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鳩山政権は「革命政権」としての初心に戻るべき(Aobadai Life) http://www.asyura2.com/10/senkyo83/msg/177.html
http://ameblo.jp/aobadai0301/ 結局、あの幕末から明治維新の動乱で、江戸城を無血開城させ、さらには、ほかの維新の英傑たちも、旧・主君を裏切ることとなるとためらう中、廃藩置県を断行して、何百年もの間、日本の価値観で当たり前だった封建制度を破壊したのは、西郷隆盛である。(もっとも、そんな彼が後年、自らの影響力の大きさを自覚し、薩摩に隠遁生活を送りながら、結果的に西南戦争の首謀者に担がれたことは、いまだに不可解なのだが) さて、何が言いたいかというと、同じく、今の日本は、100年に1度の大転換期にきている。これは、インターネット技術が情報革命を起こし、日本は少子高齢化が進み、すなわち「老大国」となり、さらには、これまで日本は豊かだったが、それはあくまで、先進国としての恩恵を享受できていたからであり、この先、中国や、ブラジルをはじめ、中間所得層が世界的に人口で増えてくると、日本の国民生活も、相対的にどんどん貧しくなっていく。 つまり、今の日本は、20世紀までの成功スキームを捨て、21世紀も生き延びるにあたって、変化をしなければいけない局面にきているが、実際は、国民が300議席を与えて、圧倒的な支持で、鳩山政権を樹立させたが、しかし、その支持基盤を鳩山政権は、十分にいかしきれていないということである。そしてその理由がいったい何かということを考える。 今の民主党を見ていて思うのは、結局、それぞれが今度は、与党というおいしい権力を手にしかかっていて、そこを小沢一郎が、幹事長室で独占しようとしているのではないか、という不満があって、それで権力闘争というか、こぜりあいなのだと思うか、ちょろちょろと起きていて、そこに、旧来の既得権勢力の手先であるマスゴミが飛びついて、騒ぎをフレームアップしているという構図であろう。 生方副幹事長の騒ぎなど、本来、ニュースソースの価値もないわけだが、マスゴミは、救いようもなくバカだから、戦後の日本の支配構造を解き明かす日米密約の問題や、新政権において、2010年の予算が成立したというニュースよりも、この生方という、人事に関する報道を隠し撮りして、マスコミの前で公表するような、意地汚い小物をフレームアップして、反小沢、反鳩山政権のネガティブキャンペーンをつづけるだけである。おそらく、もう国民も、マスコミのどうしようもなさに気づいてはいるが、しかし、だからといって、公共の電波は既存のマスコミが支配しており、では、そこにメスを入れられるのは誰か、というと、鳩山政権でしかないのであるが、結局、腰が据わらずに、ふらふらと中途半端な対応をとりつづけるから、支持率もズルズルと下がるわけである。 さて、冒頭に西郷の話に触れたが、私が何を言いたかったかというと、結局、明治維新が成功することができたのは、おそらく、当時の志士たちは、自らの歴史的な使命をよく認識し、その命さえも、国家にささげる覚悟ができいたのだと思う。維新から新政府にかかわった人間は、西郷、大久保、龍馬、江藤新平など、次々と非業の死をとげ、木戸孝允も若くして、この世を去ることになる。 その次の世代として、富国強兵を推し進めた、たとえば、伊藤博文であっても、彼は、初代の朝鮮総督として、韓国経営にあたろうとしていた矢先に、ハルピンで暗殺されるわけだが、そもそも、この伊藤をして、彼は初代の内閣総理大臣として、名誉という名誉はすでに手にしていたわけだから、やはり、国家の難事において、いかにして、国内外のいろんな圧力の中で、自らが朝鮮総督として、この問題を処理しなければ、解決ができないとわかって、動いた矢先に、非業の死をとげるわけである。 その後も、大正デモクラシーを経て、軍国主義にいたる過程で、原敬、浜口雄幸、犬養毅、高橋是清ら、本当に多くの政治家が、国益を守ろうとして、非業の死を遂げている。今の日本の平和と繁栄というのは、こうした、国家のために、命をささげた政治家たちの努力のうえに、なりたっているものだといえる。さて、鳩山政権はいったいどうなのかと。間違いなく、小沢一郎は死を覚悟している。それは彼のこれまでの会見での言動、国策捜査を受けての発言など、見ていれば、よくわかる。だから、事務所に銃弾を届けられたり、あからさまな国策捜査で、葬りさられようとしても、その姿勢がぶれないわけだ。おそらく彼は、同様に、命をはって、アメリカの属国状態を解消しようとして、最後には、アメリカと、その意を受けた検察によって、ロッキードでつぶされた田中角栄の無念の思いというのを、よく理解しているからであろう。 では、ほかの民主党の政治家はどうなのかと。おそらく見ていて、原口や、岡田あたりは、自らの歴史的な使命感はよく認識していると思う。しかし、国民うけする、いさぎよいことを言っても、肝心なところで、マスコミにこびたり、イマイチ、ぶれる政治家というのがいる。自民党も含めると、私が最後のところで、舛添や、渡辺喜美を信用できないのはそこだし。民主党でいえば、枝野あたりに、もっとちゃんとやってほしいと思う。彼なんか、これまでの発言でも、検察の国策捜査の問題はよくわかっているのだから、では、行革担当大臣になったのであれば、小沢一郎との権力闘争はひとまずおいておいて、日本国で、過去どれほどの冤罪や、政治犯というものが、闇に葬られてきたということを考えれば、彼が命を賭してでも、この問題に取り組む価値は十二分にあるはずだ。 しかし、実際は、どうも民主党の有力議員をもみていても、与党という、おいしい立場になって、そのおいしい果実を手にしようとして、つまらない権力闘争をつづけているように思う。さて、一方で、小沢幹事長、鳩山首相に足りないのは、政治家としての「言葉」である。もちろん、マスコミがネガティブ報道をつづけているのも一因にある。アメリカなんかをみると、あのオバマ大統領のような奇跡的なスピーチ術をもった人でさえも、結局、メディアによるイメージ操作でゆがめられてしまうわけだ。だが、それでも党内に対して、国民に対して、政治家がぶれずに、ひとつのメッセージを出し続ければ、そこは伝わってくるはずだ。 当初、鳩山政権は樹立したときに、「日本の大掃除をする」「これは無血革命だ」とか、その歴史的な意義を強調し、国民に、きちんとそこを届けていた。だが、今はどうなのか。検察の国策捜査や、メディアの情報操作に対しても、中途半端なコメントを、つかれきった顔で出すだけで、結局、本当の思いが、国民に伝わってこない。子供手当てをやるならやるで、今の少子高齢化問題を絶対に解決するぞ、という強い意志を言葉で表明するとか。 消えた年金問題についてもそうだ。普天間の問題だって、日本がいつまでも外国の軍隊の言いなりになっていることが、そもそもおかしいわけだが、明らかに正義は、鳩山政権や、沖縄の民意にあるわけだから、そこを強いことばで、国民に伝える努力をすべきだ。おそらく、大阪の橋本知事が人気が高いのは、こういうメッセージを、自分の言葉で、明確に府民に伝えるからである。だから、府民とては、マスコミが、なんだかんだいったとしても、橋本さんのいうことをまずは信じよう、となるわけである。関空に米軍を誘致していいだとか、北朝鮮は不法国家だとか、けっこう刺激的なことを、めちゃくちゃ言っているが、それでも、本人のメッセージがしっかり伝わるから、そこが彼が優秀なところだろう。 さて、冒頭にまた戻るが、要するに、こういうメッセージを政治家が出すうえでは、やはり、明治維新の志士や、その後の日本を支えてきた政治家の、命を賭して、この国を守りたいという気概を、再認識して、そして、自分の言葉で改革の意志を語るべきではないだろうか。そして、実際に、それを行動に移すと。なぜ鳩山政権が支持率が高かったかといえば、改革政権であるからであろう。そもそも偽の改革者ではあったが、小泉政権が支持率が高かったのも、彼は、自分の言葉を国民に伝えようとして、さらに、改革者というものを演じ続けた。だから支持率が高かった。(逆に、その改革がニセモノで、自らの派閥闘争に利用していただけ、ということが後年わかったから、今、彼は売国奴扱いになり、 自民党はその後の選挙で解党的大敗もしているが)とにかくだ。鳩山政権は、自らの歴史的な役割をよく認識して、軋轢を恐れずに、徹底して、改革者としての姿勢を貫くべきであろう。
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