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【必読!】日米同盟の本質をずばり指摘したダルマ論文を紹介します (BLOG版「ヘンリー・オーツの独り言」) http://www.asyura2.com/10/senkyo83/msg/235.html
http://henrryd6.blog24.fc2.com/blog-entry-839.html 【転載開始】
昨日、地元東京12区選出の民主党衆議院議員、青木愛さんの秘書の方から電話がかかって来て、今日の夕方、開催される後援会に行くことになりました。沖縄の問題を考える上で見過ごせない記事をお送りします。下線はわたしによるものです。ダルマさんには一度お会いしたことがあります。素晴らしい論文です。日米同盟の本質をこれほど解りやすくかつ本質的に説明している文章はないと思います。 沖縄に米軍基地はいらない ! ! 《ダルマ通信》2010年3月19日
先ず注目すべきは、日本政府がこの協定を遵守すべき国際条約(憲法98条2項による)とみなしているのに対して、米国は、議会の批准承認もせず、これを大統領権限による行政実務上の取り決めにすぎないとしていることである。更に、当協定では、日本は、沖縄に新たに米軍用の総合基地施設を建設してその費用を支払い、加えてグアムにも米軍基地を新設するために莫大な金額を負担する義務を負うが、他方の米国は、沖縄から撤退する海兵隊員数について漠然とした約束のみで義務としては拘束されず、しかも、それを随意に変更できる権利を留保している(第8条)。更に、協定では日本側が60億ドル以上の金額を米国に支払うことになっているので、米国内法上この歳入に対する議会の承認が必要であるが、米国は、それをも怠り、単なる大統領権限での取り決めとして済ませている。 ことこのように、本協定は、相手方米国が国際条約としての議会承認(批准)もなさず単なる行政上の取り決めにとどめているのに対して、日本側だけがそれを批准し拘束される属国扱いも甚だしい不平等なものとなっており、本来対等な国際関係において双方が各国内法に優先して遵守すべき国際条約とはなりえない。従って、日本は、独立主権国家としてこのような協定を断じて受け入れてはならなかったのである。 更に、憲法95条は「一の地方公共団体のみに適用される特別法は、法律の定めるところにより、その地方公共団体の住民の投票においてその過半数の同意を得なければ、国会は、これを制定することができない」と定めている。然るに、当協定は、沖縄と云う単一の地方公共団体だけに適用される特別法であるにも拘わらず、沖縄県民の投票による過半数の同意を得ることもなく国会で制定されて、実施されようとしている。これは、明らかに憲法を蹂躙する政権の乱用であり、日本国民は、その政府によるこの理不尽な違憲行為を断じて許してはならないのである。 なお、当時の自公政権は、参議院で否決された法案であっても衆議院での出席議員三分の二以上の多数で再可決して衆・参両院の国会議決とみなすことができるとする憲法上の非常時規定(59条2項)を正当な理由もなく乱用して、強引にこの違憲かつ不平等極まりない対米協定の成立を宣言した。これは、事実上、参議院の存在意義を否定しその議決を無効にするクーデターであった。 これによって、日本政府は、米国にとっては単なる大統領権限による取り決めにすぎない対日協定を国際条約とみなして国内法に優先させ、環境や文化財の保護などを規定した各種の法令を下位におき、この協定の妨げとなる関係法規を無効扱いにすることとなる。そうすると、大浦湾地域で計画されている大規模軍事施設の建設工事から本来貴重な自然環境や文化財を保護することができる法令は、全て実効性がなくなり、外国の軍事基地建設のためにそこでの自然環境と社会環境の大規模な破壊を容認することになる。これは、他の如何なる国内代替地域であっても同様である。日本国民は、このような日・米両国政権による地方住民の生活環境と安全を理不尽に侵害する暴虐行為を断じて容認してはならないのである。 それにしても、日本国政府は、何故このように自国を犠牲にして外国の利益に奉仕するのか。何故、このように自国の憲法や法律を無視し,自国民の意思を無視し、その生活を侵害して、米国の意のままに隷従するのか。これは、明らかに、この国がアメリカ帝国の属国となり植民地同様に扱われている実態を示しており、その政府たるや、このアメリカ帝国の傀儡政権になりさがっていることを示している。 それにも拘らず、この政府は、こうした属国状態を、アメリカが外国の侵略から日本を守ってくれていることに対する当然の義務だと云うデタラメでごまかそうとしている。しかし、一体どこが日本を侵略しようとしているのか。彼等は、暗に、朝鮮・中国・ロシアだと云う。しかし、歴史の事実は全く逆である。これらの諸国は、少なくとも過去百年余りは、日本に侵略され、日本の敗戦後も侵略超大国アメリカの手先となって軍備増強する日本に脅かされてきた。日本は、かっての外国侵略の常習犯であり、アメリカは、現在ダントツの外国侵略の常習犯である。これら国際社会での凶悪犯罪国が一体となってその破壊殺戮手段をますます効率化し増強しているのを目前にして、多くの近隣アジア諸国は脅え恐れている。それを、白黒転倒して逆に彼等が襲ってくると云うのであるから、ちゃんちゃらおかしい。これは、強盗の論理すりかえであり、日本国民を愚弄したごまかし宣伝にすぎない。
ここで見誤ってはならないことは、かつて欧米列強や日本に侮られ侵略されたアジア諸国は、今や容易に侵略される弱小貧弱国ではない事実である。中国然り、朝鮮然りである。彼等は、長年にわたり艱難辛苦して、弱肉強食する外国の暴力侵略を再び受けることのないようにと自国の防衛力を備え整えてきた。 そもそも、沖縄に駐留する米国の海兵隊や空軍部隊は、外洋を越えてアジア大陸周辺に侵攻する攻撃用軍備の最たるものであり、その存在そのものが攻撃可能範囲に入る諸国に対して常に侵攻の意図と能力を示すものとなる。しかし、これにより、その攻撃能力の誇示に屈服しない相手諸国には対抗戦力を増強させて両者間の緊張を高め対立を深めることになり、結局は両者間に戦争を誘発する危険性を高めることとなる。 従って、こうした米国の武力攻撃態勢による威嚇と戦争の脅威に直面する相手諸国は、実際の米軍侵攻に対する応戦と反撃の備えを固めざるをえないであろうし、それには当然攻撃側の拠点基地に対する反撃も含まれることは云うまでもない。 更に、この防戦反撃側が軍備を整えた国家であれば、常時こうした事態に備えて、攻撃してくる敵側の各拠点基地に照準を合わせた(命中率の想定次第で)少くとも2〜3発のミサイルを打ちこむ反撃態勢を準備しているはずである。これが、既に先制核攻撃を宣言してはばからない米国に対する防戦反撃であれば、勿論、これらのミサイルには核弾頭が装填されていることも覚悟せねばならない。しかも、このような戦争になれば、アメリカ側の主要な前線基地となる日本が真っ先に反撃目標になることは避けられないのである。 そこで、日本は一体どうなるのであろうか。先ず、アメリカが、豪語するような核攻撃を仕掛けるとしても、相手側の朝鮮や中国やロシアは、その地形や地理条件から、仮に30発の先制核攻撃を受けても恐らく消滅することはないであろうが、日本の場合は、東京周辺の米軍基地に核ミサイル1発の反撃をくらっただけで国家としては壊滅するし、日本列島の主要拠点に振り分けて10発ほど打ち込まれただけでも現代の人間社会としては消滅する。
従って、日本が各所に使い放題の米軍基地を設置するなどして対米属国化することは、明らかに愚かな自滅行為である。この際ついでながら、人類の中には、日本などは使い捨てでどうなってもよいし、人間の10億や20 億は早々に排除した方が人類全体を支配しやすくなってよいのだと、本気で考えている悪魔のような連中がいることも知っておくべきであろう。彼等は、人類の中では極々少数であるが、問題は、彼等が人類を何時でも全滅させるだけの破壊殺戮力をもつ暴虐な超大国を支配していることである。従って、まともな人間の皆が、こうした世界情勢の恐ろしい現実をよく理解し、敢然として彼等の謀略動向に反対し対抗できるかどうかが、実に日本民族も含めて今後の人類全体が平和に生存できるか否かの先決条件となるのである。 第二次世界大戦後の世界において、特にソ連邦崩壊による「冷戦後」の世界においては、米国とそれ以外の諸国との軍備・軍事行動力の格差は拡大を続けてきた。今や米国一国だけが、地球上から世界中をくまなく監視し、世界中の海域に潜行して何時どこにでも核攻撃できる原子力潜水艦隊を展開し、同時に世界中どの海域にでも出動して他国を攻撃できる空母機動艦隊群を随所に巡航させ、加えて米国本土や従属諸国から世界中何時どこにでも核攻撃できる各種のミサイルと爆撃機を配備し、更には、通常の地上戦闘用軍隊(陸軍)だけでなく世界中何時どこにでも侵入して軍事作戦を敢行できる海兵隊や各種特殊部隊を多数擁しているのである。 目下、世界大不況と云えども、こうした暴力超大国の態勢は、数多くの国家や地域を支配し或いは服従させる帝国体制によって維持されており、それが、かつてのソ連軍のように、服務将兵への給与未払いや兵器の整備補充不能などによって衰退したり崩壊するなどは当分望むべくもない。このような現実を冷徹に分析せずして、皮相な政治経済現象の断片的印象によってアメリカ帝国の衰退や崩壊を夢想し、それによって今後の国際政治の成り行きを幻想することは愚の骨頂であり、それによって為すべきを成さずば、自らの破滅を早めるだけとなることを知るべきである。 要するに、現在、そして予測できる将来においても、この暴力超大国に対しては勿論のこと、その庇護下にある「同盟」諸国に対して先制攻撃をしかけたり武力侵攻を敢行する無謀な第三国は皆無である。従って、日本とその周辺地域の安全確保には、わざわざ沖縄を主要基地にして米国の海兵隊や爆撃機を出動させなくとも、「日米同盟関係」を誇示するだけで第三国に対する抑止力は十分に効いているのである。更には、この「同盟関係」がなくとも、今や米国の世界的な軍事力展開を背景にしてアジア・太平洋全域にわたる要衝である日本を武力攻撃し攻略できる外国は存在しない。 又、日本「自衛隊」の戦力だけででも、これに対抗して日本列島に武力攻撃をしかけ渡海作戦を敢行できる外国は、今後かなり長期間にわたって、米国以外にはありえないと云える。 結局、現実には対象が存在しないにも拘わらず、武力攻撃をしかけてくる敵対国を仮想して、それに対する抑止力や防衛力の必要を口実に軍備増強を急ぐ米国とそれに追従する日本こそが、善悪を転倒して諸外国に戦争をしかけ屈服させようとするものに他ならない。しかも、この米国主導の戦争政策が、実は、目下オバマ大統領の空疎な美辞麗句の煙幕の下で狡猾に着々と推進されているのである。この冷酷な現実を見落し、オバマの見えすいたレトリックを米国の平和政策への転換であるかのように幻想して期待を寄せてはならない。 むしろ、こうした米国の戦争政策に今や日本の「自衛隊」戦力が完全に組み込まれ、更に現地住民の意思を蹂躙して在沖米軍基地の整備増強が図られ強行されようとしている現状を直視し、こうした日本における戦争態勢の進展こそが、その対象敵国とされる周辺諸国(即ち中国・朝鮮・ロシア)に当然の防衛反撃戦力の増強を急がせることを知るべきである。そこでは沖縄がどのように位置づけられ対処されるかは、容易に推測できるのであり、多言を要しないであろう。将来、沖縄が、延いては日本国内に点在する多くの米軍基地周辺地域が、決してヒロシマやナガサキの二の舞いを演じさせられてはならないのである。 最後に、日本国憲法の基本原則を定めた前文と戦争放棄を定めた第9条を以下に掲げておくので、諸賢には、改めてこれを熟読し、自国のみならず広くアジア諸国の民衆に甚大悲惨な犠牲を強いた侵略戦争による破滅の果てに二度とこの過ちを繰りかえすまいと決意した当時の日本民族の悲痛な心情を想起して、沖縄はじめこの国の全ての戦争基地の存在を許さない決意を新たにしてもらいたい。
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