国の単独行動主義を目の当たりにした衝撃が大きかった」(魚住論文A)と説明しています。 (画像) 小沢一郎の『日本改造計画』は、1994年7月、その英文版『Blueprint for a New Japan』が出版されています。国際基督教大学で日本語を三年間学んだことのあるアメリカ上院議員ジョン・ロックフェラー4世が、その序文を書いています。また推薦文はキッシンジャー元国務長官、ベーカー国務長官、ヒルズ元米通商代表部、アマコスト元駐日米国大使が寄せているそうです。
自衛隊が「専守防衛戦略」から「平和創出戦略」に転換するためには、単に既存の自衛隊員を再編するだけでは不十分である。これまでの任務になかったいろいろな役割を果たすのだから、純軍事以外の分野で活動できる人材など、多様な人材が必要となる。たとえば世界各地で平和活動を行ううえで、さまざまな言語を身につけた人材は欠かせない。民生でも、道路、橋、通信施設などの復旧、建設だけでなく、産業、流通など経済システムをはじめ、国民生活に関連する諸分野についての幅広い知識が必要になる。まさに「戦力の核心は人なり」という考えで知識、技能ともに優秀な人材を確保しなければならない。(P121) (引用終わり)―――――――――――――――――――――――
その点について小沢は「現在の憲法でも、自衛隊を国連待機軍として国連に提供し、現地で活動させることができると考えている。その活動はすべて国連の方針に基づき、国連の指揮で行われるのであり、国権の発動ではないからだ」(P122)と述べています。 さらに、憲法の解釈をめぐる不毛な論争を終わらせるために、二つの案を提案しています。 一つは、憲法第九条に新たに「第三項」を付け加える案、もう一つは憲法はそのままにして平和安全保障基本法といった法律をつくるという案です。(P123〜126)
さて、わが国の安全保障の対策をとる上で、もっともコストのかからないベストなものはアメリカの核の傘に入っていることだという考え方があります。プラグマティズムの小沢はその傘から抜け出すべきだとはいっていません。民主党もでしょう。ただこれからの世界の平和は国連主導の新世界秩序システムを構築することで維持されるべきで、そのためには日本はできる限りの協力をしようということです。 (引用終わり)―――――――――――――――――――――――
最後に、小沢が行き着いた結論「国連中心主義の実践」と日本国憲法について、参考までに魚住昭の「小沢一郎・思考解剖」Dの中の佐藤優の説明を引用しておきます。http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20100208-00000301-gtwo-pol
(解釈改憲について) 佐藤 そう。全部、解釈改憲でいく。ただし解釈改憲だと限界があるんです。これで勇ましい憲法ができない。 (国連中心主義について) (引用終わり)―――――――――――――――――――――――
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
▲このページのTOPへ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK83掲示板
★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/
since 1995
▲このページのTOPへ
★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK83掲示板
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。 すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。 |